心霊写真の赤い光

ノータリン

写真に写りこんだアレ

 この話はノンフィクションです。写真の添付は致していないため起こりにくいと思いますが、如何なる霊障が起こっても責任は一切負いません。





 私は8人家族の末っ子の次男だ、祖父・祖母・父・母・2つ上に長男の和博・3つ上に次女の綾乃・5つ上に長女の菊がいた。


 その日は父が都会からの仕事で田舎に帰ってくる日で家族全員が楽しみにしていた。

 父は都会から帰ってくるたび何かを持って帰って来てくれる。カレーライスだとか都会のおもちゃだとかを持って帰って来てくれる。今回持って帰ってきたのはだった。

 カメラのこと自体はみんな知っていたけれど写真屋に行って撮るという認識だったので初めて家で取る機械ということでみんながワクワクしていたのを感じられた。

 父の帰って来た日にさっそく使おうということで最初に父と母の二人次に子供だけで一枚最後に祖父と祖母と子供だけで一枚


 数日後現像が終わったとの知らせが入ったので写真を貰いに行くと写真屋の店員が

「現像ミスはありませんでした」と言ったので家に持って帰った見ることにした。

 一枚目の父と母の写真はいたって普通で幸せそうだった母の顔を覚えている。

 二枚目の写真で異変というか決定的なアレが見つかった。

 長女の菊の顔から足にかけて赤黒の光の線が縦にひかれている。今まで見たことのない赤色だった

 父はすぐに現像した写真屋に行ったがこちらでのミスは見られなかったしもし、光が入っていたとしてもこんな現象は起こらないと言われたそうだ

 父はその写真を「不気味な写真だ」と言って

 三枚目の写真には特にあの赤い光は写っていなかったのだが写真に写っている家のランプに黒い靄がかかっていた。

 三枚目を見た時に皆が温度の表情をしていたことから気づいていたのは僕だけだと思う。


 それからが父にあの写真の話を禁止されていたから親の前では関心のないフリをしていたが、4人全員あの心霊写真に興味津々だった。

 口々にどうしてなのか、今あの写真がどこにあるのかを語り合っていた


 父は縁起の悪い写真を持って仕事に行くのは気が引けたのか仕事に行く前の夜母に写真を預けていた。


 次の日父が出稼ぎに都会に行った


 僕はたまたまその現場を見てしまい父が仕事に出かけてから皆にそのことを話した。母はこういうものをいつも缶に入れていた


 その日の母が出かけているうちに4人で母の缶を開けて写真を見た

 危ないとは思っていても好奇心には勝てなかった


 皆が(じっ)と見ていると菊が気づく「後ろに女の子おる!」よく見ると女の子の顔の右半分だけが写真の菊の後ろに写っている。

 怖くなってもしかしたら女の子の居た所には何かあるんじゃないかと思って写真の女の子のいた位置に行こうとすると人が入れるスペースなんて少しもなかった

 よく見るとその写真の女の子は菊を睨んでいた。


 それからあまりにも怖くなって誰も喋らないで缶に写真を直した皆が見たことを後悔した


 母が帰ってくると安心感からか突然涙が流れてきた皆泣きついていた

 母は何があったのか分からないといった顔をしていた

 事情を話すと「怖かったね.もう大丈夫だよ大丈夫すぐに忘れるわ」と言いながらあやしてくれた。


 それからは普通に半年の間変わったことは特になく皆あの写真のことなんて忘れていた。


 でも、半年したある日の通学路の踏切で事故が起こった

 きっかけはもう憶えていないが些細なことから菊と喧嘩になり泣かされた

 その時何故か和博と綾乃が僕の見方をしてくれて菊はそれが気にくわなかったのか一人で先に帰ってしまった。

 僕はまだ鼻をすするながら和博と綾乃に「大丈夫か?」なんて言ってもらいながら帰っていた

 母からは一緒に帰るように言われていたのでギリギリ視界の先に菊が見えるぐらい後ろから帰っていたのを覚えている。


 前から踏切の「カンカンカンカン!」という音と菊の「いやッ!」という声が明確に聞こえたその瞬間だけは本当に周りの音が全てなくなったのかの様に思えた


 それぐらい鮮明に菊の声が聞こえたのだ。


 アレが菊についているのをみんなが見た。


 でも、このときのアレは女の子の顔をしていなくて人の顔をグチャグチャにしたようなものだった


 みんなが走って駆けつけた時にフッとアレは消えた



 そしたら突然本当に突然菊が「いやああああああああああああ」と言って走り出した

 今考えると恐怖に耐えられなくなって一刻も早く家に着きたかったのだろう

 いきなり奇声を上げながら走ったんで一瞬あっけにとられるものの追いかけないとと思い走ろうとした瞬間菊が交差点を曲がった瞬間「ドンッ!!」何かがぶつかる音がした


 そんなまさかと思って駆け付けると菊が血を流して倒れていた

 おじさんが車から出てきて「えらいこっちゃ!」なんて言ってた

 僕は初めて見る人のに実感が沸かなかった

 病院では母が泣いていて医者が「即死でした」って言っていたことぐらいしか覚えてない


 それから父が帰って来てあの写真を見て「女の子がおる」と言ってから神社に行った

 写真の女の子を見たということで3人全員も行ってお祓いを受けた

 そのあと写真を焼く儀式が行われた

 写真は火の中に入る直前ににまるで抵抗するように火が突然大きくなり

 神主さんの腕に火がついていた神主さんはそれを気にも留めずに呪文を唱えながら写真を火に放った。

 神主さんの腕はやけどで済んだらしい


 もしかしたらこれが原因なのか?と思うことがあるので前日談をすると

 写真撮る何か月か前に4人でこっそり蔵に入った時に謎のお札の貼ってある箱を見つけて誰が開けるのかという話になった時に菊が「一番歳上やからね私が開けるよ」と言って札を取って箱を開け中に入ってた数珠?のような何かを触って「何やこれ?」

 と言っていたのを覚えております。


 皆様お札の着いた箱を見た時はお気をつけて

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

心霊写真の赤い光 ノータリン @bjl

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ