第3話 早引け
女先輩「すまないね、部活を早く切り上げさせてしまって」
男「そんなことよりネタバレの謝罪をして欲しいのですけれど」
女先輩「アレには困ったものだよ。先代の部長は立派な方だったのだが、先輩が引退して部長職を引き継いだ途端あの調子だ。多数決で役職を決めるってのも考えものだね……」
男「……。というか、原稿、置いてきちゃって大丈夫だったんですか? あんなに凄い作品を返さなくていいだなんて…」
女先輩「? 別に、また書けばいいし」
男「はあ……」
女先輩「ふむ。まだまだ明るいし、このまま帰ってしまうのは少し勿体無い気もするね」
男「はい?」
女先輩「どっか遊びに行こう。巻き込んでしまった詫びだ、お茶くらい奢らせてもらうよ」
男「いや、僕は家に帰りたいんですけど…」
女先輩「はっはっは。君ぃ、デートの誘いを断ることほど野暮なことは無いよ?」
男「ありますよ。読んでいた本をいきなりネタバ……いや、もういいや。分かりました、どこまでもお付き合い致します」
女先輩「ふふん。賢明だね。さあ行こう、キリキリ行こう! 時間は待ってはくれないのだから!」
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