これで安心ヒーロー対策

はいどうもー。

火箱先生だ。

それじゃあ早速、今回の敵の解説していこうか。


◎ヒーロー

 世のため人のためとやらを掲げて悪の組織と戦う自意識過剰集団だ。

 基本的に自己満足の為に戦っているから、超常現象対策課みたいな専門の組織からみたら、警察から見た路地裏の不良みたいな扱いだし、実力もそれくらい掛け離れている。

 超常現象対策課の危険度ランク分けではB+。なんとか支部で倒せるレベルだ。バリアがなかったら危険度ランク分けはB-にまで落ちる。これは支部で普通に倒せるレベルだ。


〇赤羽あかばね侑亮ゆうすけ

 言わずと知れたヒーローのリーダーを務めていた熱血漢だ。これは他のヒーローにも言えることだが、正しい事をするためにヒーローになったのではなく正しいと思い込んでいることを実行するためにヒーローになったんだ。彼は他のヒーローと違って思い込みが強く、一度思い込んだら暴走することもしばしばで、周りからはいい奴だけどちょっと……。と言われるくらいには酷かったみたいだ。

 変身すると赤いスーツを身にまとって、どこからか顕現する剣を使って戦うぞ。剣に炎の力を纏わせて焼き切る攻撃で怪人なんて真っ二つにするんだ。

 対策としては彼は真っ直ぐな性格をしているからフェイントを交えた虚実を含む攻撃がかなり有効だ。逆に真っ向からのぶつかり合いだと、最初は勝っててもテンションと共に攻撃力が上がっていくからいづれ勝てなくなる。そうなる前に倒すべきだな。


〇青山あおやま祐歌ゆうか

 ヒーロー内での参謀担当。赤羽の幼なじみで彼の暴走を止めたり後始末をしている振り回され気味の苦労人だ。最初はヒーローになる気はなかったが赤羽に押し切られてヒーローになったぞ。ヒーローになったのは他にステインを止めれる存在がいないと思ったから。最後に超常現象対策課の存在を知って徒労感を感じつつも肩の荷が下りたとひそかに喜んでたり。

 変身すると青いスーツを身にまとって、どこからか顕現する棒を使って戦うぞ。棒に水の力を纏わせて怪人の動きを阻害することを得意としているんだ。

 対策としては棒の中距離ではなく接近戦に持ち込めば勝ち目が出てくるな。雷や電気の力が使えるなら、適当に放電すれば勝手に感電するからかなり楽に倒せるな。また、彼女はそこまでヒーローというものに固執していないので利を示せば説得できるぞ。ただし、周りが五月蠅くて失敗するかもしれないから説得する時は一対一で行うこと。


〇黄瀬きせ峰生みねお

 ヒーロー内で一番年下のお調子者だ。基本的にノリだけで行動してるから関わると一番面倒臭い男だったりする。緑山を敵視しているが敵視している理由は勝手におやつを食べられたというしょーもない理由だったりする。

 変身すると黄色のスーツを身にまとって、どこからか顕現する鉤爪を使って戦うぞ。鉤爪に電気の力を纏わせて高速で攻撃できるんだ。

 対策としては高速移動は直線的にしか動けないという欠点があるから、タイミングを見て避けて、空ぶった所を滅多打ちにするのが一番だ。……もっとも速すぎて避けれるかどうかは別問題だがな。


〇緑山みどりやま昭司 しょうじ

 ヒーローの中で最も劣等感に溺れている男だ。勉強が出来るだけの秀才でそれ以外はからっきしだったが、ヒーローと言う特別な存在になったことでひそかに調子に乗っていた。……表には出てなかったから誰も気づいてなかったがな。

 変身すると緑色のスーツを身にまとって、どこからか顕現する槌を使って戦うぞ。槌に大地の力を纏わせて力強い一撃で敵を粉砕するぞ。

 対策としては一撃一撃が大ぶりな上に運動神経の悪さに起因するワンテンポ遅れた動きは対処は一番楽な部類に入る。ただし、一撃一撃の威力は強すぎるので当たったら詰みだと思え。


〇桃乃もものめい

 ヒーロー内の最大の良心。かわいらしい容姿に文武両道のモテの塊だ。男子にもモテるがどちらかと言うと女子の方に人気らしい。英毅君と仲良くなったらしいが、きっかけはダメ人間オーラを出している英毅君に世話焼きスイッチが入ったことらしい。……それでいいのか英毅君。

 変身すると桃色のスーツを身にまとって、どこからか顕現する盾を使って戦うぞ。攻撃力は低いが防御力はぴか一だ。

 対策としては敵対しない限りは基本放置でいい。下手なことすると盾で閉じ込められるぞ。適当なことを言って迷わせると自衛のための防御しなくなるからそれを狙うのもありかもな。


 共通の対策としては自己満足の為に戦っていることを指摘すればアイデンティティの崩壊で勝手に自滅するぞ。ただし、自棄になって暴れるかもしれないからそれには注意だ。


 これにて今日の講義は終わりだ。

 次回までに第一章を読み直して復習しておくように。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る