第6話 道行く意味

「さあ質問は終わりか?次はこちらから行くぞ」

「なにを?」

「頼みだ」

「どんな?」

「俺をここから逃がしてくれ」


見るとおっさんは包帯で胴をぐるぐるまきにしている


「逃がすって言われてもどこまで」

「俺の知り合いがいる寺があるひとまずそこへ」


黒く大きな馬が木陰から出てきた

その轡を持っているのは先ほどの少年だ


「君大丈夫だったか」

「情け無用」

それだけ言うと15才くらいの少年は馬におっさんを乗せておっさんの指示通りに馬を引いた。


「さあ来い!」


強引なおっさんを頼りに本条もその一行と行動を共にする。


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