第5話

「一体……何が……」


 神光港の封鎖区域を拡大し、封鎖期間を延長。自衛隊により周辺は包囲された。物々しい装備の大火器車両が続々と集まってくる。生き残ったアマツは初めて味わう恐怖にぶるぶると震え狂人のように奇声を上げた。強めの鎮静剤を投与し、失った右腕へ止血処置を施す。


 本来、海中生活に特化した巨大なクラゲを陸上でなぶり殺しにする、ただそれだけの任務のはずだった。実際蓋を開けてみれば二体のアリスが殺害され、残る一体も重傷。

 正体不明の白い巨腕。ダゴン級の物だろうか。以前海外で確認されたダゴン級もディープワン級のように愚鈍な、何の反撃も出来ないただの毒をもっただけのデクだったはずだ。


「あれは一体なんなんだ! 聞いてないぞ!」


 ミコトに否が無いことは知っていたが、当たらずには居られない程に混乱していた。

 ミコトも憔悴しきり、ふるふると首を振り、わからない、とだけ口にした。


「どういうことだ……新型? もしくはこの短期間に進化したとでも言うのか。だが群体生物がこんな俊敏な動きをするなんて構造上絶対にありえない……」


 あの謎のハイドラマグナが上陸すれば恐らく神光市はただでは済まない。

 唯一幸運な事があるとすれば、何故かその後白腕は現れず、大規模なソナーによる探索を行うも一向にその姿を見つける事はできなかった。


 終わってみれば戦果は散々だった。ただし、極めて貴重なディープワン級ハイドラマグナの新鮮なサンプルの入手に成功。政府はこれを機にハイドラマグナの危険性をようやく認識、ミニステルアリスは津田たちとは別に、平行して第二世代の開発を行う事も決定された。

 血に塗れた初陣はこうして幕を閉じた。



 ハイドラマグナの侵攻後、津田たちは寝る間を惜しんでデータ解析に没頭した。ハイドラマグナの細胞は腐敗しやすく、研究が全く進んでいなかったが、今回大量の新鮮なサンプルを入手できた事は唯一の大きな戦果だった。そしてゲノム解析を行う事でハイドラマグナの新たな特性が判明する。それは本来喜ぶべき事だったがその結果は津田たちを絶望の底に叩き落した。


・Hydra magna rlyehensisハイドラ・マグナ・ルルイエンシスと呼称されていたが厳密にはHydra magnaハイドラマグナの亜種ですらない、完全なる別種である可能性が高まった。ただし混乱を避けるため呼称は固定とした。


・ベニクラゲと同様の分化転換能力を保持。

 つまりは不老不死である可能性だった。発生し、成長した個体は最盛期を迎えると若返りを行い、ポリプと呼ばれる状態に戻る。そこから再度発生する事で永遠の命を獲得している。

 ベニクラゲの場合非常に弱く儚い存在である為生態系への影響が少ないがハイドラマグナほどの生物であればその存在は脅威だった。


 先日の白腕について何らかの別種である可能性も視野に入れた。だがアマツの右腕断面に付着したハイドラマグナの組織から採取したDNAはディープワン級のものとほぼ同一である事が判明している。そこからいくつかの仮説を立てた。


「ミコト、今回の件、そしてDNA解析からいくつか推測してみた。……俺たちの知っているクラゲのようなハイドラマグナと、今回アリスを襲った白腕は細胞レベルではほとんど差異がない。進化したわけでも、別種でもない。あいつらは同じ存在なんだ。そこから導き出されるのは恐らく今まで観測されていたハイドラマグナは幼体、もしくは老体であった可能性が高い。奴らは幼生プラヌラとして生まれ、固着性幼生ポリプに成長し浮遊性幼生アクチヌラ、そして集合し我々が観測するハイドラマグナ各種形態へと成長していく。だが、その各種形態において恐らく最盛期というものが存在する。極短時間のみ、爆発的な能力を獲得し、その後はベニクラゲのように若返りポリプへと戻る。……そして経験は引き継がれ、生まれ直す」


「……つまり、どういうこと?」


 こちらに視線を向けずに聞いてきた。頭の回転の速いミコトの事だ。恐らくわかった上で質問している。導き出される事実を認めたくないが為に。


「……ハイドラマグナは成長し、経験を蓄積する。そして今回逃した白腕は段階を経てポリプへと戻り、再度成長し、最盛期を迎える。……この最盛期を迎えた個体を……そうだな、臨界態とでも呼ぼうか。そうなれば次回の臨界時は更に高い能力を発揮するだろう。つまり、やつらは経験を蓄積したまま何度でもやり直し、成長する。それが意味する事、つまり奴らは世代を経ずにどんどん強力になるってこった」


「『強くてニューゲームチート』ね」


 自嘲気味にミコトは呟いた。


「……上手い喩えだ」


「笑えない」


 アマツの腕、その切断面に残された白腕の組織を更に調べていくと遺伝情報は同じながらもハイドロゲルと超高弾性生体高分子素材により擬似的な筋肉のようなものを形成している形跡があった。やはり今までの愚鈍なハイドラマグナ達は臨界態の前後の不完全な姿である可能性が高まる。その状態ならば今のミニステルアリスと装備で十分駆逐可能だ。


 だが臨界態の能力は通常時とは文字通り桁はずれ。体の構造からまったく別のものに変化し、その力を振るう。そして臨界周期が解らない以上、臨界態を屠る事の出来るアリスが必要だという事だった。


圧倒的な力を見せ付けたあの白腕ですら準ダゴン級。最大クラスのダゴン級が臨界態で今現れたとしたら……。唯一、今まで観測された多くのデータから相対的に臨界時間自体は短いであろうという事だけが救いだった。



「先の決定の通りミニステルアリス第二世代は別チームが開発する事になった。研究データを共有だなんていっておいて、実際はこちらのデータをタダで明け渡すだけに過ぎない。自分たちが都合よく動かせる奴らに私達のデータを持たせるつもりなのが見え見え」


 ミコトは研究室のデスクに乱雑におかれた書類の上に突っ伏して愚痴る。


「予算も減らされてるしな」


「言わないで。でもやらなくちゃならない。臨界態の出現が続くようならとんでもない被害が出る」


「想像したくないな。だがどうしてハイドラマグナはわざわざ適応しない陸上へ上がって人間を襲おうとするんだ。非合理的すぎるだろ。いくら考えても全く想像がつかない」


「理由ね。餌という意味なら海中ほど豊富なわけでもなく、その自重から考えても臨界時以外は活動自体しづらいはず。確かに……どうしてあいつらが陸に上がるのか解らない」


「問題は山積みだ。アリス達の様子はどうだ。今回の件での動揺はあるか?」


 通常の人間とは違っているとはいえ、それでもアリス達は心を持っている。それゆえ確実に何らかの影響はあると思われた。


「アマツは驚くほどあっけらかんとしていたよ。義手も気に入っているようだし。でもホノカは仲間が死んで精神的なショックが大きかったみたい。もう戦えないかもしれない」


 実際現場に行っては居なかったがホノカの精神的なショックは腕をもぎ取られたアマツ以上だった。けれどその事を責める訳にもいかない。仲間が無残に殺される様を目にしたのだから。


 映像をみた津田とミコトも数日食事が喉を通らない程に悲惨な状況に陥っていた。ミコトは今でこそ普通に会話出来ているが直後は精神的なショック状態による発作と嘔吐を繰り返し、今も服薬しながら仕事に臨んでいる事を津田は知っていた。


「他のアリスは?」


「当然情報は共有してる。一見動揺は見られない。実際のところは解らないけどね」


 ずっとデクであると思っていた自分たちの宿敵が、突然恐ろしいバケモノだと突きつけられたのだ。当然大なり小なりショックはあるだろう。


「だろうな」


 二人、ため息を付く。


「俺はアリス達の運用と装備の面、ハイドラマグナについて調べてみる」


 気落ちし、憔悴しているミコトに声をかけて津田は研究室へと戻った。

 だが事態は待ってはくれない。

 襲撃から約五十日が慌ただしく経過した頃、ハイドラマグナによる第二次陸地侵攻が始まった。



「スキャニングソナーのデータからダゴン級、ディープワン級が四体確認出来ました。伏兵の存在も否定できません。十分な警戒をお願いします」


 連絡員より伝えられる。合計五体が固まって神光港へ近づいているが数は問題ではない。問題は臨界態の有無だ。だが今回ミニステルアリス達に油断はない。また、それだけではなく新しく遠距離攻撃が行える武器を海外から取り寄せ、ミニステルアリス用に改良した。

 対ハイドラマグナ用超大口径マグナムはミコトによりゲヴァルトアイゼンと名付けられた。『.666 Nitro Express』と呼ばれる特別性の弾丸は放てば象ですら一撃で屠る事が可能。ただし異常なほどの反動があり、通常の人間が引き金を引けばまず間違いなく脱臼、ないし骨折する失敗作だった。

 だが失った腕を義手で補ったアマツから自分なら使いこなせるかもしれないと打診があった。


「……問題ありません。姉妹達の敵は私が必ず討ちます」


 小型の大砲かと見まがうほどの威力をありありと示した試射を終え、アマツは淡々と答えた。先日行われた戦闘の唯一の生存個体。思うところがあったのかもしれない。


 臨界態の出てくる可能性は低いが、全てが臨界態になると仮定した上で生き残った五体のミニステルアリス全員が今回の侵攻に当たる。必ず海辺で奴らを止め無くてはならない。


「対象目視できました、距離九百。海面に姿を現しています」


「了解」


 装甲車内でアリス達の拘束衣のベルトを全てはずし終えると、突然見知らぬ人間が装甲車内に闖入してきた。脂ぎった髪を撫で付けた恰幅の良い小柄な男。年齢は津田と同じ位だろう。


「これが、第一世代か。以前のような失態は無いだろうな」


「……失礼ですが、どなたでしょうか。IDの提示を」


 包囲網の中だ、関係者である事は疑い無いが本当に知らない人間だった。


「な!? し、失敬な奴だ! G2開発室担当、鰐沢わにさわだ! 我らの個体はまだまだ準備に時間がかかるのでね。代わりに試作兵器をお前たちのG1に使わせたい。データが欲しいのだ」


 首からぶら下げたIDを津田の眼前に突きつけながら不満げに言った。どうやらミコトの言っていたミニステルアリス第二世代の開発担当のようだ。


「構いません。よろしくお願いします」


 見るからに苦手なタイプだったが丁寧に返す。そして彼の言う試作兵器とやらに興味を引かれた。ブリッツだけでは大型ハイドラマグナへの対処は限界があると考えていたからだ。鰐沢から試作兵器の入ったアタッシュケースを受け取るとずしりとした重みを感じる。


「フン、まったく陸上クラゲごときの為に人造人間を作るなど頭がいかれてるとしか思えんがその上で前回のような醜態を晒すとはね。たった九年しか生きられないこいつらに一体どれだけの金が……」


 一瞬目の前の男が何を喋っているのか理解できなかった。気付いた時には体が勝手に動き、鰐沢の口を強引に手で掴み後頭部を壁に叩き付けていた。


「――――!?」


「お話は外で。今から手を離しますがこれ以上無駄な口を開くなら……容赦しませんよ」


 冷徹な瞳で射抜く。ぎりぎりと腕に力を込める。鰐沢は青い顔をしてコクコクと頷いたが既に遅すぎた。アリス達に動揺が走る。


「九年……って……一体何の話ですか、司令官」


 ミニステルアリスの人為的に設定された寿命。それは彼女たちには絶対に知られてはいけなかった。少なくとも任務の直前、このタイミングは最悪といえる。


「……説明は後だ。待機を継続しろ」


「後でって……! いいえ、今すぐ答えてください!」


 最初に叫んだのはヒソカだった。続いて全員が騒ぎ出す。


「私達の寿命? たったそれだけ……?」


 アリス達の動揺が大きくなる。


「黙れ!」


 一喝。タタリだった。


「……今は黙って命令に従うんだ」


 低く、鋭く言った。直後、車内ははしんと静まり返った。

 津田は驚きつつも、すぐに戻ると伝え、鰐沢を引っ張って装甲車の外に出た。背中にはアリス達の視線が絡みつくように感じられた。



「一体何してくれてんだ! いいか、よく聞け。アリス達は、メンタルを含めて私がケアしている! 任務の前にそれを乱すような真似しやがって、貴様は……!」


 装甲車からやや離れた場所で鰐沢を問い詰める。先ほどまでは横柄な態度だった鰐沢は萎縮し完全に別人のようだった。鰐沢を押し付けたコンテナを豪快に殴りつけた。拳に痛みが走る。


「ひあああッ!?」


 鰐沢はそれだけで腰を抜かし、地べたに座り込んだ。


「ちょ、ちょっと津田! 何してる!」


 騒ぎを聞きつけたらしいミコトが慌てて走りよってくる。


「大丈夫ですか? ……一体何が。暴力はダメだ」


「けっ、そいつがアリス達に寿命の事をばらしやがった」


 直後、鈍い音。ミコトが鰐沢の左頬を思い切りグーで殴っていた。


「おいおい、お前止めに来たんじゃないのかよ。俺ですら当ててないってのに」


「お前ッ! なんてことをしてくれたんだ!」


 ミコトは異常なほどに激怒している。確かに任務前のアリス達の動揺を引き起こした事は重大な問題だった。けれど、ミコトがここまで怒っているのは知り合って以来初めてのことだった。そのまま馬乗りになって殴りつけようとするミコトを後ろからホールドし、引き剥がす。


「待て待て、そいつは流石にやりすぎだろ」


「はなせ! こいつ! 絶対に許さない!」


 ミコトは涙を流して暴れ続けた。鰐沢は殴られた頬を押さえ奇声を上げながら逃げていった。


「落ち着けって! どうしたんだよ」


「どうしたも、こうも!」


 ミコトは泣き続ける。どうしていいか解らなかったが一瞬躊躇した後、抱きしめてやった。一体どうしたというのか。とにかく泣き止まないミコトを装甲車まで連れて行った。


 装甲車の中は既に落ち着いていた。だが、入るなりすぐにタタリに声をかけられる。


「説明、お願いできますか」


「……ああ」


 全員がまっすぐにこちらを見ていた。これを誤魔化す事など出来はしなかった。津田は包み隠さずにミニステルアリスに設定された寿命、そして生殖機能が存在しない事を告げる。それを設定したのが自分である事も。


「……説明は以上だ。お前たちは九年、最大十年で寿命を迎える。既に二年経過している。あと七年で眠りにつく事になる」


 ある者は呆然と、ある者は泣き喚き、ある者は押し黙った。


「私たちは、結局はハイドラマグナを駆逐する為の道具でしかなかったって事なの?」


 ヒソカが涙まじりに聞く。


「……否定は、出来ない。すまない。恨むなら俺を恨め。全ては俺がそう設計したんだ」


 遺伝子操作により生み出された新人類が、万が一にも現行人類に成り代わる可能性は残しておくわけには行かなかった。機械的に判断し、設計し、処置を施したのは津田なのだ。


「恨めって! そんなことしたって私達の寿命は変わらない! そうでしょう!?」


 押し黙り、無言で肯定を突きつける。


「寿命が後七年……私たちは子孫を残す事だって出来ないのか。死んでしまった姉妹たちも一体何の為に生まれてきたんだよ。本当に、私たちは奴らを、ハイドラマグナを殺す為の、それだけの為に生み出された捨て駒だったって事か……」


 アマツは自嘲気味に吐き捨てた。

 今までアリス達には『先の話』は意図的にしないようにしてきた。洗脳ではないが目先の事だけを考えるように思考を誘導していたのだ。

 けれどそれもここまでだった。彼女たちは自らがただの道具だと知らされ、その命もすぐに尽きる事を知った。自らの生きた証を次世代に残す事も出来無い。生まれた時点で彼女たちに先は存在しなかった。


「何か、無いんですか。た、例えば! ハイドラマグナを全て駆逐したら、私達は人間になれたり! テロメアでしたか、よく解りませんがそれを増やす事は……」


 普段はムードメーカーのホノカですら動揺しながら涙を浮かべている。


「出来ない。それは技術的な観点からも不可能なんだ」


 事後にテロメアの長さを設定できるのであれば人間は既に不老不死を手にしている。


「そ、そんなの……そんなのあんまりだよ……!」


 何らかの希望にすがろうとしたホノカだったがそれすらも存在しない事を知り、泣き叫んだ。

 胸が張り裂けそうだった。地獄へ落ちる事を覚悟しただと? 

 本当に絶望の中、地獄へ落ちて行くのは自分ではない。彼女たちだ。

 悲劇のヒロインを気取っていた津田こそが彼女たちを地獄へ蹴落とす悪魔そのものだった。


「おねいちゃん……」


 ウツロはタタリにしがみつき、震えていた。彼女の白い髪ごとやさしく頭をなでながらタタリは柔らかな笑みを浮かべる。やがて、手を止めてこちらに視線を向ける。


「司令官、本日の作戦の説明を」


「タタリ! この期に及んで何言ってるんだよ! まだこいつらに従うってのか!」


 アマツがタタリに突っかかる。


「ならどうする。今更どうする事もできない。未来は変わらない。ここで司令官を殺して、包囲を抜けようか? 一体何人が生き残るって言うんだ。仮に全員生き残ったとしよう。それからどうする。寿命が尽きるまで人間たちを殺して回って過ごすのか。復讐の為に」


「そんなこと……!」


「どうする事もできないなら私は、私が生きた証を残す。子孫を残す事は出来ないけど、ハイドラマグナを殺す。それが私たちの存在理由ならば、奴らを殺し尽くしてやる。……本音を言おうか、私だってハラワタは煮えくり返っている。人間が……憎いさ。けれど、せめて呪われた私の姉妹たちがこれ以上生まれない為に。人間のためじゃない、自分の為でもない。私はただ……姉妹の為にこの命を使いたい」


 タタリは理解していた。自分達はもうどうしようもない事を。

 生まれてしまった時点で全ては決定していたのだと。

 タタリを除く全員がわんわんと泣いた。今までろくに泣く事もできなかった二歳にしか過ぎない子供たちは、そうする事しか出来なかった。

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