別れ。そして出会い Ⅰ

夕方5時頃、インターホンが鳴っている…


「ンンっ~もうこんな時間か。」


ピンポーンピンポンピンポーン


「はーい今行きます今行きます!……宅配かな?」


いつもと何かが違う空気の中玄関に由季は向かった


「ガチャン…はーい」


「由季君!@#<"\?。-\&?@:」


そこにはよく野菜を貰うご近所のおばさんが何かアセアセとした表情で喋っていた


「あの、何を言っているんですか?」


「鈴ちゃんが…ハァハァ…鈴ちゃんが近くの交差点で事故に巻き込まれたって!!!!」


「………………………え?嘘ですよね?……」


俺は棒立ちになっていた、ショックの余り誰の声も耳に入ってこない


「ハァハァハァ…鈴、鈴、鈴……」


おばさんを突き飛ばし、これでもかと事故現場に猛ダッシュで向かった


「ゴッホゴホ…ハァハァハァハァ…」


あと何メートルだろうか、もう何も考えられない。ただ生きていてくれと願う事しか出来なかった


「鈴!鈴!」


緊急搬送されかけている鈴が見える、辺は血で染まっていた


「どけ、どけって!」


人集りの中、前方の人集りを押し退け前へ前へ走って行く由季


「鈴!大丈夫か!?」


「お…兄……」


鈴は全身血だらけになり、体がビクとも動かない状態だった


「鈴!鈴!死なないでくれ!お願いだ…俺を1人にしないでくれ!」


「お兄…ちゃん。わ…の…代わりに…」


鈴は今までに無い表情で何かを話している


「どうしたんだ!何が言いたいんだよ………」


「……ちゃん…わた…代わりに。…校に…」


「なんだ!なんなんだ!!?」


「学校に…代わりに……。わた、しの…代わり…いって。」


「学校?なにがだよ!?」


由季は何も考えられなかった……そこに鈴がギュッと手を握ってこう言った


「あなた…。、が…代わり。…桜。.に行っ……て!」


「そこに何かあるのか!?」


「男、と…バレちゃ。、だめ……」


「あぁ」


「詳し…事。後ろ、子、。聞いて……!」


「あぁ」


「しな…ないで…ニコッ」


鈴は寂しい表情で「ニコッ」っと笑い、目を閉じ深い眠りに誘われる


「死なないでくれ……俺の傍に居てくれ…」


「何か言ってくれよ、、おい鈴!何か喋れよ…」


由季は鈴の胸元を強く抱きしめボロボロと涙を流した…


そして数分後、緊急搬送された鈴は病院での死亡が確認された

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