第9話ガドラン手記2

アイオラ歴52年 10の月 月の日 曇り


本日早朝より、飛空挺に向け出立をした。出立式には両親や親族そして我が愛しの妻と子も見送りに来てくれた。非常に嬉しいことだ。


今私はナムザ帝国跡地で野営をしている時にこれを書いている。あと3日もすれば飛空挺墜落場所へとたどり着けるだろう。本日もいつものように出来事を書き記そう。


本日、行軍中奇妙な生物と遭遇した。全身が人間の骨のようなものでできており、目の部分は赤く光っていた。警戒しながら会話を試みたが失敗に終わった。どうやら形状は似ているが私たちとは全く別の生物らしい。

どの個体も骸骨のように骨で人のような形をしており、今のところ例外はなかった。またどの個体も武器を装備しており襲い掛かってきた、これもまた例外はない。

骨でできているからか重歩兵のハンマーで粉々にくだけ散るため苦戦はなかったが、このような生物がいることに驚きを隠せない。隊員の中でも気味悪がる者もでていると報告があった。後で様子を見に行かねばな。


また部隊内で連絡を取る際に名称がなければ連絡も取りにくいため、この生物を一時的にスケルトンと名付け明日部隊内でこの名に統一させようと思う。…安直すぎたか?まぁいい。


ともあれ3部隊90名誰も負傷もなく本日を終えることができたこと、神に感謝しよう。

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