第4話ガドラン手記1
アイオラ歴52年 5の月 木の日 晴天
本日より日記、のようなものをつけようと思う。今まで一度もしたことがないゆえ、なにを書けば良いか検討がつかぬ。ひとまず今日のできごとをできるだけそのまま書き記していこうと思う。
あのナムザ族が作り上げた飛空挺が墜落してから約50年がたち、ついに我らが王が最期の命令を発した。
「あの、飛空挺から宝玉を取り出せ」
それが王の命令であった。
「宝玉」なるものはかつてナムザ族が作り上げた、究極の武器らしく(私もよくはわかってはおらぬが王はご存知のようであった)それを手にいれることができれば、いま続いている他国との争いにも勝利することができると王はおっしゃっていた。
今日はその宝玉捜索隊の人員発表の日でもあった。私は畏れ多きことに王より捜索隊の隊長の任を承った。これは誉れだ。親族一同喜んでくれるだろう。この任務を必ず遂げねければ。
本日はここまでにしようと思う。
明日より隊員同士の連携確認をせねばならぬゆえ、もう寝なければ。
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