secret revolution

@Keijosayaka

第1話新しい世界の幕開け

青空が澄み渡る心地よい気候の4月。

私、桃木静子は新しい学校へと編入をするところです。

静「ここが…私立荒木山学園か…」

両親が一昨年に他界し、祖母も祖父もいなく身寄りのない私は、親戚のおばさまのところへ引き取られた。そのおばさまも海外ぐらしでめったに帰ってこないけど…生活に困らないようにはしてくれているみたい。

静「それにしても…大きな学校…」

こんな活気に溢れたところ…私みたいな地味な子がいてもいいのかしら…

「君、どうしたのかな?」

ふと、背後から声をかけられた。

男の声だった。振り返ってみると、若そうな20代くらいの男性が立っていた。

静「あの…私…」

「あ!編入生の子?そっか、今日来るって言ってたね!こちらへどうぞ」

静「は、はい…」

どうやら男性は学園の教師のようだ。

「俺、白泉響也。数学担当ね、よろしく」

静「よ、よろしくお願いします…」

響「荒木山学園は凄いところだよ、どんな事でも学べるし、設備もいい。君は何科?」

荒木山学園にはいくつか学科があり、入学時や編入時に学科が選択できる。

静「お、音楽科…」

響「音楽科かぁ、いいなぁ」

静「…」

響「音楽科は音楽の1から100までを丁寧かつわかりやすく教えてくれる先生がいるよ」

静「はぁ…そうなんですか、っきゃあ!」

静子は、ちょっとした段差に足を取られ転んでしまった。

その拍子にメガネが落ちてしまった。

響「だ、大丈夫!?」

静「は、はい…」

メガネのない顔のまま、顔をあげた。

すると、響也は目を見開いてこちらを見つめる。

静「え、っと…白泉先生…?」

響「君…名前は…」

えっ…?

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