第5話 煩悩菩提
仕事を終えた週末、俺は隣の市のファッションホテルに行く。
朝から、デリヘルを利用するのだ。
1人90分、気が向けば違う店に電話して、また90分…これを飽きるまで繰り返す。
誰でもいい…高ぶった感情を沈めてくれれば…べつに女など抱かなくてもいいのだ。
ただ、他の方法を知らないだけ…。
仕事の翌日は身体が重い。
手に銃弾を放った感触が残って仕事にならなかった。
私は仕事を休んで、週末まで家でゴロゴロと過ごしていた。
TVではワイドショーが女の他殺体、一色で盛り上がっている。
近年まれに見る惨殺死体…深い怨恨…銃の入手先…様々な自称専門家が、したり顔で勝手な私見を述べている。
まぁ…私には関係ないのだが…。
静かに暮らしたい…それだけ…。
それだけだったのに…。
俺は週末の朝、シャワーを浴びて、香水を付けてファッションホテルへ向かう。
部屋に入ると、TVをアダルトチャンネルに変えてベッドに裸で横になる。
暇つぶしにもってきた、携帯ゲーム機を鞄から取り出しダラダラとストーリーを進めていく。
時折、TVを眺めながら気持ちが高ぶってきたら適当な店に電話して、すぐ来れる嬢を呼ぶ。
待っている間に浴槽にお湯を張り、歯を磨いてトイレで用を足してシャワーで下半身を洗う。
浴槽から出て、パンツだけ履いてガウンを纏い嬢を待つ。
スマホに非通知のコールが入り嬢が部屋に入ってくる。
当たりもハズレも大きく気にしない。
それも含めて遊んでいるのだ、それに容姿が悪くても相性のいい嬢もいるし、その逆だってある。
まぁ…体臭のキツイ嬢でなければ、俺は大方、大丈夫だと思っている。
この日、最初の嬢は30代前半、朝早いせいだろう、まだメイク落ちもしていないせいか顔は可愛らしい。
体型はポチャッとして抱き心地は悪くない。
個人的な嗜好だが、俺は下着をすぐに脱ぐ嬢は好きじゃない。
この嬢は慣れているのだろう、手際が良すぎて、ちょっと面白みに欠けた。
90分で2回抜いてもらって、本番はしなかった。
なんとなくそんな雰囲気にならなかったのだ。
彼女を帰して、2時間ほど眠った。
目が覚めて、とりあえずバスタオルを交換してもらい。
別の店に電話して、他の嬢を呼んだ。
スレンダーで俺好みの背の高い嬢。
美人だし、気に入った。
この嬢とは雰囲気で普通にSEXをした。
さすがにゴムは付けたが…。
帰してから、すぐにマッサージを頼んだ。
もちろん抜き有りの。
たっぷり2時間身体をほぐしてもらった、正直、抜きはどうでもよかったのだが、咥えてきたので嬢に任せることにした。
その後、もう2人呼んで深夜までファッションホテルで過ごした。
どちらも当筆することはない、普通の嬢だ。
どちらともSEXしたのは、もはや
出る頃には、股間に軽い痺れを感じるほどだったのだが、家に帰ると、再び自然と勃起してくる。
私は、性的な依存症なのかもしれない。
海外では耳にするが、あまり国内では聞かない。
まぁ…静かに暮らせれば、それでいい。
明日からは、しばらく静かに暮らせるはずだ。
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