ドミニク・ダインリーは、《感情抑制剤》依存の悪魔始末屋。
悪魔であり『装備品』である同居人の少女パライソに、世話を焼かれている。
かつては超エリートの『天使』だったが、二年前、全てを失った。
用語は聖書っぽいですが用語だけで、宗教色はありません。
人型をした、人ではない生き物『悪魔』に敗れた人類。
空中都市《監視局》(エデン)に逃れた人類を、管理する『天使』たち。
地上には、悪魔と、貧困層の人類が残された。
滅びつつある世界の地上に、エデンから落とされ。
暴走した危険な『悪魔』狩りを押し付けられるドミニク。
二年前にいったい何があったのか?
謎に引かれて、読む手が止まりません。
助けられたいと思っていなかった者たち。
そんな世界でも、少しだけ、幸せな気分になることはできる。
たとえば、飴をもらうことで。
二巡目読み推奨。いろいろな記述が、腑に落ちます。