休憩時間
起きると朝になっていた、ジュリの姿も見当たらないアイツの事だ寝過ごして看護師にでも起こされたんだろう
俺が起きたのを見ていたように医者が病室に入ってくるこの爺の名前は翁今時古臭い名前だと思ったが本人曰くこういう古風な名前が逆にいいんんだと
「ジジイもうでてくぞ」「ああ、問題ないよ意識を失った時は危なかったんだろうが応急処置が良くて障害も残らずに済んだんだ彼女に感謝することだね」「はいはいわかりましたよー」適当に流しつつ身支度を済ませる。
病院を出たところにアロガンが立ってた。
「どうした、なんかいいことでもあったか?」「すまない今回の件はすべて俺の責任だ持たせた機会を作ったのも俺電波妨害されたのも俺だ、弁明の余地はない」アロガンが珍しく殊勝な態度をしていた。ふむどうするべきか、ここでおいそれと「いーよいーよお前が気に病む事じゃねーよ、まぁ次んとき汚名返上してくれよな」と言ってしまっていいものかもったいなくはないのかここは一つ「本当にそう思っているのか?」と返す「ああ、お前らが被害を被ったのは全部俺のせいだ」ここで確信する。こいつはイケる!アロガンはスラム街の住人みてーな見ためしてるのに根はクソ真面目なやつなのだ責任を感じたときには無理をしてでもしょいこもうとするふしもある。
「じゃあ、今から俺の足になれ」「は?」「そりゃあそうだろう、今回の件でいろいろ遅れてるわやりたいこと何一つできてないだとかのしわ寄せが来ちまってるんだからよぉ、もし、本当に責任を感じてるならよろこんでひきうけるよなぁ?」アロガンは責任という言葉に弱い
「んっ...」多少悩むが断れない「分かった。。。俺は何をすればいい?」キターーーーーー!
これでアロガンは俺の手駒!俺の部下であり!俺の奴隷!このことを毛ほども顔に出さずに言う「まぁ、病院っつても寝てただけでほとんど何も食ってねーし腹減ったな天丼おごってくれや」は?という顔をするがいっても無駄なのが分かったいるのだろう「乗れよ」と短く言うだが、俺はここを逃さない「乗れ?自分の責任で怪我を負わせたやつに乗れって言ったのかなぁー」最低最高のにやけ顔でアロガンにいうアロガンは苦悶の表情をしながら「ッ...乗って.....下さい」と声を漏らす
車に乗ってからは飽きたので口調を戻そうと思ってたがアロガンはよほどこの口調の俺と話したくないらしく車内では終始無言を貫いている。
天丼屋に着いたが治らないようなので注文を終えてから話をかける
「で?本題は?」一瞬驚いた顔をしていたがすぐに笑みを浮かべて話す「気づいてたかぁ...」「そりゃあ、こんな仕事やってるやつが死にかけたくらいでイチイチ病院の前で待ち伏せしてまで謝ろうとするやついねーだろ」
「じゃあ、さっさと本題に行くか、お前全員殺ったか?」「あ?全員で何人だっけ?」「6人だよ」記憶をたどる・・・最初の二人+チビ+マシンよーへー=4
「確かにやってねーな、だけど逃げ出てきた取りこぼしを掃除するのはお前らの仕事だろ?」「ああ、だが今回逃げ出てきた痕跡が無い」「じゃああの協会の中に...ねぇか」「ああ、今回犯人が逃げたのは間違いない裏口からかもしれないが金属探知機に反応は残されていない」ここで天丼と蕎麦が届く
このまま話を進めるとうまく飯を食えないと判断して話を閉じる
「かぁ~~最近のくいもんはあまりにも人が科学の力で作りましたーって主張してくるマズそうなもんしかねぇからな、こういう飯は染みるぜ!特に携帯食料な」ワザと当てつけのような口調で言う、実際アロガンが研究所とかに話付ければ何とかなりそうな問題ではある「知るかよ、第一切迫した状況で最も必要なものを最も効率よく取れるんだから」「あー分かったわかった俺が悪かったよ」コイツはいつもそうだ
筋肉ムキムキのくせに頭がやたら賢いし論理的な野郎だ「相変わらず無駄な筋肉だよね俺によこせよ」と軽い気持ちで言うと「そうか!それならこの飲むだけ筋肉最新プロt」もういいとよ言葉を遮って天丼と蕎麦を腹に入れる
食い終わってから俺から本題に入る
「で?金属探知機にかかってないってのは?」「分からん」「きっぱり答えるなよコッチがバカらしくなるわ、第一金属類を一つもつけないで逃げた可能性は?」
「ハッキリ言って無くは無いが、考えにくい。今のご時世服ににでもなんにでも金属が着いてる時代だ。それに、隠し通路らしきものも見つからなかった、そして逃げた犯人に接触した隊員がいたが、撃ち殺されていた。それも金属製の弾で」「センサーは?」「反応していたよ隊員の分はな、金属探知機があるところで金属探知機に反応しないというありえないことが起こったわけだ。最初は不具合やらなんやらと考えらえたが昨日現状の最終結論がでたのがこれだ」と言ってアロガンからデータが送られてくる
文章データの最初のタイトルの一文を読んで「はぁ!?」と声が出る「声がでかい」と言われるものの「え?いや、だってこれって、、、?」流石に混乱しただってタイトルに
金属探知機に反応しない金属が使われたなんて書いてあるんだから
「このような例は今回が初めてではない、既に二桁はこの事例が確認されている最も全て極秘事項として公にはされていないがな。今までの事例と重ね合わせ出てきた答えだ。そしてこの仮説を誠とする場合の限って共通点が生まれる」アロガンが続ける
「あの教団だ」「まぁ、そんなとこだろうとは思ってたよ」「そこでだ、潜入作戦を実行する。あの教団は機械化しているものは入れないからなお前にうってつけの仕事だ」「どうやって入るんだよ」「やつらは殺人を行っているとはいえ宗教集団基本来るもの拒まずだ深層WEBに場所と時間の指定まであるサイトがあった行ってみる価値はあるだろう」「分かった。それまでは非番な」といって天丼屋を出た
今まで仕事尽くしで実家に顔出してなかったのを思い出して「実家でも帰るかぁ...」
と呟いてからリニアモーターカーに乗った
車はあくまで人の手があったがリニアは違う実家までの距離がほんの数十分で行けてしまうのだ
実家は今時の季節によって壁が変わったり洒落たものではなく
日本らしさというものを残した木造建築だ。今時木造そっくりの見た目の丈夫な代用品なんて腐るほどあるのだがどうやら本物がいいらしい
親のこういうところを受け継いだんだろうな、と改めて実感する
ガラガラガラと引き戸を開けると「おかえりー!」と突然の帰省にも関わらず母の声が飛んでくる。
親父は居間で転がりながらテレビを見ていた
母親もソファーに座ってせんべいを食べながらテレビを見ていた
俺も座布団を敷いて机の上にある煎餅をほおばりながらテレビを見ていた
いつも通りだった
俺の仕事は明日が保証されてる仕事じゃない、だから暇があれば出来るだけ親の顔を見に行くようになった。
前に仕事で死んだ俺の上司に当たるラグの死に言葉が「もう一度だけ...親に会いたい...なぁ」だったのが未だに忘れられないんだろう
久々に実家の飯を食って、寝て起きて家を出た
もともと家族と仲がいいわけじゃない、この仕事だって家族の反対を押し切ってしていたりこの辺はオイオイ話すとしてまぁ、やたらと優秀な弟君を持つと兄は辛いもんだ。
今朝携帯を覗くとアロガンからメッセージが入っていた相変わらず仕事のお早いことで
今週の水曜に場所指定で集まるようになっている
「今日含めてあと3日かぁ...」今は彼女の家に向かっている実家を出てから行くあてもないので彼女に連絡を着けたらOKが帰って来た
車を飛ばして数十分、高層マンションに着く。相変わらず見あがると首の骨が痛くなるような高さだ
彼女とはもうぼちぼち10年ぐらいになる中2ん時だったからな自然につるむ仲から彼女として接しだしたのは
まぁ、アイツは頭も良くて高校・大学と違うところに通って今ではこんな高層マンションに住めるような金持ちそれに比べて俺は学も能もないから命を張って仕事をしてコイツより給料が下...考えるだけあほらしい
「おかえり」中から声とともにドアが開けられる。早朝だってのに嫌な顔一つせずに迎えてくれるこんな良い女に若いうちからめぐり合えたことは俺の人生最大の幸福だろう
仕事の都合上合えるうちに会わないとと思ってるんだが「無理しなくても良いよ」こんな言葉をかけてくれる女だ
まぁ、本心かどうかは置いておいてだ
正直何の予定もなく早朝から彼女の家にチャイムならしに行くとすることが無くて気まずい雰囲気になるのに今更気づいた何度切り返しても過ちは減らない
なんて思いながらソファに腰掛ける
「はい」と言って、カップが差し出される中身はコーヒー「コーヒーは」といいかけたところで
「アイスはミルクあり砂糖なしホットはミルクなし砂糖あり」と先に言われて口を窄める。
遊びに行くにしてもどこも空いてる時間じゃない...こういうときにすることは学生のときから決まって映画を見るようにしている
何時からかは忘れたがいつの間にかそれが二人の間の暗黙のルールになっていた。
(近くのモールや遊園地とかが開くにはあと三時間とちょっとってとこか)
テレビをつけてレンタルショップを開くとすぐにめぼしい映画が見つかった
ジャンゴ -繋がれざる者-
見た後に奴隷SMプレイする気が無いなら彼女とこの映画を見ることはおススメしない
まず、設定としてほとんどの女が奴隷なのだ
それに作者はタランティーノ奇抜な配役に残虐描写に受け狙いの多い会話とギャグ
それになれると感激は薄れるし、好き嫌いがはっきりして万人受けとはとてもいえない
タランティーノ作品が好きな友達と見るかお一人様用の映画だ
そんな映画を文句ひとつ言わずコーラとお菓子を用意してに見てくれる女はそんなに多くないと思ってるし
こっちも相手の好きな映画につまらない感想をいうだけでなくいろんな視点からものを言って議論が白熱したりとなかなかに楽しい時間をすごせる
見終えるといい時間になっていた
「ぼちぼち出るか」といいつつ俺は台所に入る
コーヒーカップやコーラのグラスやらの洗い物を片すのが俺の仕事だ
その間に兎乃が化粧やらをするらしい
思うところは腐るほどあるが異論は唱えない。というかついこの前も唱えて議論の果てにボコボコにされてとこだ、勝てない喧嘩はしない これ鉄則
あとは買い物と遊びとお楽しみで1日はおしまい
朝目が覚めると
当たり前の用に兎乃は仕事に行ってた
「あと2日かぁ...ダリィ」ぼやきながら家を出る。
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