第26話:件《くだん》の幽霊

「それでも長屋のスケベ~ジジー、お里を見つけるや、いなや。


「よ~よ~、あんたがくだんの幽霊か」


「え、いえ、私は……」


「どれどれ、ワシに任せろ」

 何を任せろと言うのか。


「ほ~、しっかし、六には、勿体ないほどのベッピンさんだね~……」


「そんな…、私は……」

 軽く会釈。


「っで、どうなんだい。やっぱ幽霊ってからには、脚の方は……?」

 と言って、お里の着物のすそを思いっきりめくりあげた。


「キャ~ーーー❗❗

 何すンですかァ~ー~❗❗❗❗」





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