空は何色?


いつもの朝

いつもの皆

いつも庭…のはずだった

ベル「…。」 鴉「カァ!」

そう僕がいつも手入れしている庭に1羽鴉が迷い込んでいた

ベル「猫の次は鴉か、シッシッ手入れ出来ないだろどっか行け。」

僕は極力触らないように鴉を追っ払おうとする

しかし鴉は全く退こうとしない

鴉「カァ!カァ!」

こちらを向いて鳴いてくる正直声がでかいし煩い

ベル「鴉の言葉がわかると思ってるのか?僕は人間でしかも動物が苦手なんだ。早く退いてくれ。」

鴉「クワァ?」人間のように首を捻る

ベル「お前人間みたいな動きするな。こんな所に居ないで家に帰れ。」

バサバサ

鴉「カァカァカァ!」大きな羽根を広げバサバサと音を立てる

それと同時に何枚か羽根が落ちる

ベル「はぁ…またこれ拾って芝を整え直さないといけなくなった。」

やれやれと思いながら僕は落ちた羽根を拾っていく

こうまじまじと羽根を見るととてもきめ細かいんだなと

少しの間眺めてしまう

動物を自分から触らないしましてや鳥類なんてもってのほか飛んでいるので近くに居ても触れることもないし近づいてきたらそこから居なくなるか追っ払うくらいだ

鴉「カァーッ」

ベル「…少し眺めすぎた。さて仕切り直しだお前早くそこから退いてくれよ刀が抜けないだろ危なくて。」

腰の刀に手を添えて鴉に言うも分かるはずもない

ベル「ふぅ仕方ない刀を抜けば光でびっくりするだろ…。」スっと刀を抜く刃は太陽の光でキラっと光を放つ

鴉「!ガァア!」

その光に刺激されたのか何故か鴉がこちらに飛んできた

ベル「馬鹿!危ないだろ!」

びっくりして咄嗟に腕を出してしまった

鴉は枝に止まるように僕の腕に掴まり止まった

ベル「お前、てんとう虫みたいに真っ二つになる所だったぞ。」

鴉は首を傾げる

ここは僕が手入れをする庭

動物が何故か集う庭

今日はなんだか騒がしくなりそうだ


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

悪魔でヒトの仔。 ベルディア @hantoukoukou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ