安らぎの風
シオン「ベル姉様、今日は私と買い物に行きませんか?」
シオンがいれてくれた紅茶を飲みながら僕は話しかけてきたシオンに目を向ける
ティーカップを置いてから
ベル「いいけども何を買いに行くんだ?」
シオン「んもー分からないんですか?もうすぐバレンタインですよそれの材料を買いに…」ガタッ
ベル「…相手は何処の馬の骨だ。」いきなり立ち上がり刀を手に取り殺気を纏う
シオン「待って?最後まで聞いて?メイド長やベル姉様、他のメイド達みんなに作るための!ですから。」
シオンと目を合わせる
そして何事も無かったかのように座りまた紅茶を飲む
ベル「…。(びっくりした。)」
シオン「それの買い物に付き合ってほしいのですが」
ベル「勿論、行くとしよう可愛い妹の為だ。」
シオン「そう言ってくれると信じてました、今からでも大丈夫ですか?」
ニコニコした顔で僕に聞いてくる
ベル「あぁ、僕も今から準備しよう。」
その笑顔に僕も笑顔で返す
2人でカップを片付けた後に出かける準備に入った
久しぶりの2人で外出は
バレンタインというイベントのお菓子作りの材料を買うお出かけになった
いつも太刀と脇差の2本を構えてる僕も外に出る時は短刀1本を懐に持っていつものメイド服に黒いポンチョのようなものを羽織る
シオンも上着を羽織り買い物用に手提げのバッグを持っていた
シオンはルンルンで
街を歩く僕はその1歩後ろで楽しそうなシオンを見ながら歩く
シオン「バレンタインといえばチョコですが、姉様は何がいいですか?やっぱり…」
ベル「プリン。」シオン「即答、やっぱりプリンなんですね☆」
知ってましたよ~と言った素振りを見せこちらをチラッと見てくる
乗せられたと思い少し恥ずかしくなってくる
妹は僕の扱いに慣れている
街を歩きお店に入りシオンが目をキラキラさせながら材料などを買っていく
そんな姿を見るだけでこちらが楽しくなる
いつの間にか手提げのバッグの中はいっぱいになっていた
ベル「すごい買ったな。」
シオン「手に取ったものを買ったらこんなになってしまいましたね。」
ベル「まぁいいんじゃないか?偶にはイベントは好きに派手にやるといい…さ。」言葉を言い終えたと同時に
ピタッと僕の足が止まった
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