このすば世界・考察編10:アンデッド
このすば世界・考察編
魍魎の夏。ベルゼルグの夏。
というわけでアンデッドです。
大まかに分類すると…怨念や未練が原因で死者が蘇るタイプと、
生者が何らかの儀式を経て永遠の生命を得るタイプに別れます。
前者はゴーストやデュラハンですね。
後者はリッチーやヴァンパイア。
更に強いてもう一つ付け加えるならば。
最上位アンデッドなどが用いる能力や魔力によって操られる場合ですね。
こちらはグールなどが相当するのでしょうか。
他にもゾンビメーカーの能力やリッチーなどの魔力に充てられて勝手に蘇るゾンビとかですか。
/霊体系
・ゴースト
金縛り・人形への憑依・思念の伝達?あるいは空気を振動させて音波をだしているのかな。
風を起こして札を動かしたりランプの火を消したりとかもできるみたい。
レイシーズゴーストの塩漬けクエストなんかは真っ先にウィズに依頼が行きそうなものですが…
魔法陣を描いても抵抗されたのか、あるいは逆に退魔魔法で反撃されたのか。
依代に成ってる教会なんかは爆裂魔法で砕けばいいとは思うけど…
女神がレイシーとともに滅びる事そのものを恐れたのかもしれませんね。
ウィズはやっぱり死者に優しいだけでなく、いろんな女神様に対しても敬いながら接するようです。
あと、ゴースト系列は未練がなければ昇天する。
リッチーと違って肉体に縛られていないので、幽霊タイプのアンデッドは祓うのが比較的に簡単なのかなぁ…
・レイス
webすば!ではドレインタッチができるんだそうです。
・幽霊船
ドラすば!で出てきました。結局、アクアに浄化されたんだっけ?
一応、船という概念そのものはこのすば世界にあるようです。
海に魚もいるみたいだし…なんでサンマが畑でとれるんだろう…キャベツ畑のサンマ…?
・ゾンビメーカー
ゾンビを作り出す悪霊だそうです。
/死骸系
・ゾンビ
ドラすば!では夏は腐臭が凄いんだそうです。
ベルゼルグの夏は高温多湿の亜熱帯気候のようですね。
webすば!と違って梅雨もあるようです。
・アンデッドナイト
ゾンビの上位互換?
・グール
ゴブリンかじってました。
・ドラゴンゾンビ
webすば!ではウィズが操ってました。
ダクネスも一撃でダウンする攻撃力。ヤバそうです。
他にも、webすば!では紅魔の里で、紙すば!では最前線ででてきましたね。
野良屍竜なのか、あるいはリッチーかネクロマンサーが魔王軍にいたのかな…
・スケルトン
webすば!で出てきてました。セレナが操ってたなんちゃってアンデッドですが。
webすば!ではウィズの行方はこの時ですら魔王軍に知らされていなかったようですが…
紙すばアニすば!だと、ハンス戦で目撃されてますからね。
ウィズの行方や行動はこの時に魔王軍に把握されている可能性はかなり高いです。
ウォルバクはカズマの素性を知らなかったので、連絡役や見届け役の兼任はしていなかったようですが…
/特殊系
・ヴァンパイア
webすば!では3名でてきました。
1名は真祖ですね。ウィズにディスられてました。
もう1名は没ネタかな?アクアに散々いじめられてました。
そしてもう1名は、忘れられてるかもしれませんがシルヴィアの素体。
黄色い猛獣のような目をしているようです。
紙すば、コミすば!では出てきておりませんが…
トラすば3でやっと出てきました。
この元・貴族もウィズに散々ディスられてました。
この成りたてヴァンパイアは金髪で紅い瞳だそうです。
光に敏感になって夜目を効かせるようにするためでしょうか。
吸血行為でドレインするかと思いきや…ドレインタッチも使えるようです。
他にもチャームが使えるようです。
吸血では同族を増やしたり、グールの眷属を増やしたりするのに使うそうです。
清い身体であれば吸血鬼になれると言っておりますが…
それってつまり、この時に出てきた檜山は童貞だって自己申告してるんじゃ…
そこら辺をカズマの聖剣を鼻で笑ったアクア様に是非ともいじって欲しかった。
まぁ、これらの特徴は祖とする真祖ごとに違うとは思います。
webすばシルビアが取り込んだ吸血鬼とトラすば吸血鬼の瞳の色が違うし。
そして、トラすば吸血鬼はライトニングを…中級魔法を使いました。
魔術師経由でしょうか?
まぁ、上級魔法どころかオリジナル魔法も使えるウィズの敵ではありませんね。
ウィズはマジックキャンセラーっぽい能力を使って魔法をかき消していました。
一応、物理攻撃力が高めの描写もありますが…実際のところはどうなのやら。
けものみちでもヴァンパイアが出てきています。
不浄の土に入ると再生するそうです。
・デュラハン
元々は妖精の一種です。バンシーの仲間ですね。
何らかの拍子でアンデッドに属することとなってしまった。
冬将軍と同様に転生者のイメージか先行した結果でしょうか。
ベルディアは不当な理由で処刑された騎士だそうです。
上位職であるクルセイダー経由でなくて良かったですね。
不死者の特性として、レベルが滅茶苦茶高そうです。
ただし、水をかぶるとレベルが下がる弱点もありそうです。
吸血鬼も同様かしら?
死の宣告スキルがありますが…
ダクネスの場合は1週間だったのに対して、
ウィズ達の場合は1ヶ月。
時間が経ってスキルの強さに磨きがかかったのか。
あるいは複数人に架けるとそれだけ呪いの効力が弱まるのか…
当時のウィズのPTメンバーは少なくとも5名。
7×5で35日で凡そ1ヶ月となります。
というか。ベルディアのスキルって剣技以外は完全にセレナの下位互換なんですよね。
マリオネット・アンデッドは神聖魔法が効かないみたいだし。
死の宣告だって、ウィズみたいに悪落ちするどころか反撃してくる者もいるし。
明らかにデスのほうが強い。まぁ、レジーナの加護100%時の限定ですが。
レイシーが昇天して力が強まったから幹部に昇格とかありそうですね。
魔王軍だって幹部欠員の補填をするんだとか、そういう描写は欲しいですね。
・リッチー
D&Dによると魔術師や僧侶が禁断の秘術を用いて不死化したものだそうです。
禁断の秘術の内容は、D&DやMTGの版権を持つWoC社の設定では…
己の魂を何らかの魔道具やアーティファクトに宿らせること。
イメージ的にはハリーポッターのヴォルデモートが最も近いだろうか。
WoCリッチーを滅ぼす方法は、魂が宿りし魔道具を破壊することだそうです。
日本人にとっては…まどマギの魔法少女達、のほうがイメージしやすいでしょうか。
成る程、美樹さやかの己がゾンビという評価は当たらずとも遠からず。
リッチーならば、絶大な力をもって魔女に相対できるのも納得です。
しかし、ウィズはアクアに浄化されたり神気で近寄れなくなったりします。
このすば世界のリッチーはD&Dの設定をそのまま引き継いでるわけではないようです。
不死化にする秘儀の内容も今のところは明らかにされてません。
元々のリッチー自体の定義が曖昧な感じも有りますね。
リッチーという言葉が指し示す意味は死体。
我らが日本国では、死体のことを仏さんとも呼びますね。
そもそも、リッチーの概念自体は中国の仙人から来たという説もあるようです。
神々を生け捕りにした紅魔族、そんな彼らをも凌駕する力を持ったリッチーは。
人々のために私財を投げ出してポーションを寄付するとか。
何度も己の身を浄化しかけた女神を、それでも甘やかし続ける。
そんな彼女は神仙や神仏の類と思われても仕方のないことだと思います。
webすば最終章でもそうでしたが、ドラすば3でもウィズは他のリッチーについて言及してますね。
研究目的でリッチーになるのは一握りの方たちだけで、
仲間のためとか想い人のためだとか…そういう方が殆どだそうです。
どうやら、キールの事も指し示しているようにも聞こえますが…
なら、webすば最終章で長い眠りについているという知り合いのリッチーとは誰のことなのか。
今のところは魔術師経由のリッチーしか出てきていないので、
このすば世界に神官や僧侶経由のリッチーが存在するかどうかは分かりませんが…
仮面盗賊団が初めて活躍する時に、クリスはこう言ってました。
「権力者であればあるほど、永遠の生命なんてものを欲しがるもんさ」
おそらくエリス様は、何らかの経験として痛いほどに知っているのでしょう。
ということで、我が二次創作上の設定としては。
エリス教団にはリッチー化の秘儀が記された禁書が何処かに厳重に保管されており。
ロザリーは、ブラッドとウィズの呪いを何とかするために、その禁書を探し当てて。
ウィズより一足遅くリッチーと化した。そういう事にしておきました。
我が二次創作ではリッチーは子を成すことが出来ない設定になってますが…
キールとお嬢様の間に子を成した様子もないので、そういうことにしました。
どこぞの王国と渡り合ったリッチーは、貴族令嬢を妻とは呼びませんでしたね。
ダンジョンの遺跡も、人が住みやすいように管理されたものだったかもしれませんが。
子を成していたなら外に出ていたでしょう。ちゃんとしたお墓も外に作ったと思います。
そして最後に。先程も述べましたが、ドラすば!において魔術の研究の末にリッチーとなった存在は、このすば世界においてある程度は認知されているようです。
尚且つ、webすば!でのアクア様は第1章で、リッチーであるウィズのことを人類の敵と、呼んでおりました。
…過去に人類の敵である魔王となった、リッチーも存在していたのでしょうか?
・死後の世界
このすば世界の住人の、その魂。
モンスターとの戦闘によって生命を落とした場合は、一旦はエリスの下に送られるようです。
カズマは木の上から落ちた場合でもエリスの下に送られていました。
ヘイトがある状態だったから戦闘中とみなされていたのかな…
それ以外の場合はどうなんでしょうか?
別の女神の下に送られる、という感じなのでしょうか?
リザレクションは肉体の損傷具合にもよりますが、
死因に関わらず死にたての場合なら一度に限って成功するようです。
では、アンデッドと化した者の魂が行き着く先。
そこは果たして何処だろう?
キールの場合はエリスの下に送られている…
少なくとも、アクアはそのつもりで魔法陣を描いて浄化しました。
しかし…ベルディア。
アニすば!では、彼の魂は川原に送られている感じでした。
紙すば!では川の向こうにいたのは冒険者時代の仲間でしたが…
死者の魂が転生する異世界で、冒険者の魂が川の対岸にいるのは不自然ですね。
我が二次創作ではアニすば説を採用します。
ウィズが臨死体験で訪れた川。ベルディアがいたので、三途の川というよりは…
ステュクスでしょうか。川の向こう側は地獄なり。冥府を囲む5つの河川。
憎悪の川たるステュクスを主流とし、その大河に注ぎ込みたるは4つの支流。
鳥無き川のアオルニス、訴訟者の悲嘆のコキュートス、血の如く燃え盛るプレゲドン、災厄の苦悩の川のアケローン。
生まれ変わる際に前世の記憶を捨て去る忘却の泉のレーテーなんてものもあるそうです。
自らの意思で神の理に反してリッチーに成ったことは、
例えその後に人類への敵対をしていなくても、相当な罪に値するようです。
…まぁ、なんちゃって幹部とはいえ結界の維持に協力してるから…?
でも幹部3人を行動不能にして時間を稼いだし…魔王軍に相当不利な契約も交わさせたし…
それでも川に行き着くということは、エリス様のアンデッドに対する拒絶を表しているのかな。
気持ちよく成仏するにはアクア様に浄化してもらうしか方法が無いようです。
・蛇足
アクアがキールを浄化する際に、気になる台詞を言ってました。
「水の女神の名において、貴方の罪を赦します。」
キールの罪とはリッチーに成った事だけでしょうか。
お姫様を攫って国家と戦ったことは?
ダンジョンの中に冒険者が探索してその結果、アンデッドになったことは?
これらの罪は、どうなるのでしょう?罪は積み重なるのか?
まぁ、我らが優しい水の女神様ならば…例え罪が深くても。
愛情という行動原理に基づいていたので、赦したということでしょうか。
リッチーには人の法を当てはめるのも難しいし…
ダンジョンに潜った冒険者だって自己責任だし。
キールと戦った刺客も互いに殺し合う決闘のようなもんだったし。
冒険者も刺客も、死ぬ覚悟の上で行動している。
罪があったとしても、そこまで重いものとは扱われなかったのかな。
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