このすば世界・考察編08:おでん編

このすば世界・考察編:おでん編


テクノロジー考察


さて。

次なる12巻は7月に予定されていますね。

また色々な伏線回収などがされると思うので、暫くは大人しめに更新していこうかと思います。

アニすば2!4巻も今月発売。付録にトイレ事情を解決する魔道具の解説あるかなぁ。携帯ウォシュレット説が当たっていればいいけれど…


第3巻を見落としてたので爆焔シリーズを読み直してたら、第2巻で気になるアイテムがありました。


重曹。


炭酸水素ナトリウムです。お掃除以外にも色々と用途があります。膨らまし粉とか。こめっこを餌付けしたケーキとか、喫茶店のお姉さんのお菓子とかにも使われてるかもしれません。消臭機能もあるので、弱っちい悪魔の匂いも誤魔化せそうですね。

チートかよ。


現在、構想を練っている、めぐみんも寄れるようになった改装喫茶店のスイーツメニューも、この万能アイテムで解決できそうです。


カズマが初めて訪れた時の記述のように、むさ苦しい男だらけの客層が、飲食物も頼まずに一心不乱に注文表を書き込むだけの店内。これでは流石に出来ない方の紅魔族も入るのは躊躇う…いや、頭がおかしいから、そんなこともないのかな…。ともかく、このすば初期はチャームを使って女性の客は追い返していたかもしれません。


しかし。知能の高い紅魔族が、夜中や明け方にウロウロして妙に人気のある喫茶店という感想なので。女性に混じって男性の客層にもヒットしている。めぐみんが知った時は、そういう喫茶店に生まれ変わってたみたいです。個人的な勝手な解釈としては、警備会社襲撃後に店内を荒らされて改装する必要性と、それ以降は生活費の他にバニルに上納金を納めるために、もう少し別の方法でお金を稼ぐ必要があったので、これを良い機会にと喫茶店業務に本格的に乗り出したんじゃないでしょうか。


おそらく、商売が上手なお得意様に相談した結果、値上げよりかは男性客以外の客層を招いてお金を落としてもらう方向性になったのでしょう。

夢の内容を書いて飲み食いせずにすぐ帰る客ばかりだと、1日の中で暇な時間帯がとてもありそうです。朝や昼間は、特に。

あまり寝る必要のない悪魔なのに、勿体無いですね。


ただし…本来の男性客が気兼ねなく注文表を書き込むには女性の目は気にするでしょうし、それ専用の区画かフロアが用意されてたと思います。裏路地に面していたと言うので、入り口はアニメのように狭かったかもしれませんが…店内は意外と広そうですね。2階部分もあったのかな…改装後の2階部分は男子会フロアと女子会フロアで別々の部屋かしら。そこの仕切りがマジックミラー魔道具ですね。バニルさんが調達しました。


まぁ、カズマは実際にそういうお店に通ったことはないらしいので、あくまでイメージや概念としてアドバイスした。女子が無防備に遠慮なくスイーツを頬張って、至福の笑顔を輝かせる様子とか、女子同士がイチャイチャする姿を眺めるだけでも男性にとっては十分に魅力的なはずです。尊い…。


改装後の1階部分は会計と厨房、控室とカップル席かなぁ?厨房は排水設備さえ用意できるなら、2階でも良いんですよね。コタツの熱源があれば何処でも簡単に調理できそうだし。水だってクリエイトウォーターがあれば供給は簡単そうです。上級悪魔は上級魔法が使えたんだ。下級悪魔も初級魔法くらい使えるだろう。


それまで碌に料理も作ってなかっただろうに、普通のメニューで人気がある、ということは…一般人にとっては、ドリンクやスイーツもそれなりに美味しく感じるのでしょう。

お茶の入れ方はウィズが指導しててもおかしくないですが…美味しいお菓子の作り方は料理スキルをもったカズマの指導かな。趣味と実益を兼ねた飲食店への取り掛かりですね。やるじゃんアドバイザー。


おっと、話がズレた。

重曹に話を戻しましょう。


さて。重曹を掃除など色んな分野に使われる程度ですから…工業的に大量生産されているようです。


調べてみると、ソルベー法という比較的に単純な方法で生産が可能らしいですね。

アンモニアの供給源は気になりますが、ここは深くは気にしないことにしましょう。

アニすば!でのウィズが紅茶を淹れる様子を見ると、アルコールランプみたいなのはあった様です。耐熱ガラスもあるようですね。

まぁ、そこら辺の話は後の機会にするとして、取り敢えず重曹の製造過程に注目しましょう。


アンモニアを完全に回収する工程における最終生成物は炭酸ナトリウム。空気中で放置したりすれば湿気を吸って炭酸水素ナトリウムになります。

そして。全反応させなければ、様々な副産物が得られます。


一つ。塩化アンモニウムです。化学肥料になります。上手く使えば火薬の原料にもなります。


もう一つ。水酸化カルシウムです。此れが実は重要です。何に重要かというと…おでんです。

めぐみんがバイト先で同窓生への攻撃に使っていた、おでんです。

おでん定食があるようです。経営者は関東生まれなのかな…生憎と、私は神奈川出身ですが、おでんとご飯の相性は合わない派です。価値観の相違は仕方がない。味覚に関しては、特に。


まぁ、ツナマヨがある世界だ。さすがにマグロは畑や田んぼで採れるサイズじゃないから、この世界のツナはカツオでしょう。カツオもなかなか大きいですけど。カツオがあれば、鰹節もあるだろうし、出汁をとって醤油や味噌と合わせれば美味しいツユもできるでしょう。


そして…攻撃に使えるおでんの種。卵がメジャーですが…ダイコンやジャガイモとかも攻撃に使えそうです。しかし、これらだけではオデンとは言い難い。だって、ただの出汁つゆの鍋だし。このままではポトフなどスープ料理と変わりありませんね。

これをおでんと言い張るには…やはり、コンニャクが必要でしょう。

どうやら、このすば世界にはこんにゃく芋もあるようです。こんにゃく芋からコンニャクを作るには、固めるための水酸化カルシウムが必要です。シュウ酸塩も無毒化してるかもしんないですね。そして重曹の合成過程の副産物から水酸化カルシウムは供給できます!


おお、全てが循環して結びついた。爆焔2巻はこのすば世界の文明についての記述がちらほらと記載されている様です。意外とバカに出来ないな。



ふむ…しかし。爆裂ポーションを作る何処ぞのご家庭は、火薬の原料なんぞ、どうやって手に入れてるのか…自前なのかな。

副産物を上手に売りつければ意外と儲かってるんじゃないのかな…?

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