このすば世界・考察編03:テレポート&航海技術


このすば世界考察編02:テレポート&航海技術編


テレポート。

おそらく、ウィザード系列の職位だけが取得可能な専用スキル。

出来る方のぼっちな紅魔族が6巻以降に取得したことから、初級、中級、上級のどれにも属さない特殊な系列の魔法のようです。


そして、かなりローリスクでハイリターンな魔法です。

ヤバそうになったら自分たちに掛けて逃げれば良い。

敵対する相手に使用すれば、強制的に戦闘回避だって出来ちゃいます。

あるいは転送先を罠のような箇所に設定した上で対象を移動させる。

web版ではウィズやぶっころりーが其のような使い方をしていましたね。

そして極めつけはランダムテレポート。

運が良ければ、深海とかに転送してそのまま超高水圧で倒すことも出来るんじゃないでしょうか?


この超絶的に便利な魔法。

web版では冒険者クラスも取得できました。流石に便利すぎるだろう。

まぁ、アンデッドスキルも覚えられるから別に良いとは思いますが。

職位ボーナスによるステータス補正が明らかに低い可能性など、

冒険者職位のデメリット(?)について詳しい解説が欲しいところです。

これについては今回はあまり重要ではないので省略します。



さて、なぜ他のスキルと区別してテレポートだけここで考察するかといいますと。

今後の前日譚で触れる、新大陸への探検などで、とても重要になってくるからです。


前日譚の中でも描かれる予定ですが。

原大陸と新大陸との行き来は船舶で行うことになってます。

えっ、それこそテレポートで良いんじゃないの?と思われるかもしれません。


確かにそうです。テレポートはマジ便利すぎる。

しかし。ちょっと待った。

このすば世界のテレポートって、意外な制限があるという疑惑が出てきました。


何処でそんな疑惑が出たのかと言うと。

ベルゼルグの王都から、エルロードへの旅路です。


第10巻にて、わざわざ竜車を使って数日を掛けて途中で寝泊まりしながら移動します。

テレポートなら一瞬なのに、使おうとする素振りすら見えません。何故でしょう?

おそらく。超長距離間の移動は出来ないか、あるいは転送失敗の危険度が跳ね上がる。


お忍びの旅行なので、公営か民営のテレポート屋が使えない。

これはまぁ良いでしょう。

しかし。ベルゼルグ王室には個人でテレポートが使用可能なレインがいます。

同盟国相手でも、お忍びで移動するにはうってつけの人材でしょう。


一度に全員を輸送することが出来ない?何回も往復すれば事足りますね?

隣国に使節団を送る予定は、かなり以前から組まれていたはずです。

安定性などを高めるであろう、媒介となる魔法陣などを用意して、転送地点を確保すれば良いだけの筈。


転送失敗を恐れるならば、一人ずつ確実に送り込めば良い。

しかし。それすらも出来ないようです。異世界の方々もそれなりにIQも高いし。

テレポートの魔法の特性についても研究が進んでいるはずです。

消費魔力が意外と高い欠点も、マナタイトを使えば解決出来るはずです。王家にそういう予算が無いはずがない。

やはり、明言されていない隠された制限がありそうです。


例えレイン自身に王都で仕事があるとしても、使節御一行をお届けした後で自分だけ帰れば良いのです。

任務が終われば、デストロイヤーの偵察にも用いた監視ゴーレムを介して、水晶球か何かで合図を送って迎えに来させればいいのです。

この技術も、この時点では超長距離通信が出来ないのかもしれませんが。

これらもテレポート魔法を応用した魔道具なのかもしれません。


話を元に戻します。


兎に角。

万能魔法と思われたテレポートですが、意外に制限があるようです。

隣国との往来でも使われることがありませんでした。

海を挟んだ、原大陸と新大陸との間の行き来にはとても使えなさそうです。


つまり。

キャベツが眠ると言われる新大陸の探索には外洋が横断可能な航海技術が必要になってきました。

一応、海洋魚用の生け簀があるようなので、普通に漁船などはあるのでしょう。

しかし、外洋を超えて新大陸まで到達可能な船舶は、蒸気機関に匹敵する特殊な動力が必要になるかもしれません。

一方で、スチームパンクや大気汚染とか、そんな雰囲気は微塵も感じませんね。

このすば世界の、大洋を横断可能な船舶の動力源。

一体全体、どういった代物なんでしょう?


答えはズバリ。

ウォータージェット推進です。

先に拡大解釈したアニメ版の携帯トイレ。

あれを改良したものを船底に取り付けて。

魔力を注いで水を排出させる反動で動かします。


蒸気機関なんて必要無かった。

もっとエコロジカルで環境に優しい、超優秀な動力源が存在しました。

ボイラーもスクリューもないから危険性も低いどころか超安全です。

なんて素晴らしいんでしょう。


そんなこんなで。

ひょいざぶろーは、そのうち船舶製造の部品供給のため、超大金持ちになる予定です。

ゆいゆいは、そんな夫を陰から支える良い妻のままでいるでしょう。

船舶製造会社の社長にはカズマさんが就任するのかもしれませんね?


そう、海という環境は男も女も等しく開放的にさせるのだ。水着とかあるし。

冒険者だし、未知の世界の探索という言葉にロマンを感じるのは当然ですね?

水着とかあるし。大事なことなので2回も言いました。

その内に故郷を懐かしんでセーラー服も作らせるんじゃなかろうか。


ただし。

大出力クリエイトウォーター発生装置の知的財産権はこめっこが引き継ぐのかもしれませんね?

安定したお金が得られる収入源。苦労をかけた分、是非とも娘には財産を遺したい。

長女は独り立ちした上に勇者の嫁になったので特に気にしてないです。

その時点では、もう既に孫の顔も拝んでいるでしょう。



探索の過程には一時的な海上拠点なども建設される予定ですが。

我らが世界の古代には既に方舟なんてものがあったそうですね。

現代のタンカーと同様の設計思想で。メガフロートなんかにもなりそうです。

このすば世界には水の女神様がいらっしゃるんだから。

太古の洪水を乗り切った方舟の技術なんて余裕でありそうです。



あ、そうそう。

これまで述べた通り、原大陸と新大陸との間の交通手段は船舶です。

そんで。新大陸には、原大陸にいる、とある動物がおりません。

船の中への持ち込みも禁止されています。厳禁です。

船旅ならではの特殊な、とある事情のために、その動物は新大陸へ持ち込まれることすら叶わなかった。

とても重要な設定です。


そういう前提で、未来の物語を書き綴っております。


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