第11話

9月になった。俺は相変わらず5人と共同生活を送っている。そして9月初旬のある日、俺は再び東京に戻った。場所は都内にあるテント貼りの施設。テロ事件前は首相官邸だった場所にある。


「君が清原幸一くんかね?わざわざ遠くから来てくれたね」


ある中年男性が俺にこう言った。


「私の名はもりだ。テロ事件前は政治家をしていた。・・・事件当時は落選中だったがね。今日は君に大切な話があってここに来てもらった」


俺は森さんに、


「・・・どういうことですか?」


と言う。すると森さんは、


「これから暫定だが新政府を作る。私も閣僚に入る予定だ。しかし、何分人材不足でね・・・で、君も閣僚候補として呼んだわけだ」


と言った。周りを見渡すと少し離れた場所に20人程度の男女がいた。世代はバラバラだ。


「彼らも閣僚になる候補だ。全員ではないがね」


そして、その閣僚候補の中には杉山さんと安部さんがいた。


「あれ、清原くんじゃん。久しぶり~」


杉山さんが俺に反応し、そう言った。


「清原くん、私に会いに来たの~?」


と安部さんも言う。すると、


「清原くん、2人とは知り合いかね?」


と森さんが言ってきた。俺は、


「まぁ、そうなりますね」


と言った。すると、


「なら都合がいい。それに君はウイルス未感染者だったよね?渡辺くんから話は聞いてるよ。だったら3人で子供を作ればいいじゃん。君は厚生労働大臣に適任だな」


と森さんは言った。そして俺は、


「だからなんでそうなるんですか!」


と言った。すると森さんは、


「ん?君、彼女いるのか?」


と言ってきた。俺は、


「別にそういうわけじゃないんですけど・・・」


と言った。俺が今名古屋で女性5人と共同生活を送っているとは言えない。そして、


「清原くん、君は今名古屋に住んでいるんだよな?」


と森さんは言った。さらに、


「それに女性5人と共同生活をしているみたいだね。平野さんから話は聞いているよ」


と言ってきたのだ。そして、


「まぁ、今は法律なんてないから一夫多妻でも問題ないだろう」


と言い、


「まぁ、閣僚になってもらうには東京に戻ってくれないと困るんだがね。ちゃんとした住居と食事も手配する。よかったらその5人も東京に呼んでもいいんだぞ」


と言った。




俺はその日のうちに名古屋に戻った。帰宅した時はもう夜だった。5人は既に食事を食べ終え、順番に風呂へ入っていた。そして俺はこれから食事を取る。そして俺が夕食を食べ終え、5人全員が風呂から出た時、5人にこう言った。


「俺、近いうちに東京戻るんで、みんなも東京に来てください。ちゃんとした食事や住居もあります!」


そして5人はそれぞれこう言った。




優奈「清原くんがそう言うなら私もついて行くわよ」


有紗「香澄や茜と合流するのならいいわ」


綾乃「そうですね・・・私もついていきます!」


和恵「まぁ、今みたいなサバイバル生活から解放されるんなら・・・」


カレン「そうですね。これからは安全な暮らしができるみたいですし」




俺たち6人は翌日、森さんに引っ越しの手配を頼んだ。そして、引っ越しの準備が行われる最中、東京に向かった。

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