第7話
そしてプールオープン当日。
俺は朝6時に起きてすぐ朝食を取り、プールに向かった。そしてオープンまでプールのメンテナンスと駐車場の整理、チケットの販売を行った。このプールのオーナーである優奈さん曰く、8月末まで週4日程度営業するとのことである。1ヶ月半、ずっとこの仕事するのか・・・朝9時頃、他の5人がプールに到着。「今日は一日よろしくね」と優奈さんが言った。
そして朝10時、ついにオープン。俺はまずチケットの販売ともぎりを行う。そして5人はオープン前、水着に着替えていた。どうやら今日は水着で接客するらしい。なんというサービスだ。
このあたりでプールが開業しているがここだけでなおかつ、開店当日のせいか客の数は比較的多い。そして俺は広いプールで監視員をしている。このプール、流水プールにウォータースライダー、競泳用プールに子供用プール、ジャグジーとサウナがあるもんな。食堂や売店もちゃんと整備されている。
昼になり、優奈さんから昼食を貰った。優奈さんと和恵ちゃん、カレンちゃんは食堂で調理と接客を、有紗さんと綾乃ちゃんは売店で接客しているらしい。
午後5時、閉園。とはいえ、俺たち6人は閉園後も仕事がある。まずはプールサイドの清掃。その間、プールの水を一旦川に戻す。プールの水槽が空になってからはプールの清掃。そして清掃後、日中に川から汲み、綺麗にした水をプールの中に入れる。その間6人は食堂へ向かい、事前に調理したという夕食を取る。
夕食が食べ終わる頃には夜の8時を回っていた。プールの水もそろそろいい感じに貼られるだろう。夜9時、プールの水が貼り終わり、俺たち6人はプールで遊ぶことになった。このプールにはナイター照明があり、かつては深夜まで営業していたらしい。
「清原くん、私とウォータースライダー乗らない?」
「有紗さんずるいですよ~。幸一さん、よかったら私と遊びませんか~」
早速有紗さんと綾乃ちゃんからウォータースライダーに誘われた。特にこの2人の水着姿がとても可愛いなと感じる。結局、3人乗りの浮輪があったのでそれでウォータースライダーに乗ることにしたのだが、流れが思ったより急だった・・・
「清原くん、ウォータースライダー乗った時、私の胸触ったでしょ?」
「いや、わざとじゃありませんから!流れが急だったから・・・」
「幸一さんもこう言ってますし、これ以上責めても仕方ないですよ」
続いては6人で流水プールで遊ぶ。こっちは流れが緩やかで俺は浮き輪を使い、そして5人はボートに乗ってまったりしている。
「清原くんは、どういう女の子がタイプなの?」
と優奈さんが言ってきた。その答えに俺は、
「うーん、髪が黒くて長い人に惹かれるかな・・・身長は160cmくらい」
と答える。すると、「じゃあ有紗か綾乃ちゃんがタイプなのかな?」と俺に言ってきたのに対し、「ちょっと優奈さん!」と有紗さんと綾乃ちゃんが優奈さんを水の中に突き落とす。優奈さんは、「ちょっと何するのよ!」と文句を言う。そして俺も、「なんでそうなるんですか!」と優奈さんに突っ込んだ。
結局風呂代わりにジャグジーやサウナに入った時間を含めると2時間ほどプールで遊んでいた。そして帰宅し、6人がそれぞれシャワーを浴び床につく頃にはもう日付が変わっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます