第5話 ダンジョン攻略で晩餐を! 2
いつものギルド、いつもの面々。昼間なのに賑やかなのはそれだけアクセル周辺が平和という証拠だ。そんな中でもやはりクエストは多く発注されている。
「カズマさんカズマさん、これなんてどう?“アクセル付近に新ダンジョン発見!探索者求む!”ですって!」
やけにやる気のあるアクア。いや、やる気があるのは問題じゃない。寧ろこれから先もその調子でやっていただきたいものだが…そんなアクアがやる気?何か裏がありそうだが…まあ、よしとしよう。
「ダンジョン探索か。ありといえばありだな…どんなダンジョンか書いてないのは気になるけどな」
「ま、これくらいなら朝飯前よ!ね?」
「朝飯前、お前の朝飯前ほど当てにならないものはないと思うんだが」
おっと、ついつい口が滑ってしまった。
「へ?何か言った?」
よし、いつものアクアだ。これなら問題ないだろう。それにしても、この時期に初めて見つかったダンジョン?少しだけ気になる。正直に言えば冒険心よりもそこにもしかしたらまだ宝もあるのではないか?という探究心ともとれる気持ちの方が大きい。決して欲深いわけではない。決して欲深いわけではない。何よりも冒険者が間違って迷い込んでしまってはいけないという善意からなる行動であることを重々理解していただきたい。
「いや、なんでも?早いことクエスト受けてダンジョン攻略に行くぞ?」
珍しくやる気の女神様と久しぶりのクエストに燃ゆるロリっ子を連れ、俺はクエスト受け付け窓口へと向かった。
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