第10話「2匹めの竜皇」

 これから馬鹿なことをしてるドラゴンをしばきに行くが、今のステータスを開示しておこう。


 大和田 慧(男)

 種族 黒竜帝

 Lv Error

 体力・・・Error

 魔力・・・Error

 攻撃力・・Error

 防御力・・Error


 スキル・・「月影の魔眼」「武帝術」「竜帝魔法」「隠蔽」「暴食」「無限収納」「創造魔法」「竜帝化」「無詠唱」「合成魔法」「消滅魔法」「爆裂魔法」「スキル無効化Lv10」「隠密」「体力自動回復」「魔力自動回復」「スキル統合」「時空魔法」「暗黒魔法」「眷属化」「眷属召喚」「真偽判定」「読心術」「マップ」「仲間判別」


 称号・・・召喚されし者、勇者、復讐者、美の女神の加護、竜帝に至りし者、自重を知らぬ者、空間を操りし者、竜を統べし者、竜殺し、EXランク冒険者


「神竜刀・夜桜」

 特殊能力・・時空切断、万物切断

 ステータス補正・・攻撃力+Error


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「真偽判定」

 物事の真偽を見抜くことが出来る。


「読心術」

 読んで字のごとく。相手の心を読むことが出来る。

 無闇矢鱈に使わない方がいい。


「マップ」

 周囲10kmの範囲をマップ状にして認識することが出来る。

 拡大縮小も可能。


「仲間判別」

 仲間かどうかを判別することが出来る。

 マップと組み合わせることで、仲間は緑で敵は赤などの設定が出来る。


「EXランク冒険者」

 EXランク冒険者に与えられる称号。


「時空切断」

 空間切断が進化した夜桜の特殊能力。空間だけではなく、時間さえも切れるようになった。

 時間が切れるってよく分からないよね…by知恵袋


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 変わったことといえば、変な輩が近づいてこないように新しくスキルを作ったことと、夜桜が進化してチート化したことだろう。黒の刀身に金色のラインが入っている。

 それと、今は月影の魔眼に統合されている鑑定の知恵袋さんが、ちょくちょく鑑定結果に感想を入れてくるようになった。


「さて、ステータス開示はここまでにして、ドラゴンしばきに行くか。頼むぞレクス」

『畏まりました。しかし王よ、どこに向かわれるのですか?』

「ああ、そう言えばまだ言ってなかったな。ここから北に行った所に「ゾルド火山」という所に向かう」

『王よ、その暴れているドラゴンに心当たりがあるのですが……』


 レクスが言うには、かなり昔から住み着いている竜皇がいるそうだ。

 元々は穏やかな性格で、暴れているのには何らかの理由があるのではないか、ということらしい。


「なら、早く行って確かめないとな」

『感謝します、王よ』


 俺はそう言ってレクスを急がせた。

 暫くして、俺達は火山の火口付近にいた。

 そこには全身蒼色・・・・のドラゴンがいた。


「なあレクス。火山なんだから赤色じゃないのか?なんで蒼色なんだ?」

『変わり者なんですよ……』

「そういうお前もダンジョンの最終ボスやってたけどな」

『…………』

『ちょっと、さっきから聞いていれば好き勝手言ってくれるわね。私はドラゴンの中で一番強いと自負しているわ!!』

『目の前に王がいらっしゃるがな』

『………すみませんでしたーーー!!』


 見事なDO・GE・ZAである。

 ふざけていても話が進まないので、まずは事情を聞いてみることにする。


『私が暴れていた理由ですか?簡単なことです。最近動いてなかったので、体を動かそうと思ったんですよ。手当りしだいに魔物を倒していると、この近くを通った冒険者に暴れていると勘違いされまして……』


 全くもってアホである。

 少しは加減というものを考えなかったのだろうか。

 結局討伐する必要は無くなったので(元々討伐せずに眷属にする気だったが)、予定通り眷属にする。


「じゃあお前、俺の眷属になれ。放っておくとまたやらかしそうだし」

『最後のが納得できませんが、眷属なら喜んでなります!』

「それじゃあ


 眷属化!」


 リリス(♀)

 Lv80

 種族 蒼竜皇

 体力・・・851834/851834

 魔力・・・783715/783715

 攻撃力・・609427

 防御力・・604289


 スキル・・「威圧」「竜魔法・蒼」「爪術Lv6」


 称号・・・蒼の竜皇、慧の眷属


====================


「竜魔法・蒼」

 氷属性と氷結属性の魔法に特化したスキル。


「蒼の竜皇」

 氷結属性の竜皇になった者に送られる称号。


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「なんだ、レクスより弱いじゃん」

『そこは触れないで下さいお願いします』


 こうして蒼竜皇が新しい眷属になった。

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