夢を見た。月にロケットで到達するように、この自分の足で月まで向かう夢だ。どうしてだかわからないが、SUBARU（旧富士重工業）が開発した鷹の力が込められている茄子のような形のシューズである。一富士二鷹三茄子を体現するようなその靴は世界で唯一の空を飛べる靴だという。箱根駅伝を若い頃に駆け抜けた俺はその40年後である還暦を迎える今に月に向かって走ることにしたのだ。「行くぞ！lunaway。」ルナウェイと呼ぶその靴は月まで走り去るという夢が込められた名前である。しかし、問題がある。走れるのは良いが、大気圏内で燃え尽きてしまうのではないだろうか。私の身体は。そんな事を考えてしまい目が覚めてしまった。