第18話 8/9
何だか知らないが、テレビでやっている甲子園野球やプロ野球を見ていたら、もういい歳なのに心が燃えたぎって、単発的にやりたくなった。本当に不思議なくらいだ。私は大の運動嫌いでこの体型からかムーミンと近所の子ども達には馬鹿にされている。近所のグリーンパークに行って、親父達の野球の練習に混ぜてもらう事にした。
一通り練習試合を体験したが、久々に動いて満身創痍であった。腰が痛い。
急いで近所のマッサージ店に行った。
「いやぁ、お客さんだいぶ大変な事になっていますね。薬草を塗ってその後にハリ灸をしますね。」可愛い美女にマッサージをしてもらうが、残念だが俺には妻がいる。
「お客さん。お仕事は何をしているんですか?」美女に聞かれたので答えるしかない。
「形状記憶合金の研究です。金は男のロマンですから。」
「形状記憶合金って一度形が決まったら何しても元に戻る金属ですよね?よくそんな凄いものを人間は生み出しましたよね。」
「本当にそうですよね。私もそんな神秘に見入ってしまった一人なんです。だから、大学の理工学部を出た後にこうして研究に携わっているわけです。」
野球自体は何でそんなことをしてしまったんだろうかと今では不思議に思っているが、美女に巡り合えたので良しとしよう。
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