第8話 6/8
『今日は、大鳴門橋開通記念日です。』ラジオから聞こえる音に耳を澄まして、サングラスを掛けてスポーツカーを飛ばす。俺の仕事は、パリピじゃない。教師についている。日々、ブラックな環境の中で心をどす黒い闇に包まれてしまいそうになりながら、奮闘している。心のブラックホールに巻き込まれないように、毎日自分を意識して生きている。
そうこうしているうちに勤務校に着いた。時間が経つのは早い。
「皆さん。おはようございます!今日は学校の安全確保安全管理の日です。今日は1日事故が起こらないように。KYTでの成果を意識しながら、五限目の防災訓練まで安全に学校生活が送りましょう。」教頭先生の長講釈を聞いている。KYTとは危機予知トレーニングの事であり、安全確認について再認識する為のグループワークのことである。
一時間目の授業が始まる。教室に行かねばならないな。
「よし、お前達今日から宇宙の成り立ちについてやっていこう。本日は、成層圏発見の日だ。では、そもそも成層圏とは何か、分かる人いるかな?」
「ストリートファイターの何かですか?」
「バカヤロー。そんなはずはねぇだろ。あれは昇竜拳。」
「大気圏の上にあるところですかね?」
「そうだよ。では詳しく見ていくことにしよう。」
そして色々あってその日は上手くいった。
「では、今日は怪我人なしで良くやったと思うよ。そこで成功を祝してバイキングで宴会を行おうと思っている。参加してくれないか?」
「勿論、校長直々のお礼となれば、参加致します。」
そうしてクラス担任を中心とした人々は、イタリア料理店でピザの食べ放題の店で宴会をすることとなった。もちろんアルコールフリーである。
男の一日はまだまだ続くのであった。
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