平凡男子と日常……?







帰宅部の俺には辛かった全力疾走


息絶え絶えになりながらもなんとか、帰宅することが出来た




いったい、あれは何だったのだろうか





恐怖からか、もしくは、脳が理解するなと規制しているからか、それ以上のことは考えられなかった



ただ一つだけ、わかるのは



あそこは





“異常”になってしまったということだ





あんなとこを友人たちに通らせるわけにはいかない





携帯を取りだし、すぐさま電話……





「部活中か……」





口で説明したかったのだがしょうがない……





「い、つ、も、の、みち、を、とおる、な。……」




某緑色の無料連絡アプリにしてみたはいいが、通るなと言う理由が……



直感で危ないと感じたから?……軽くあしらわれて終わりか……いつも、変なこと言ってるせいか……



変……変な、人……不審者?


不審者っぽいヤツがいた……?




……いける!?




不審者だから、アイツ等でも避けて、通らないだろう


いける……よな?




「うん、不審者。ふ、し、ん、し、や、っぽい、やつ、が、い、た、から、とおる、な!……いいよな、これで……」




うん……


送信!!




「よし……」




あ、ダメだ


疲れた


帰宅部なんかが全力疾走なんかするから


疲れた


ねむい




……ねる




両親帰ってきてないけど、鍵締めて……





「くはぁ……おやすみ……」




欠伸を一つ




それから、俺は視覚に侵入してくる刺激を遮断して、脳がフェードアウトしていくのを感じながら、体が、深く黒い青に飲み込まれ、沈み、少しの浮遊感を覚えて……




要するに、就寝した。




約30分後、母が帰宅した。


それから、数時間後、俺の某アプリに既読が4つ付き、誰も予想できない返信が続々と送られてきた




この時、起きていたら、と思うが、あんな経験二度と出来ないと思う


まぁ、アイツ等のことだから、起きていても止められなかった、と思う




この運命には、逆らえないんだ













_______________











「しょーまー!!起きなさーい!!」


「……ん……くっふぁぁあ……」



母の呼びかけで、起きる



今何時……



「ケータイ、ケータイ……7時30分……ふむ。寝坊したな……」




寝坊したのに、呑気に見える?


これでも焦ってるんだぜ?


さぁ、カッコつけは良しとして、



「母さん、何で起こしてくれなかったんだよ!?」


「母さんはちゃんといつも通りの時間に、起こしました!起きなかったのは奨真しょうまよ?」


「起きるまで、粘れよ!?」


「起きるまで、起こそうとしました!でも、奨真しょうまは起きなかったの!ご飯いる?」


「たたき起こせよ!!時間無いからいい」


「たたき起こしたら、怒るでしょ!そう、気をつけていってらっしゃい」


「うぐっ……ぐぬぬぬ……はぁ、まぁいいや、しょうがない!いってきまーす!!」


「やった!いってらっしゃーい!」



今日も母上と、コントのような言い争いをして、玄関をでる


今日の勝利は母上だった。くそぅ、このところ負けっぱなしか


体痛い……筋肉痛か……運動不足だなぁ……



あ、そろそろ、4人との合流場所だ



「……いない、な。先いったよな……?」



俺が寝坊するのは、今日だけじゃない


そういう時は、先に行ってもらってる


今日もそうだと思ってた


思ってたんだけどなぁ……






...to be continued

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