第2話“逃げられない”

「ぅ、あ、ふぅ……んっあ、は…」


躰が無意識に揺れ動く。熱い、躰が…


ガチャガチャと躰を押さえつけるキレイな細工を施された枷が、音を立てる。


「そろそろ効いてきたか? ──…緋愁ひしゅう?」


「ん、ァ…はっ、う……も、や、ぁ…」


「……可愛い顔しやがって…」


火照る躰を持て余し、疼く秘奥を貫くモノが欲しかった。


──熱い、熱い…ッ!


ココがどこなのか、検討はついた。Ω──それもΩだけが居る、秘密の場所……。


どうしてこうなったのか──…









母たちに検査結果を見せ、その後無理矢理拘束されてここに連れてこられた。

気を失っていたから、自分の見に何が起きたのか、よく分からなかった。

確かなのは、躰の疼きだけで──…


「ッ!? ひゃぅ…ッ……あ、ぁ、ふ…ぅッ!」


「随分キツそうだね、緋愁。君のキレイな顔が快楽に屈するところを見てみたいな…」


「あ、ぁ……や、やっ…兄、う…え、ふぅっ、あっ……」


「違うだろう? 今は『兄上』じゃなくて──、だろう?」


そう言いながら優しげに微笑む男性は、グリッと緋愁のモノの先端を、叱るように引っ掻き抉る。

それだけで今の極端に快楽に弱くなっている躰には、十分効果があった。


「ひっ、あぁぁああぁあっ!? や、兄う…え、やめっ、ひゃっ、ぅ……」


「あぁ凄くキレイだ…」


コリコリと、硬く立ち上がった胸の突起を弄び、舐めあげながら男性は緋愁の躰を玩ぶ。


──何で、何で…?


疑問が躰を埋め尽くす。だがそう長くは続かなかった。優しげに微笑む男性が快楽を教え込んでくるから。


媚薬を盛られた躰は疼いて仕方がない。イきたくてもイかせてもらえず、先端からドロドロと蜜を零すだけ。


「も、イかせ……んっあ、ふ…ぅ…」


「えー? どうしよっかなぁ?」


「おねが、あに、う…んっあ、あっ! ふぅ…」


「んー…じゃあ『ボクは一生ご主人様の奴隷です。ボクのドロドロになったココを見てください』って言えたら良いよ?」


「そ、なっ…ぅッ!あ、ふっ……」


グチュッと淫らな水音が辺りに響く──…

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