キミの手紙。

プルルルルルッ



私『こんな時にっ……タイミング悪いよ……。』




渋々出た電話から聞こえたのは



「ルカちゃん。

久し振りだね、元気?


今、時間大丈夫かなぁ。」



ソウスケのお母さんの声だった。




私「うっ……お義母さん、おかっ、お義母さんっ!!」


何故か溢れ出て止まらなくなった涙。



義母「ルカちゃん……?

今どこにいるの……!?」



嗚咽でまともに喋れない

私の言葉ひとつひとつを


しっかりと聞いてくれた。



義母「家の近くまで来られる?

少し話したいなって思ってるんだけど!」




落ち着いた私は会いに行くことにした。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


義父「いらっしゃい。」



相変わらずソウスケに似た笑顔で


お義父さんが出迎えてくれた。




私「お邪魔します。

あれっ……お義母さんは。」


肝心のお義母さんが何故か何処にも居ない。




義父「少し買い物に行ってるんだ。

少し待っていればスグに戻ってくるよ。」



お義父さんの言った通り

10分程してお義母さんが帰ってきた。



義母「ルカちゃん、お待たせしちゃったかな。」



私「大丈夫です。」


義母「ルカちゃん。」



私「はい……?」


義母「来てくれてありがとうね。」



私「えっ。」



キョトンとした私を他所に

2枚の茶封筒を

お義母さんはテーブルに並べた。


私「あの……それは。」




私がそう言うと

お義母さんは優しく微笑み



義母「来てもらったのはね、

これを見せたかったからなの。」



1粒の涙を零した。





テーブルに並べられた封筒の


住所はソウスケのお家なのに、

宛名は何故か私。



差出人は……




私「ソウスケ……?」



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