第5話 「出会いと運命」
ガヤガヤと人の話し声で賑わう居酒屋に私はいた。
斜め向いには妻であるともみの姿があった。
それにしてもこのシチュエーションは明確に覚えている。
先輩の友人達との会社の飲み会で自分も誘ってもらい。
そこが妻との結婚の出会いのきっかけとなった。
東京で一旗あげようとイケイケな社員がグイグイと騒ぎ立てるこの会の中で彼女は少し違った。
一言も喋らずたまにこっちを見ては照れ臭そうに目を反らす仕草が田舎出身の私には凄くときめいた。
勇気を出して連絡先を聞いてみると彼女は名前を「双葉ともみ」と名乗った。
照れる彼女を押し切りなんとか連絡先を交換し、何度もデートや食事を繰る返しやがて、2人の愛はどんどん深まった。
もう何年も前のことだ懐かしいな...
古いアルバムをゆっくりとめくるように懐かしい記憶達が蘇った。
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