第2話 星(ホシ)への願(ねが)い事(ごと)       ♪ポコロン コロン ポロポロン♬





♪5です。



はやしぼろう!」


ちかられて」


「ミルクは何処どこだい?」


ドンッドンッ、ギューギュー、バタンドシン。




葡萄ぶどうもり木漏こもで2紋白蝶モンシロチョウばたいています。

カロットマーもまぶしい太陽たいようかいました。

つるのぼ一番上いちばんうえへ。




「ふーっ。太陽たいよう一休ひとやすみみ。あれ?

もっとうえ太陽たいようがあるぞ。

美味おいしそうなかおりだ」




カロットマーはかおりさそわれひかりなかのぞくと

あたたかな蒸気じょうきあまかおりががり

とてもちいさな人々ひとびといそがしく料理りょうりつくっていました。




「ここがグレープタウン…。」




ふさからは蜜蜂みつばち花粉団子かふんだんごはこんでいます。



団子だんごあつ葡萄ぶどうつぶ丁寧ていねいむと

タワーの住人じゅうにん花粉かふんしぼ

べつ葡萄ぶどうつぶながします。




黄金色おうごんいろかがやいていたのは蜂蜜はちみつだったのです。




「カシスをおくれ」




なべなかには赤紫あかむらさき葡萄ぶどうスープ。


つつレンガのオーブンからはサワーブレッドがかれています。





「こんにちは。郵便ゆうびんです」


カロットマーはさけびました。



葡萄ぶどうもりからのお手紙てがみです」


「お手紙てがみ?」



タウンの住人達じゅうにんたちはカロットマーのところ大集合だいしゅうごう



葡萄ぶどうスープづくりのアルカがげます。






〜∵グレープタウンの皆様みなさまへ∵〜




グレープタウンの皆様みなさま仕事おしごと苦労様くろうさまです。


葡萄ぶどうもりもグレープタウンの美味おいしい食事しょくじ黄金色おうごんいろかがやこと出来できました。


うつくしい葡萄ぶどうもり成長せいちょう

とてもうれしいです。


葡萄ぶどうもりでは8がつ8ようか午後ごご8

夜空よぞら流星群りゅうせいぐんられます。

このよるねがいをとなえたら無限むげんのぞみがかなえられましょう。


ぜひともタウンの皆様みなさまもり頂上ちょうじょうにおいでください。




〜∵ぶどうのもりちちより∵〜





アルカは琥珀こはくつつまれた水晶すいしょうのペンダントをにぎみんないました。



ながぼしよ!」


ながぼし?」


ねがいをとなえるの」


きなねがごとながぼしえるまえに3かいとなえればいいんですよ」


カロットマーも説明せつめいします。



ほしながれてえるまでとはどのくらいなんだい?」


「1びょう…いやもっとみじか時間じかんです。

こころなかでいいんです」


「そんなにはやねがごとを?」


「ディケドンにたのもう!ディケドンなら、はやとなえられるよ」


みんなねがごとを100かいとなえてくれるさ!」




「カロットマーさん手紙てがみとどけてくれてありがとう」



カロットマーはみち案内あんないしてくれたラドットむらのソリットさんのことはなしました。



「ソリットさんに出会であわなければグレープタウンに辿たどかなかったかもしれませんね。

のどいためたおかあさまへこの蜂蜜はちみつキャンディをとどけてください」



カロットマーはいそいでラドットむらんできました。








うた上手じょうずなソリットさん。

音符おんぷのお屋根やね宝珠ほうじゅたま







「こんにちはソリットさん。バッタの郵便屋ゆうびんやです」



カロットマーはグレープタウンからあずかった蜂蜜はちみつキャンディをわたします。



ソリットはとてもよろこんでナイフでると母親ははおやべさせました。


すると不思議ふしぎのどいたみがとおるような歌声うたごえたのです。



「こんなに美味おいしい蜂蜜はちみつキャンディをべたのははじめてです。

以前いぜんのようにこえなおってとてもうれしい。

れい金貨きんか一枚いちまいとどけてください」



カロットマーは大変たいへんよろこんだソリットのおかあさんから金貨きんかを1まいると

ふたたびグレープタウンにんできました。







金貨きんかこといタウンの住人達じゅうにんたち鍛冶屋かじやします。


鍛冶屋かじやはその金貨きんかにくべてトントンカチカチはじ

たたいてばした1まい金貨きんかおおきくうすひろがって

羽衣はごろもようになりました。


それをいとうと金色きんいろのスカーフに。



タウンの住人達じゅうにんたちよろこんでそのスカーフをきました。





∵ ∵ ∵ ∵ ∵




あるワインづくりのため薔薇ばらはなびらをんでいたポルポが

からまったバラの棘枝とげえだうごけずこまっていました。




「これじゃ薔薇ばらはなびらがつめめないわ…」



それをていたディケドンが

おおきなえだつかとげすべとしてくれました。



「ディケドンありがとう。

薔薇ばら花摘はなつみはいつも大変たいへんなの」



ポルポのにはきずができていましたが

蜂蜜はちみつればなおるのよ」

って薔薇ばらみをつづけました。



ポルポが8がつ8ようかの8流星群りゅうせいぐんはなしをすると



ディケドンは

きみねがごとはなんなんだい?」


と、ポルポにきました。



わたしにじのマントをてみたい」



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