遭遇

 ソルファは試験が終わり、学校が終わった後調べ物をしたくて図書館へと向かっていた。

 石畳を歩く人間の数は数えるほどしかいなかった。

 この時期、最初の試験である学科の試験も実技の試験もつい最近終わっている。少し前まできっちりと勉強していた反動か、自主的に図書館で勉強しようという人間は少なかった。

「もし、お待ちなさいな」

 ベンチを通り過ぎようとしたら、そのベンチに座ってる人に声をかけられた。

「はい」

 多分自分のことだと思って止まって、返事をする。

 声をかけた女性は、利発そうな赤い瞳に、赤い髪を頭の上で二つ結びにしてその先端を巻き髪にしていた。背は高い方では無いが、すらりとした手足をしていた。

「ライコネンさんでしたか、何か御用ですか?」

 エーリカ・ライコネン。それが彼女の名前だった。

 ライコネン家の娘だ。高い魔術の才能を持っており、例年通りの成績ならば主席をとってもおかしく無い成績の持ち主だった。

 ソルファも彼女が試験で行った氷と水を用いた魔術は良く記憶している。

「とりあえずお掛けなさい」

「はい」

 そう言われたのでソルファはエーリカの隣に座る。

「まずはじめに、わたくし、あなたには親愛も込めてエーリカと呼ぶように言いましたわよね? それをお忘れですか?」

 気が強そうな眼差しで睨まれると、ソルファは気圧された。

 見かけのかわいらしさは、子猫とかを思わせる。しかし、獰猛どうもうさに関しては肉食獣の感じが近かった。ライオンとか。

「すみません。エーリカさん」

 微笑を浮かべてソルファは答えるが、エーリカは変わらず睨み続けた。

「……エーリカ」

「よろしい」

 そう言うと、エーリカは満足そうに微笑んだ。

「む、難しいですよ。エーリカさ……、いえ。エーリカの家は僕の家よりも格は断然上だし。そんな良家のご息女そくじょを名前で呼び捨てすることには抵抗を感じます」

「構いません。私は、私が認めた人には呼び捨てにしてもらいたいのです。何故私よりも、魔術の実力で上回ってるあなたが、私に対して敬語など使う必要がありますか?」

「あ、ありませんねー……」

 ソルファには有無を言わさずって言う感じがした。

 親にはここにくる以前に絶対に粗相をするなと厳命されていた相手の一人であり、ソルファの家はエーリカの家の傘下にあった。さらに、エーリカと対峙すると人間的として苦手なのか妙に緊張もする。

 けれどもエーリカが言うなら、命令は更新するべきだろうと思った。これ以上は、何か、命の危険を感じる。

「いろいろ不満はありますが、まあ良いですわ」

 エーリカは呆れた様子だった。

 ソルファとしては一安心できた。

「ところで、あなたは実家に帰れば許嫁でもいらっしゃるの?」

「あんまり良く分からないですね。なにぶん、親が決めることですから。家に帰ったらいるかも知れないし……そうでもないかも知れない」

「ハッキリしないのは嫌いですわ」

「すいません」

 まくし立てられて肩身だけが狭くなった。

「彼女……いえ、ガールフレンドはいらっしゃらないの?」

「いません……ねぇ」

 ソルファはぼんやりと答えた。

 そう言えば友達らしい友達もいなくて、よくよく考えれば一人で過ごしていることが多いような気がしている。

 すると、エーリカがぱっと立ち上がってソルファの前に来た。

「なら、あなた。わたくしのモノなりなさい」

「ちょっと嫌です」

 瞬間、エーリカの顔が一気に青ざめて行った。

 ちょっとまずいことしたのかな? とソルファは挙動不審になった。

 エーリカは青くなった顔を一気に赤くするのが早かった。

「え、あ、いや、その、はい……」

「何故断るのですか! 私のどこに不満があると言うのですか! 美貌も、物腰も、性格も、魔術の才能も全て揃った完璧な女性が他にどこにいると言うのです!」

「え、あ、あの。すいません。すいません」

 ソルファは座ったままで、何回も頭を下げる。

 頭を上げてエーリカの顔をのぞき見ると、まだ鬼神きじんの形相だった。

「でも……ちょっと他人の所有物になるのはちょっと……。僕、一応は人間ですし……」

「頭痛い……」

「ふぇ?」

 エーリカは頭をおさえてうずくまってしまった。

「あ、あの。すいません。大丈夫……ですか?」

「大丈夫な訳がないじゃないですかーーーーーーーー! 所有物って何よ! 私は、私は、あなたと将来結婚を前提におつきあいしたいってそう言いたいのよ!」

「なら最初からそう言えば……」

「この私がそんなへりくだったこと言うわけが無いでしょうが!」

「すいません、すいません」

 もはや膝から屈して土下座どげざしたい勢いはあった。

「で、答えはどうなのよ、ん?」

「え、あ、すいません。すいません」

「答 え は ?」

「すいません。お断りさせて頂きます……」

 ソルファは、頭は下げながらきっちりとそう答えた。

「どうしてなの? 理由を教えて」

「あの、僕エーリカのことよく分かってないです。それに会話をしたのも数回だし。それにあの。何か僕自身まだ自分自身のことで精一杯なので……」

「なら大人しく私のものに成りなさいよ」

「だから、それは嫌なんです。僕は僕だしエーリカはエーリカだ。それは変わらない」

 付け加えて親のものでもない。

 そう言うと、エーリカの顔はもっと赤くなっていった。

「なんでそれが嫌なのよ! 私のものに成れば、家はもっと繁栄するし。あなたの将来は約束される! なんで、なんでなの?」

 その質問にソルファはしばらく考えてからゆっくりと語り出した。

「あんまりそういうの興味ないんだ。僕は、僕の魔術の道をきわめたいだけでね。出世とかは割とどうでも良いんだ」

「そ、そんなぁ……」

 エーリカはそれを聞いて脱力した。

「あの、なんでしょう付き合うにあたってそういうのって何か違うと思うんです。よ、良かったらお友達から……」

「結構よ」

 けんのある声でエーリカは答えた。

「私のものに成らないなら、要らない。対等な立場なんてなってあげるものですか」

「そう……ですよね」

 なんだかんだ、自分が上にいたいんじゃないかとソルファはぼんやり思った。

「それじゃ、さよう……なら」

「はい。さようなら。あー別にわたくし、この件家に言うつもりはありませんから安心してくださいまし」

「エーリカならそうだと思った」

 自分が欲しいから、自分で手に入れたい。そういう人間なんだと、短い付き合いでぼんやり推察した。

「ふん、わかってんじゃないの」

 ふらつきながらエーリカが去っていった。

 支えてあげようかとも思ったけど、多分エーリカは怒るだろうと思ったのでそのまま図書館に向かうことにした。

 図書館の中に入るとやはり人が少なかったし、静かだった。

 図書館というのは静かなのは当たり前だ。そこに響く足音だったり、人の気配だったり作業をする音だったり、というものが聞こえてこなかった。

 入り口近くにいる司書は特にすることも無い様子で、ぼんやり本を読んでいた。

 空いていることは良いことだった。

 何より取りたい本を誰かが手にとっているという事が減る。調べ物が進むということだった。

 ソルファは適当な席に自分の荷物を置くと本を集めにかかった。

 こうしてここに来てやることの多くは、自分の専門外の魔術の勉強をすることにあった。

 自分の専門の炎以外を学ぶ。

 というのは、最終学年に至っては奇妙なことだった。

 専門以外に使える魔術は基本的には共通言語魔術までで、六年間この学園で学ぶうちの三年間は専門外の事も学ぶ。

 専門外の事を学ぶにはここまでで、あくまで共通言語魔術という浅い領域までに限られた。

 それ以降の学習は自分に近い魔術の体系の先達から本や、教えを受けることで学び。己の奥底にある魔術を引き出していくというのがほとんどだ。

 付け加えて、共通言語から個人言語へと昇華しょうかされた魔術というものは、自分が似た体系の魔術を理解していなければ、言語。その名前の通りに、『何を言っているか分からない』といった状態になる。

 学園で教わる専門外の個人言語とは、このような事が起こるということを答えだけ例示すると言うことだけに限られた。

 ソルファのやっている、自分の専門外の個人言語の書物を取ることはよほどの物好きで無い限りはやらないことだった。

 学園の教師とてそのような事をやる人間はほとんどいないし、またいたとしてもかなり希なものだった。

 これはあくまでもソルファの趣味のようなものだった。

 もちろん、自分の専門以外の個人言語だから何を言っているのか分かるかと言えば、分からないと言うのがほとんどだった。

 使っている文字こそ同じであるが、そこに書いてあることの意味がまるで理解することが出来ない。それが当たり前のことでもあった。

 けれどもソルファはその全く分からないものに触れることが好きなのだった。

 分からないものであるが、それでも読み続けるうちにある一定の規則性みたいなものを見いだせるようになって来ていた。

 規則性を見いだし、また理解出来る箇所も断片的に出てくる。理解出来ると言うのは、そこには己の個人言語がまだ介入する余地があるということだった。

 そうして、ソルファはある程度以上まで理解することが出来た自分の専門以外の魔術を再現してみせることがある。

 不可能なのは炎の要素を一切含まないものだが、炎によって起こりうることを、それぞれの魔術の規則性に沿わせるように行えば不完全な形ではあるが個人言語は成し得る。という答えにもたどり着いたのだった。

 そこまでやりきる事がソルファにとってはとても楽しかった。

 その魔術がどの程度まで再現出来るかを検証したら次の魔術へと移っていく。それがソルファの趣味だった。

 今日は鋼の属性の個人言語の書棚に入り、適当にいくつかの本を見繕みつくろって取り出した。

 席に戻って、取り出した本を読んでいく。

 鋼は今日から始めようと考えていたので、最初はおさらい程度に共通言語魔術の領域から入っていく。学習はしていたし、現にソルファは術式さえきちんと組めば、鉄の具現を簡単に行う事ができる。

 改めて、共通言語を学ぶことはある意味で効率の良いことだった。何においても、その根本にある共通言語魔術は、その領域の規則性ということがよりわかりやすく記されている。

 この先の難しい個人言語を読み解くにあたって、共通言語魔術の術式解説に見られるわかりやすい規則性というのは大いにヒントになり得た。

 メモを取りながら良く読み込み、読了する。

 次に、個人言語領域まで突っ込んだ術式が記された本を読んでいく。

 最初に読んだ本との共通部分はともかくとしてソルファには全く理解することが出来なかった。

 全く分からない。

 未知の個人言語に触れたときの、この分からなさと、壁にぶち当たった感じがソルファは好きで好きでたまらなかった。

 それでも分からないながらも、分かるところだけをつなぎ合わせてノートへと列記していく。

 集中してその作業を続けることおよそ五時間。ようやく読み終えることに成功した。

 読み終えたところ、結論としては全く分からないと言うことにかわりは無かった。

 ある程度その体系を掴むためには今日のような事を繰り返さなければならない。少なくとも三十冊読まないと理解には至らず、実践にはさらに読んだ上で研究を積まねばならなかった。

 気がつけば午後八時、閉館時間になっていた。

 本棚から取り出したうち、読み終えた二つを本棚に戻し一冊を借りることにする。

 スキップしながら棚から出た瞬間、ぶつかられた。

「うお、うあああああああ!」

 雪崩なだれのようにぶつかった相手が抱えていた本が向こう側に落ちた。

「だ、大丈夫」

「大丈夫、大丈夫です」

 本をかぶった状態で相手は顔を上げた。もっさりとした茶髪の長い髪に、瓶底みたいな分厚い眼鏡をかけていた。

 彼はすぐさま立ち上がると、崩れた本を積み上げると、持ち上げた。本のタワーは足下から肩ぐらいの高さまであったがわりと余裕があった。

「ジーン・エクトリック……さん?」

「え、あ、なんで俺の名前知ってるんです?」

 すると、ジーンはすぐに卑屈な笑みを浮かべた。

「あ、そうですよね。俺ってば魔術が全然使えないから別の意味で有名だし……」

「そうだったの? あーでも確かに、うちの学年に魔術が使えないのがいるってのは人づてにぼんやり聞いたことがある気がする。それが……君?」

「はい」

 ジーンの表情が一段と暗くなった。

「じゃあ、なんで俺のこと知っていたんです?」

「試験さ。君があの試験でやったエーテルライドは中々凄いモノだと思ってる。それで君の名前は覚えた」

 ソルファはあまり他人に感心がない人間だった。

 感心があるものとすれば、自分に出来ないことを超えて出来る人の事は覚えられる。けれども、それ以外のことにはほとんど感心がなかった。

 ソルファ自身もそう自覚している。

「そ、そうなんですか……」

「たまたま全行程見てたからってのもあるかも知れないけどね。あれは凄いよ。あの規模のエーテルライドはそんなにやろうって意図してやっている人間はほとんどいない。何せ今は僕たちが纏う魔術が全盛だからね。まず第一にあの規模の術式を出せたってのが凄い。誰でも出来るって言ってもやっぱり細かい技はいるよ。次に凄いなって思ったのはエーテル液はあの規模ならもっと多く使っていてもおかしくは無かった。あのエーテル液量でやれたってのは混ぜ合わせてた銀と、硫黄と砂鉄……だっけ? あの組み合わせは僕ははじめて見たなぁ。それにあれってまだあの状態で固定されているんでしょ?」

 ジーンが行った土の隆起は、ソルファが帰るまではまだ試験場である校庭に高々とそびえ立っていた。

「ま、まあ、一応そういう計算ではいますね。明日の明け方辺りに雨が降りますから、それで崩れるでしょうが」

 ジーンはただ、混乱するばかりだった。

「凄いよ! いや、本当に凄くってさ。ちょっと感動しちゃったよ」

「ああ、ちょっと肩揺さぶらないで下さいよ! また崩れます」

「ご、ごめんよ……」

 慌ててソルファはジーンから離れた。

「エーテライドなんて、魔術にもならないゴミみたいなものですよ。俺はこの通り、まとう魔術が使えないから、仕方なくあんなエーテライドで……なんとか進級させてもらっているだけで……」

「エーテライドは勉強してもあそこまで見事なのは出来なかったしなぁ。すごいなって思ってる。あれは個人言語でも一発で出せるようになるにはそこそこの難しさもあると思うし」

「でも所詮はエーテライドです。あんなもの、今は誰も見向きもしませんよ。向こう側の世界から引き出して、己の体から発信する。それが今現在規定されている魔術で、みんな使える。それを使えない俺なんか……人間として欠陥品です……」

「そっか……」

 今現在、この大地から抽出することができるエーテル液は枯渇こかつしつつある。そんな状況において、未だにエーテルライドを用い続ける価値は無かったし、滅び行く技術として考えられている。エーテルは無くなり魔術を使えないものが欠落者ラッカーと呼ばれている。

 それはソルファもよく分かっていた。

「あ、でも、勉強頑張ってるんでしょ? その本も家に帰って読むんでしょ?」

「……よく見て下さいよタイトルを」

 ずらりと積み上げられたその十数冊の本のタイトルを見ると、水と炎の魔術の本だった。専門外で、正反対の属性のどちらも使いこなすなんてことはあり得ないことだった。

「ああ、なるほど、専門外だ」

「これはこれから人に渡す本なんです。俺には魔術が使えなからこうやってパシリにされる事ぐらいしか価値が無くって……」

「そんな事はない。君のエーテルライドは凄かった。どうにも試験難度は準拠したものに成っちゃうけどあれは本当に凄かったんだ」

 そう言うと、ジーンの目から更に光が消えていった。

 怒ったのかな? とソルファはぼんやり思った。

「そうですか……では、先を急ぎますので……」

「あ、うん」

 ジーンはそう言って、すたすたと行ってしまった。角を曲がってやっぱり追いかけようかと思ったが、ジーンはもういなかった。

 仕方が無いので、そのまま自分の荷物を取ると本を一冊だけ持った。

 ジーンのエーテルライドは凄かったのは事実だった。

 ソルファにしても、個人言語に踏み込んだ研究の遊びをする以前はエーテルライドもそれなりにやり込んでいたがジーンの領域までは到達することが出来なかった。

 エーテルライドはほとんどの魔術師が片手間にちょこっとやる程度で、ほとんどの人間が評価していない。しかし、やり込むほどに奥深い術式だと言うことをソルファは良くしていた。

 同じものを使っても少しでもやり方を間違えれば正しく動作しない。自分で術式を作るとなれば尚更だ。

「すいませんこれお願いします」

 カウンターで持ってきた本を司書に手渡す。

「はい、了解です」

 司書がめんどくさそうに、裏表紙からカードを取り出すと必要事項を記入していく。

「二週間後にまでに返して下さいね。っていっても三日以内に帰ってきますか」

「はは、いつもありがとう。何か用事が入らなければ明日辺りに返しにくるよ」

 司書から本を受け取ると、ソルファは鞄の中にしまって図書館を出た。

 辺りはすっかり暗くなってしまっていた。いつも図書館に来ると、大体出るときは日が沈んでいる。

 没頭するとそれまで気がつかないということが多かったりする。時に司書にもう閉めると言われて気がついたりということもあった。

「お腹……すいたなぁ。どっかレストランとか開いてないかなぁ」

 そして大抵、終われば腹が減っていたりする。

 ソルファは夕食屋を求めて街をさまよい歩く。

 行きつけのレストランにたどり着いたが、今日に限って定休日でソルファは少しだけ絶望した。

 次のレストランを目指すソルファ。しかし、あるけどもあるけどもレストランは見付からなかった。

 大抵の場合八時には閉まってしまうのだった。いつも行っている場所は九時まで営業していた。

 パンはある。家に帰れば、パンは食べられる。しかし、人間パンのみに生きている訳では無い。料理は作れない。才能が無い! そして、肉が食いたい! 

歩き回り続けること、およそ一時間。もう諦めてパンでも食おうかとでも考えていたところ。

 ふと、ソルファは目の端で瞬くものを見た。

 光のした方向へと走っていく。

 光は瞬かなくなったが、今度は打撃音が聞こえてきた。

「うぅ、うぁ……。もう、やめ……」

 それに呼応してうめき声も。

 何か嫌な予感がしていて、急ぐ必要があると考えられた。

 ソルファは自身の体に、共通言語であるバベルズアトラスを纏い身体強化を行う。それと共に一気にかけ出した。

 強化した耳をすまして、音の位置を判別する。

 走ったのはおよそ十秒にも満たない。角を曲がると、一人の生徒が銃を握ったまま倒れていた。

「大丈夫?」

 ソルファが駆け寄ると、生徒は腫れ上がった顔を上げる。

「ファン……トム……」

 それだけ言うと生徒は気を失った。

「ファントム……?」

 そうつぶやきつつ、とりあえずソルファは学園の職員室一帯に念話をかけてみた。

 駆けつけた教師に事情を説明し、その後ちょっとした取り調べ等で拘束された。

 結局、事後処理に追われ、この日、ソルファは夕食を食べ損ねた。

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