第1話 籠絡する少女

 その日の新宿は生憎の雨模様だった。

何かに追われるように急ぐ人々が、雨に濡れる舗道に溢れ返る。

今日は何曜日だっただろうか。

探偵という職業に就いていると、曜日の一般的な感覚が掴めなくなっていけない。

その上低血圧を言い訳に正午過ぎに起床するため、時間の感覚すらも脳内で朦朧もうろうと点滅している。

速水証吾はやみしょうごにとって、土日も祝日も、ひいては大晦日ですらその他の平日と扱いは変わらない。

どれも同じ二十四時間であるし、何も特別視するような個性は見当たらない。

あらゆる記念日や祝祭日は、人間が後付けしたまやかしに過ぎないのだ。

平坦な毎日を演じて心が飽和しないようにするために付与された意味のない意味、アクセントとスパイス。

そうやって本来であれば変わらぬ毎日を、まるで特別な一日のように演出して、心に安定した刺激を与える。

人は皆将来の展望に関して安定を愛するが、その一方で心の中では明日が違う一日になることを願っている。

どうしようもなく矛盾した心理は、恐らくは人間の真理だ。

きっと、こんなことを考える己の思考回路の方が、平均的に見れば異端であろうことは、重々承知している。

自分は穏当だとか安寧だとか、そういった語句がうずたかく積まれた大金よりも好物だ。

普通の人間が、未来にちょっとした変化を望むのに対して、いつだって自分は同じで変わらぬ明日を願う。

一年後も十年後も、今日のように何も変わらない平坦で舗装された道を歩きたい。

一年後の今日と現在を比べても差異を感じられないほどに、同じ生活を送りたい。

しかし運命という呪いは、望む者に相当するものを決して与えようとはしない。

変化を望む者には平坦な日常を、そして不偏の不変を望む者には刺激と変化を。

今日も望まないことが、どこからか去来しようとしている。

速水は太陽を覆い隠して街に闇を落としていく暗雲を、一つ睨んでみせた。



朝房憲次郎ともふさけんじろうが速水の営む事務所を訪れたのは、若干雨脚が鈍ってきた頃合いだった。

「今日もえらく不景気な面をしてるな」

許可も無く人の事務所に上がり込んで言う言葉では無い。

失礼も度が過ぎれば、もはや怒る気にすらならない。

とはいえ、この無礼な挨拶は学生時代から慣例化された口切の文句であるため、速水の耳には右から左へ流す機能が数年前より備わっている。

「人の事務所に来て第一声がそれか」

一応注意こそするものの、言われた本人に浅慮を省みる神経は無い。

「久しぶりに来たんだから、これくらいは愛嬌の内さね」

それは自分で言うセリフでは無いはずだが、もうどうでも良い。

朝房は着ていた薄手のコートを脱ぐと、適当に折り畳んで自分の座るソファの傍らに捨てるように置く。

「お茶です、どうぞ」

事務所を入って右奥に続く台所から、助手の和泉真尋いずみまひろが盆に茶を二つ載せてこちらへ歩みを寄せる。

ネイビーのパーカーに体の線を強調するようなデニムを履き、髪は肩に付くか付かないか程度の長さに切り揃えられている。

「あれ、助手雇ったの?」

朝房は真尋から湯呑を受け取ると、湯呑ではなく揺れる黒髪をしばし眺めて「しかもこんなに若い子を」と続けた。

親父臭い仕草を披露する同窓生に、少し溜息を吐く速水。

「和泉真尋です、ここで手伝いを……」

「へぇ……真尋ちゃん、ね。あれ、前に雇ってたあの男の子はどうしたの?なんかのび太くんみたいなメガネした……」

「あれは……」

速水は答えに窮して口籠くちごもる。

朝房の言うのび太くんは、速水の通っていた大学の後輩という希薄な繋がりを頼りに探偵紹介所から探偵研修という形で派遣された現役大学生だったが、正直価値観があまり合わなかったのだ。

「あぁ、やっぱり若い女の子の方が良いのか。なんというか……お前も男だな。安心したよ」

もうそれで良い、と速水はわざわざ言葉を弄することを諦めた。

「お前は俺をからかいに来たのか? ならば今すぐ立ち去れ」

「もちろんそれもあるけど、今日は中々面白い土産話があるんだ。気になるだろう?」

どうせ土産を持ってくるなら饅頭の方が数倍ありがたい。

そもそも朝房の持ってくる土産話という名の厄介な依頼は速水にとっては微塵も面白くないどころか甚だ迷惑である。

「面白い土産話って、なんです?」

真尋は載せるものを失った盆を両手で抱えながら、朝房の座るソファの対称になるように置かれたもう一方のソファに腰かけ、視線を送る。

まるで盲目的な信徒を話術で絡め取る教祖のようだ。

「あぁ、それが……」

「待て、その話は聞いたら必ず何かを為さないといけない類の話じゃないだろうな」

真尋に押されて口火を切りそうになった朝房を、速水が制する。

「なんだ速水、興味があるのか」

朝房は制止する速水に臆することなく、口角をゆるりと上げる。

その胡散臭うさんくさい顔つきを見て、速水はすぐに諦観した。

何を言っても無駄だ、と。

「さて、話に戻ろうか。去年の十月の終わり……確か、二十九日だったか。その日に品川区のとある女子高で生徒が転落死してね」

知っているか、と朝房が送る視線を、速水は横に座る真尋に流す。

啜った茶は、既に微温湯ぬるまゆになっていた。

「知らない……というより、その手の事件は今や日常茶飯事だからな。いちいち覚えてられない」

「自殺、ですか?」

真尋は速水の入れる相槌には目もくれず、朝房を凝視する。

盆を握る両手の圧力が強くなる。

清流の水のように澄んだ瞳が、目の前に座る男に注がれている。

「いや、自殺というのはと僕は思っててね……」

思わせぶりに口元に手をやると、空間に沈黙が漂う。

こうして相手に疑問を提起しながら間を敢えて置くのは朝房の悪癖である。

まるで詐欺師のようだ、と思わず息を吐く。

「転落死、といってもよくあるような屋上からの転落死ではないんだ。この高校には一階から四階まで続く吹き抜けの長い階段があってね。被害者はその三階の踊り場部分から一階に落ちたようなんだ」

「随分と、抽象的な言い回しだな」

「僕はその現場を見たわけじゃなくて、あくまで捜査資料と現場写真を見ただけだからね」

そもそも朝房は新宿署の刑事であり、本来は品川で起きた事件は管轄外のはずなのだ。

そうだというのに無関係な捜査資料に目を通して勝手に疑問を呈しているというのだから、相当な好事家であることは否定できまい。

「合ってるけど、間違ってる……っていうのは、どういうことですか?」

言葉を教えられたオウムのように、真尋は言葉を返す。

「警察の公式な見解としては事件ということで決着が付いている。しかし個人的には何かと不審な点が多くてね。どこか無理矢理事件に片を付けた感が否めないのさ」

「おい、待て」

酷く面倒な展開になっていることを察した速水が、即座に話を遮断する。

「だったら、もう事件としては終わっているんだろ?それを今更引っ掻き回すことに何の意味がある」

臭い物に蓋をしたというのに、わざわざその蓋を開けようとする愚か者が目の前にいる。

速水は正に悪臭を嗅いだ時のように不快そうな顔で朝房を見遣る。

「意味? 意味は真実にこそあるんじゃないか」

あっけらかんと、朝房は目を丸くして答える。

まるでそれが当然の理であるとでも言いたげな表情で。

「だから、自殺で事件には決着が付いたんだろう? 実際に起こったことは事実だが、事実が必ずしも真実になるとは限らない。それは当事者同士にしか分からないからな。だからその事実の残滓ざんしを多数的に見て相当だと信じられる仮説が真実になるんだ。今回の場合はその仮説は自殺で決着が付いているんだ。わざわざ傷口をえぐるようなことをする必要はない」

「分かっている。でもこの事件は捜査が開始されてたった一月で早期決着された事件なんだ。少し変だとは思わないか?」

「何が言いたい」

「この品川区の女子高は、都内でも有数のお嬢様学校でね。官僚や政治家なんかの子女や令嬢も多く通ってる」

朝房が言いたいことは大体察しが付く。

つまりは可愛い愛娘の精神衛生を慮った政治家やら官僚やらが警察組織に何らかの圧力をかけて事件を強制終了させたとでも言いたいのだろう。

「だったら、尚更ほじくり返す必要が無いだろう。たとえ真相が分かったにしても勝手に捜査していると露見すれば痛い目を見るのは俺じゃなくてお前だろう」

警察組織が捜査に終止符を打った案件を一介の刑事が嗅ぎ回ることはその組織の判断として賢明とは言えないし、むしろ愚行と言っても差し支えない。

「僕は別にクビになったって構わない。あぁ、正しく犬死にというやつだな」

笑えない洒落だ。

「お前は……」

次に言おうとした言葉を、速水は喉元で無理矢理嚥下する。

言い澱んだのではなく、単純に相手を表す言葉が思い付かなかったのだ。

「なんだ、僕がどうかした?」

「いや……お前、本当に変わらないな」

結局いつもと同じ言葉で会話を結んでしまった。

いつも朝房を会話すると、根負けして速水が最後にこの言葉を漏らすのだ。

速水とて探偵の端くれではあるため、それなりに弁舌や語彙力には自信が無いわけでもないのだが、唯一この男だけは上手く会話を誘導できない。

それは朝房が弁舌に優れているからではなく、限りなく速水よりも純粋の側に近い存在であるからだ。

だから純粋と縁遠い速水にとって、この男は最も御し難いのだ。

「そういうわけで、明日は空いているか?」

「何がそういうわけなのか、全くもって理解できないんだが」

「明日は空いているか? と訊いているんだ」

都合の悪いことはどうやら朝房の耳には届かないらしい。

「空いているとして、何をする気なんだ」

「明日は非番でね。だから良ければ一緒に行かないかな、と」

「だから、どこに行くんだ」

言葉に主語が無いせいか、全く話が噛み合わない。

「察しが悪いな。ほら、例の品川の女子高だよ」

「はぁ……」

予想は付いていたが、実際に言葉にして聞くと溜息も出るものだ。

この男は非番だというのにわざわざ事件現場に赴くというのか。

しかも自分の自分の仕事とは一切無関係な事件の調査のために。

行動原理が速水の理解できる範疇を大きく逸脱している。

「バレたらどうするんだ」

警察だと名乗らなければ調査は出来ないだろうが、警察と名乗れば学校側から品川署なりなんなりにアプローチを取られる可能性がある。

リスクが高い割にそれで得られるものは皆無に等しい。

まるで命綱無しの綱渡りをしているようなハイリスクローリターン。

「上司に許可は取ってある」

「品川署のか?」

「いや、うちの署の上司に」

品川署管轄の問題を新宿署の上司に許可を取る意味があるのか。

「だからさ、付き合ってくれよ。な、な?」

買い物に付き合って、とでも言うような勢いで朝房が両手を擦り合わせる。

「速水……」

声を出したのは速水では無く、その横に座る真尋だった。

先程まで朝房に向けられていた視線は、速水に移っている。

「速水……」

蚊の鳴くような声で、再び真尋が名前を呼ぶ。

瞳は一層に澄み渡って潤んでいる。

「あのさ、あの……」

口に真綿を詰められたかのように、澱んだ言葉。

「この依頼、受けないの?」

それは、この依頼を受けたい、という言葉の反対語。

本音を覆い隠すための照れ隠しの疑問文。

ここで行かない、と速水が突き放すことは容易ではある。

真尋の性質上、一度拒否すればこれ以上駄々はこねないだろう。

しかし、速水の中に僅かに残された良心がどうしようもなく痛む。

このまま、無碍にいたいけな少女の願いを打ち捨てて良いものか。

そんなことを考えるようになったのは、恐らく自分が老けたからだと速水は感じる。

十年前、朝房と出会った頃の自分であれば、簡単に相手の気持ちなど踏み躙って封殺していた。

毎年歳を積み重ねていくごとに、年輪の輪のように余計なものが心に蓄積されていく。

それは成長の一歩であり、衰退の一途。

他者の気持ちを汲む社会性を会得した代わりに、どうしようもなく自分の気持ちを隠すようになってしまった。

「……分かった、分かったよ。今回だけだ……。分かったから、そんな顔するな」

速水は早口で容認すると、朝房と真尋に背を向けた。

言葉にできない感情の波が暴れて、ひどく気恥ずかしい。

何も掛けられていない殺風景な事務所の壁を、ただただ凝視する。

そこには何もない。

「……え、良いの?」

予想してなかった、とでも言いたげに少し当惑する真尋。

とはいえ顔は速水からは見えないため、声色からの想像に過ぎない。

「一度言ったことは取り戻せないからな」

負け惜しみでも言うかのように、速水は吐き捨てる。

真尋は、喜んでいるのだろうか。

事柄が事柄であるゆえ、大声で喜ぶのは不謹慎だが、それでも真尋が少しでも幸福に感じているのなら、それはそれで悪くないのかもしれない。

真尋はそういったこと―自分がしたいと思うこと―を主張することに対していつも酷く躊躇してしまう。

それはつまり、自分が幸福を得ることに対して少なからず恐縮、迂遠うえんな言い方をすれば畏怖いふしているということだ。

速水はそんな真尋の性格を、好ましく思っている。

人間は幸福を当たり前に享受するようになると、簡単に腐敗するからだ。


朝房は待ってました、と言うかのように速水の容認を得るとすぐさまソファに包まっていたコートを両腕に通して、飲み残した茶を一気に飲み干すと事務所から出て行ってしまった。

その速さは、光が地球を周回するスピードを凌ぐ。

もしかすると速水の気が変わって断られることを予期したからかもしれないが。

よくよく考えると、明日の予定を訊かれたのみで、時刻の指定など何もしていない。

しかし、速水と朝房の間では曖昧な約束は珍しいことではない。

二人は内面的には実に両極端だが、時間に対する意識だけは同じくらいルーズなのだ。

「なんだか……朝房さんって、嵐みたいな人ね」

真尋が机の上に残された湯呑を片付けながら呟く。

速水の方は飲みかけだったが、既に微温湯の限界を超えてただの冷茶へと姿を変えてしまっていた。

さすがに、もう飲む気はしない。

「嵐っていうより……」

とびきりに酷いたとえを言いたかったが、どうやら今日は頭の回転が悪いらしい。

結局またもや尻すぼみに言葉を濁す結果となってしまった。

「……にしても、真尋。随分楽しそうだな」

そうであれば少しはらしくないことをした甲斐もあるというものだ。

「え、……そうかな?」

隠してるつもりだったんだけど、と少し声を潜めて続ける。

頬は少しずつ温度を上げて、俄かに紅潮している。

その顔を見られないように、必死に明後日の方向へ顔を反らす。

「そんな顔を赤くするようなことなのか」

そう言葉にすると、一層に意識下に浮上して顔色は更に過熱されていく。

「まぁ……ほら、初めてだから」

「初めて?」

あんな変な人間(朝房)を見たのは初めて、という意味だろうか。

「ほら、私今まで…速水が探偵らしいことをしているところ…見たことないから」

あぁ、と速水は合点がいったとばかりに口を大きく開く。

どこか西洋的なジェスチャーである、と自嘲する。

そもそも速水は職業を名乗る時に無職では格好が付かないという理由から体裁のようなもので探偵を名乗っているものの、探偵として実働しているかと問われれば、その答えは否である。

無論探偵業を営む上での法的な許可は取っているため、もぐりというわけではないものの、それでも稼働はしていない。

現在速水が探偵事務所を構えている雑居ビルは、新宿歌舞伎町の外堀を埋めるように通っている通りの一つ、通称職安通り沿いに建造されている。

このビルは三階建てで、一階から喫茶店、事務所、荷物置き場として貸している。

そして何より重要なことが、このビルのオーナーが何を隠そう速水証吾その人であるということにある。

元々は速水の叔母である和泉優梨子いずみゆりこ(旧姓速水)が所有していた建物の一つであったものを、事務所を借りるにあたって速水が譲り受け、速水がオーナーという形に収まって現在に至っている。

つまり速水は探偵業の成功報酬を得ずとも、一階の喫茶店の店主と三階の荷物置き場を貸している人物―普段は住んでいないものの月に一度利用料が送金される―による家賃収入でなんとか生活が送れているのだ。

元々速水の物欲が希薄であることも要因の一つと言える。

そのため、速水は収入を得るために急いで依頼を受ける必要性が皆無に等しい。

真尋が助手(見習い)として事務所に遣わされてきたのが一月ほど前だが、思い返してみればその頃から速水は一度も依頼を受けていないし、紹介所から回ってきた依頼にも良い返事を出してはいなかった。


つまり、真尋がここに来てからは一度も依頼という依頼を受けていないのだ。

その間真尋は速水が探偵であることを少し怪訝に思っていたのかもしれない。

そしてやっと舞い込んできた探偵らしい仕事依頼に、多少なりとも真尋は心躍らせたに違いない。

そこまでの考えに至ると同時に、先程誘いを断らなかった自分の賢明さと先見の明に感謝する。

これ以上仕事をしなかったら真尋から叔母に恐ろしい密告をされていたかもしれない。

そう考えると、背中に氷を流されたかのように鳥肌が立った。

「真尋」

短く名前を呼ぶと、その音は破裂音のように壁と壁とを対角線上に反響し合う。

「なによ?」

「今日は早く寝ろよ、明日は忙しくなるかもしれないからな」

これが速水の自我が許容できる範囲内の精一杯の優しい言葉。

まったく酷く不自由な人間だと、自分を気の毒に思う。

「あのね……」

真尋は、先程までの紅潮した顔とは一転、冷めた顔つきで少し首を傾げてこちらを見つめる。

「速水こそ、ちゃんと起きてよね。いつも昼まで寝てるのはそっちじゃない」

速水は一度硬直するように、真尋を見つめる。

見つめると言っても、それは一秒にも満たない刹那だ。

「ふ、ははは……」

速水は思わず吹き出してしまった。

「なんで笑ってるのよ」

気味悪そうに、真尋は少し目を細める。

「いや、なんというかな……」

それは、まったくの正論であったからだ。












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