第4話 半信半疑

御呪いとかいうのを教えてもらってから三日が経つ、まだ使えずにいる。


彼女とはまだ会っていないし、かける勇気もまだない。でもやってみないと始まらない。試してみよう。


 

昼休み、教室で友達と雑談している時、クラスの女の子に御呪いをかけてみた。


特にこれといった変化はない。


やっぱりおばさんのガセネタだったんだろう。


おばさんもかかるかどうか分からないとも言っていたので、特に責めることでもないし、かかるわけがないとも思っていた。


もしかしたらもしかしたらの微かな思いでやってみただけだ。

 


その夜、メールが鳴った。


ガセ呪いをかけたクラスの女の子からだ。


「明日、放課後にカフェ行こうよ」


これはまさかのまさか、呪いのせいか。早とちりだ、まだ決めつけるのには早い。

 


 次の日の放課後、その子とカフェに行った。


他にクラスメイト男女2人も一緒に。


やっぱり早とちりだったようだ。



その数日後、その子から告白された。


「ありがとう、でもごめん」


「ごめん」には2つの意味を込め断った。


1つは付き合えないこと。もう1つは、これがあの呪いのせいなのなら。

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