第3課:時制など

(・ω・)前回出てきたQtan(過去を表す)など、いわゆる現在形以外のかたちをつくろう。


●Qtan(過去:~した、していた)

barkar Qtan 火だった/火があった もしくは 燃えていた

tare Qtan 取った

rim Qtan 暮らしていた、暮らした


・いつからいつまでという期間を書けばQtanだけで「~していた」になる。

・住むのように行為自体に時間の幅がある場合も「~していた」をQtanだけで訳せる。


●tomesa(完了:~し終わる)

 終わるという言葉を使って完全に作業などが終わったのを強調する。普段の日本語と同じで、特別強調しなければ過去形(~した)で済ませる。


●tanng(進行形/反復相:~ている、~ていく)

barkar tanng 火をつけている/燃やしている

tare tanng 取っている、撮影している

rim tanng 暮らしている、今はそこに住んでいる


・使わなくてもいい。例えば行くte'uaの場合、どこかへ行く途中だとわかれば目的地+へ+te'uaだけで「行く途中である」と言える。

・住むrimに使うと、状態より、一時的にそこに住んでいる(=単身赴任や学生・社員寮などで帰るべき実家がある)意味を強調する。

 他の状態が長い動詞にも「一時的である」という意味をつけられる。



●tanng Qtan:過去形+進行(~ていた、~ていくところだった)

(・ω・)両方一緒に使うと……


barkar tanng Qtan 火をつけていた、火がついていた、燃やしていた

tare tanng Qtan 取っていた、撮影していた

rim tanng Qtan 暮らしていた、当時はそこに住んでいた(今はそこで暮らしていない)


・強調で語順を変えない限り、Qtanは最後につけよう。

・語順を変える場合でも、「~ていた」を強調するならtanng Qtanでひとかたまり。例えばtanng Qtan rim にすると「確かにそこに住んでたことあるけど今は違うんだからね!」のような、現在は違うところだ、というのを強調するニュアンスを出せる。語順については後で。


●sirbre:未来形(~だろう、~という予定)

barkar sirbre 燃えているだろう、燃やす予定である

tare sirbre 取るだろう、獲る予定です

rim sirbre 暮らしているだろう、住む予定です


・日本語のように、明らかに未来のことだと分かっている場合は現在形のままでも大丈夫。明日何して遊ぶ?と聞かれて、わざわざ「~だろう」「~の予定だよ」とか言わないで「ゲームしようぜ」とか「サッカー!」とか言うようなものです。

 例で言うと、「明日これどうするの?」「ああ、それ? 燃やすねー」

 逆に書き言葉の場合は使ったほうがあとでわからなくなりにくい。



●uiren:意志(~したい、~する(つもりだ))

barkar uiren 燃やしたい、燃やしてやる、火が欲しい

tare uiren 取りたい、獲ってやる、摂るつもりだ

rim uiren 住みたい、住むつもりだ、住んでやる


・自分でこうしたい、という気持ちが入る。未来形的なものでなくても、今すぐこうしたい、あるいはあの時ああしたかった、というのも入る。


●推量・伝聞(~らしい、~ようだ、かもしれない)

rizrau ~らしい、~かもしれないしそうでないかもしれない。

rizte ~らしい、~ようだ。

siarba たぶん、~だと思われる。

siakra おそらく、~だと考えられる。

akzia 間違いなく、~に違いない。


 siarbaやsiakraを使うことが多い。天気予報の~でしょうだとか、論文や報告書のような硬い文章に使うときなど。逆に、硬い文章にr~を使うと「~じゃないか」などと書いてるようなもので、akziaを使うときには仮説としてもある程度成り立っているものでないと自信過剰か認識が甘いと言われる。

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