第8話

 雪華の走っていった方へ僕も走る。彼女がどうなったか、見つけないと心配だ。佐鳥唯の走っていった方向とは反対だが、万が一出くわしてしまうことはないだろうかと。

 辺りを見回しながら走る。どこか路地に入っただろうか。もし佐鳥唯も雪華と同じく誰からも認識されない存在なら隠れた場所である必要はない。つまり人ごみの中の方が雪華には有利だ。

 大通りに出てみる。夜遅いので出歩く人はほとんどいない。これならどこにいても大して変わらない。

 見当がつかなくなってどうしようか悩んでいると遠くに白い影が見えた。その影は近くの森へ続く道へ歩いていく。そんなところに、こんな時間に用がある人間などまずいない。少し怖い気もしたがもしかすると雪華の白かもしれないと思い追いかけてみる。

 道を曲がると、そこには地面にうずくまる雪華と、白衣を着た女性がいた。疲れたと言わんばかりにその白衣の女性はその場に座り込んでいる。

 その白衣の女性と目が合う。少し年上という程度にしか見えず、理系の大学生? 目を丸くしたがすぐに何かに納得したように顔をほころばせる。

「きみが『隼人』君かい?」

「……そうですけど、あなたは?」

「私? この子の担当者。この子が走ってたところを捕まえて、抱えてここに運んできたの。人の目に見えないところを探すのは結構大変だったのよ。この子は見えないけど私は他の人からみえるから。まあよかった、死んでなくて」

 雪華を見ると手で目を押さえているその手からは赤い涙がこぼれていた。

「何をした!?」

「え? ちょっと話しかけただけだけど?」

 考えてみれば雪華がそんな簡単に捕まるはずがない。きっと意図的に血の涙を流させ、苦しませることで確保したのだ。

「大丈夫よ、痛いだけだから。失明の心配はない。涙腺と結膜から出血しているのだけれど、涙が引けば元に戻る。かなり痛いらしいけれど」

 雪華に向き直り、その女は話しかける。

「殺人を犯してはいけない。そのくらいわかるでしょう」

「うぐぐぐ……隼人……」

 そう雪華は呻く。

「僕ならここにいる」

 押さえていた手を離し、こちらを見上げる。目は真っ赤に染まっていて、僕が見えたのか、起き上がると這ってくる。近づくと僕を抱きしめた。

「あなたのやったことは許されることではない。それに随分食べてきたようね。クール―病のリスクが上がっているはず。あなたにとってもいいことではない」

 女は正論を並べ続けている。僕はそれをキッとにらみつける。

 効いたのかどうかわからないが、女は話す内容を変えた。

「あなたにも生きていく権利はある。存在が認識されないということは死んでいるのと同じ、それよりもつらいかもしれない。だけど、受け入れるしかない」

「うるさい!」

 どくどくと目から血があふれてくる。

「隼人さん、この子のことはよく知ってるみたいね、この子も信用してるみたいだし。あなたにこの子が見えるのは意外だけれど、あの仮説があっていたならそろそろそういう人が現れてきてもいいのかもしれない。随分と時間を蓄えてきたみたいだし。隼人さん? あなたはこの子の血の涙、どうして流れるかわかる?」

「優しさに触れると流れると聞きました」

 女はにたりといやらしい笑みを浮かべる。それが僕には不快だった。

「残念。正確には違うの。一言でいえばこの子は実存に触れると血の涙が流れる。人とのかかわり、特に間主観性が強く働いたときに血の涙は流れる。心と心が通じたとき、情動調律が行われたとき、それに耐えられなくなって知覚の最も多くを占める視覚を一時的に奪うために結膜と涙腺から出血する。だけどこれも程度の問題、この子の人を受け入れるラインが血の涙の流れるラインと同じ。存在が認識されなくなってから、間主観性が働かなくなったからそのラインが低くなっているのかもしれない。だけどあなたと出会った時はきっと流れていない。受け入れるだけのリアリティがなかっただろうから。あと、さっき銃声がたくさん聞こえましたが、唯と銃撃戦でもしましたか? 殺人というのはある意味実存の交流だと思っていたのだけれど、大丈夫だったみたいね。研究の余地があるわね……」

 この人が以前、雪華の言っていた『もう一人』の殺さない方だろう。だけど僕にとってこの人の印象は最悪だ。あまり好きになれそうにない。

「何が目的なんだ」

「あらあら、怖い。私はむしろこの子を助けに来たのよ? 唯が事件の発生場所と時刻から場所を割り出して、拳銃もって走り出したからそれを追って」

「目的はなんなんだ」

「そうね、目的がないわけじゃない。強いて言うなら、ああでも誤解されちゃうかな」

「早く話せ」

「もうちょっと礼節というものを知ってはどうかしら。いくらなんでも初対面なのだし。まあ、いいわ。私はね、とある研究施設の人間なのだけれど、この子を研究対象にしててね、精神疾患と文化の関係を研究しているの。最初は存在が認識されなくなるなんて思ってもいなかったんだけど、そうなってからは施設の一室を寝床として提供してあげてたの。だからそこへ連れ戻すのが目的、かな」

 雪華が叫ぶ。

「あんな牢屋、戻りたくない!」

 だが冷静に対応することにした。まだ慌てる時じゃない。

「そこへ帰れば治る、つまり時間を取り戻すことはできるのか?」

「解決策は未だ解明されていないし、きっと研究予算も下りない。確かに個別事例を帰納的に一般論にしていくのが科学研究だけれど、この子の問題は自然科学じゃ測れない。それに誰からも認識されない存在なんて反証しようがない、反証可能性も科学の条件。もちろん研究はしたいけれど、私一人の意思じゃできないし、誰へ掛け合えばいいものやら。だからきっと不可能。この子の時間と存在はこのまま埋もれて消えゆくしかない」

「そこへ連れて帰って、研究しないなら何が目的なんだ?」

「私一人でも調べてみるつもりよ、だけど限界がある。私はこの子の助けになりたいの。ねえ、佐鳥雪華さん、あなたが生きていくことは許されている、そしてこの過ちは誰も咎められない。歪な存在であったとしても現状を受け入れて生きていくしかない。それを無理に変えようとするとどこかが綻びる。人には人のステージがあり、その場所で生きていくしかない。それが本当の現実」

 その言葉は雪華に届いていない。彼女はただ悶え続けている。

「あなたには未来も過去も現在も、同時にみえているのでしょうけど、今、目の前のものを見ることができていない。あなたの目指している『生きていく』というのはきっとそういうことじゃないかしら。端的に言えば現実を見ていくということよ。だけどまだやり直せる、死んではいないのだから。今までのことをとやかく言う気はないわ、裁判官じゃないもの。だから私のところへ戻らない?」

 雪華の血の涙は止まらない。こんな言葉が、彼女の心を動かしているのだろうか。二人の間で通じている感情、それはポジティブなものではない。諭す、そう表現するのが近い。そんな形式をとりながら、この女は雪華に触れようとしている。

 全てをうまく言いくるめられたような気がして僕は何とか反論しようともがくが思いつかない。だけど、この女の言葉は偽物のような気がした。雪華に触れている言葉はこの女が作り出した架空の御伽噺で、そこに込められた心は演技されたものでしかないと思った。そんな演技に苦しむ雪華、これさえ実存のつながりだというのなら雪華は騙されている。

 そう気づいたときその女を見ると、にやりと口角を吊り上げていた。目だけは笑っていない。いやらしい笑みだ。

「雪華、」

「隼人?」

「二つ聞きたいことがある」

「うん」

「施設に戻りたいか?」

「戻りたくない」

「そうか。もう一つ、立てるか?」

 雪華は目を押さえたままよろよろと立ち上がる。

 僕はその腕を引いて走り出そうとする。しかし雪華の身体がうまくついてこずによろめく。

 その様を見て女はふふっ、と笑う。

「慌てなくていいですよ。私は追いかけるようなことはしません。逃げたければ逃げればいい。私は雪華さんの良心に期待をしています。だけど私は人が何人死んだところでどうでもいいので、またいつか、気が向いたらいつでもいらしてください。場所は分かりますよね」

 そういってその女は雨でべっとりと濡れた白衣を整える。

「そうだ、あなたは佐鳥雪華さんの良き理解者になれそうですね。私は榊原真希那といいます。お名前をお聞きしてよろしいですか? 隼人さんということしかわからないと、今後お会いしたときに何と呼べばいいのか」

「安岐隼人だ」

「そうですか。安岐さん、ですか。分かりました。ではまたいつか。あ、そうだもう一つ、」

「まだ何か?」

「たぶんこのあたりには唯さんが潜んでいると思うので、生活拠点を移動した方がいいと思いますよ」

「ご忠告ありがとうございます」

「少しは礼節を知っているようですね。嫌味にしか聞こえませんが」

 榊原真希那という女は立ち上がると雨の中、背中越しに手を振りながら歩いていった。僕はその背中を思い切りにらみつける。

 気づくと雨脚が随分弱まっている。今、何時だろう。取り残された雪華はまだ目を押さえて苦しんでいる。とりあえず雨がしのげる場所へ移動して、そこで彼女に触れずに時を過ごそう。

 手を引くとその手は血でべっとりと濡れていた。それを握ると僕の手も血で染まった。反対の手で目を押さえたままで、僕が彼女の目の代わりになり、暗い道を進む。だけどどこへ行こう。唯の走っていった方へはできれば行きたくない。反対側、川下の方だろうか。

 行く当ても定まらないまま、雨の中を傘もささずに歩く。もう二、三十分は歩いただろうか、雪華が話しかけてきた。

「この先に海があるでしょう? その近くに隠れられるところがあるからそこに行こう。臨海公園の背中の山にバラック小屋があるから、そこに」

「目は大丈夫か?」

「大丈夫、慣れてきたみたい。さっき真希那が痛いだけだって言ってたから、そう思ってみるとなんとなく楽になってきた」

「一時的には視力が奪われているんだろう?」

「そうね。今はほとんど何も見えない。隼人の顔が辛うじて見えているだけ」

「バラック小屋の場所は僕にはわからない。雪華が見えないならたどり着けないかもしれないけど」

「臨海公園、ほとんど行ったことないみたいだね。はずれの方にあるんだよ。近くの工場の物置みたいだけど、今使われている様子がないから、隠れていても大丈夫だと思う。あと、コンビニに寄って、ノートとペンを買ってきてくれないかな、記憶が途切れると困るから。コンビニは臨海公園のすぐそばにある」

 それからまた歩き続けた。雨脚が弱まったと思っていたが、ついに雨が止んだ。遠くに臨海公園の門が見えてくる。側に工場……、あった。バラック小屋も見つけられた。コンビニは――。

「私は小屋にいるからコンビニへはその間に行ってきて、少し一人になりたい。手の血は公園のお手洗いで洗ってきからね」

 小屋を開くとそこは全く使われていないようで資材さえ置かれていなかった。床の木はささくれなどなく綺麗に研磨され、電池式のランタンとタオルケットまで置かれて人が一人生活できるほどだった。

「いざという時の逃げ場所として、私が掃除しておいたの」

 そういって雪華は床に寝転がった。

 僕は雪華をおいてコンビニに行った。ノートとペン、タオルと温かい飲み物を買ってきた。

 バラックに戻ると雪華は座っていて、目から手を離していた。少し楽になったのだろうか。

 買ってきたものを手渡すと、ありがとうと受け取る。ペットボトルの紅茶のふたを開け、少しだけ口にする。タオルを渡すと体は拭かずに目に当てた。白いタオルはみるみる赤く染まっていく。

「目の痛みも随分引いてきた。でも『時間集め』は今日は無理かな」

「今日はもう遅いし寝たほうがいい。だけどその前にあの二人のことを教えてくれないか? 何者なんだ?」

「そうね、一人、私を殺そうとしてきた方は私の双子の妹。佐鳥唯という。白衣のもう一人は榊原真希那という人で私が研究所にいたころに担当者だった人。何でも外国の大学を飛び級で卒業したかなり頭のいい人らしい。だけど年齢もあって医師免許はとれていない。だから担当医と呼ぶと怒られる」

「精神疾患と文化について研究しているとかいっていたけど、どういうことなんだ?」

「あの研究所は別に怪しげな研究をしているところじゃない。もちろん私のように存在が消えてしまってそれを克服するための研究なんてしていない。ただ精神医療について研究していて、ほとんど病院みたいなところ。私は精神疾患でそこへ入院したのだけれど、家が呪術師の家系だということもあって、更に双子の妹がいるということで文化と精神疾患について調べるサンプルとしてはちょうどよかったのでしょう、医師免許を持っていない真希那は基礎研究として私たちを調べた。私たちには親がいないから、通うのではなくあの施設で生活することになった。だけど与えられたのは閉鎖病棟だった。妹の唯は精神疾患がないからと開放病棟だったけれど」

「病気の方はどうだったんだ?」

「最初は病気の自覚なんてなかった。だから周り、世界がおかしいんじゃないかと思ってた。だけどそれは違う、あなたが病気なんだ、と直接言うわけじゃないけどずっと教え込まれるようにして私は自分が病気なんだと思うようになった。だけど苦しさは消えなかった。その苦しみは、世界が揺らいでいるような感じで、そこに生きている実感がなくて、まるですべてがツクリモノのような奇妙な浮遊感を感じて。そんなことを考えているうちにいつしか私の存在は消えていった。施設の職員の人からもみるみる忘れられ、ついにに声をかけても返事すら帰ってこなくなった。私の存在を完全に認めてくれなくなった。唯は私のことを気遣ってくれたし、ずっと認めてくれた。真希那もしばらくしてから私を認識できるようになったけど、その二人だけしか残らなかった。それまでの苦しみなんてどうでもよくなって、恐怖のどん底に突き落とされたようだった。叫んでも叫んでも、誰も助けてくれない。暴れる患者はベッドに拘束されるけどそれさえされない。それが恐ろしくて、私は頭がおかしくなりそうだった」

 雪華の目から流れる血は止まっていた。だが喋ることをやめようとしない。自分の思いが口をついて、吐き出されるようにして僕に浴びせかけられる。それは一方通行の会話で、確かに受容するだけの余裕はない。だから血が流れない。

「真希那は私に『時間が失われている』といった。それならどうすればいいか、尋ねてみても、それ以上は答えてくれなかった。だけど説明を聞いていると納得がいくものだった。人は時間の能力を持っている。この世界は時間と空間でできていて、人は空間に時間を与えることで存在にしている。空間には過去も未来も現在もすべてが閉じ込められているが、それを、ちょうどパラパラ漫画をめくるように時間を与えると存在に変わるのだ、その時間の能力をあなたは失っている、そしてその結果記憶が連続しなくなり、他者と交流ができなくなると。どうすればいいか聞いたがそれ以上は答えてくれなかった。だけど聞いてしまったの、唯にその方法を話しているところを。唯に『時を集めれば治る』と言っていた。それを彼女は得意げに語っていた。人の脳の特定の部位に時間の能力が蓄えられていて、それを摂取すれば治るかもしれないと。唯は黙っていた。私はそのとき、それに懸けようと思った。可能性があるなら試したい。だから何も聞こえなかったふりをして、部屋に戻った。その夜、夜勤の看護師が病棟のカギを開けてやってくるのを見計らって、研究所を抜け出した。そして何人も殺し、食べてみた。すると少し楽になった木がした。だけどすぐに元に戻った。一日に一人ずつ食べれば、少しずつ溜まっていくきがした。それが今に至るというわけ」

 「余計なことまで語っちゃったね」と笑って見せる。僕に何かを求めているわけではない、ただ誰かに話したかっただけだろう。だけど過去のことを語るということは、記憶、そして時間の感覚が戻っているということにならないか。

 僕はそのことを伝えようとしたが雪華は立ち上がる。

「今日はそろそろ寝たい。だからあなたも帰りましょう? そうだ、居場所を買えるかもしれないから、ケータイの電話番号、教えてくれる? 公衆電話から掛けるから」

「公衆電話なんて単語、久しぶりに聞いた」

「笑わないでよ」

「はいはい。これが番号」

 番号を表示させ、スマホを差し出すと物珍しそうに見入る。

「病院、特に精神科ではケータイは使えないから持ってなかったの。最近はこんなに進化してるんだ」

 いつものノートに番号をメモする。

「これ、渡しておく」

 僕は財布から小銭を取り出し渡す。

「どこかで盗むつもりだったんだろう? 存在を取り戻してから、そんな癖がついていると苦労するよ」

「あ、ありがとう……」

 両手で十円玉と百円玉をじゃらじゃらと受け取る。ポケットに入れ、バラックの外へ僕を見送る。

「絶対に、明日も連絡するから。だいたい八時ごろになると思う」

「わかった、待ってるよ」

「ちょっと待って」

 雪華は僕の腕をつかんだ。

「少しでいいから、せっかくだから海を見よう?」

「いいけど」

 腕を引いて臨海公園の端までやってくる。海が望めて、遠くに灯台が光っていた。海風が雨に濡れた体を冷やす。

「この近くに石油プラントがあるからだろう、明るいな」

 努めて平静を装うがとても寒い。こんなところに連れてきて何が言いたいのだろう。

「でも海は真黒。ねえ、死んだらどうなると思う?」

「どうなる、ってわからないだろう、そんなもの」

「私には一つの仮説がある。死んだら無秩序なものになる」

「まあ、生きているということは生物として機能しているということだから、それは秩序があるということだろうな」

「そして生命は死なない」

「死なない? 死ぬだろ、普通に考えれば」

「個としての生は死ぬ。だけど生命一般は死なない。きっとこの海のようなところへ帰るのだと思う」

「仮説だな」

「そう、仮説。でも私が殺した人たちは、どうなったのだろう。私はこの仮説を信じることで、せめて彼らの魂が満たされることを祈ってる。罪悪感くらいあるもの」

「そんなことを祈るのはエゴじゃないか? 彼らの命がどうなるか、それは彼らしか知らない。だから雪華の罪は祈っても消えない」

「……そうね。都合がよすぎたかも。だけど、彼らは帰るところがある。――私はそこに帰れるかどうかもわからない」

 よく意味がわからなかった。すぐにきいておけばよかったが、彼女はすぐに海際から去っていく。

 その後ろ姿を追いかける。雪華はバラックに入っていく。

 そして振り向いて、

「また明日。必ずかけるから。おやすみ」

そういって笑って見せた。

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