11月は木枯らしが吹くから酒が美味い

日本酒リスト


・仙禽(亀ノ尾)

・英君



 さて、段々語ることもなく、切羽詰まってきた頃合いである。

 私の俄な酒の知識じゃ、あまり偉そうなこと言っても底の浅さが透けて見える訳で。

 読んでいる人が、なるほどと膝を叩いて頷くか、いい事聞いたと思えるような、為になる話のひとつでもできたら良いのだけれど、むしろそれは私に聞かせて欲しいくらいだ。

 そしたらエッセイにネタになるから。


 ここのところ、地元のスーパーなんかでもクラフトビールの類いが置かれるようになった。

 酒税の絡みなんかもあるのだろうけれど、先に語ったようにピルスナーが苦手な私には気軽に飲めるビールが買えるようになったのは実に有り難いことである。

 これにはやはり、人々のビールに対する意識の変化、そして好みの変化も関係しているように思われる。


 一方で、日本酒に対する好みと言うものも、時代とともに変化しているのは間違いない。

 これは私の聞きかじりで、ちゃんと調査した訳ではないため話半分に聞いて欲しいが、今の団塊世代の人が現役だった頃の日本酒と言えば、べっちゃりした甘口系の酒がスタンダードだったらしい。

 今ではそう言った酒はメインストリームから外れているようだが、それらの時代を経験してきた人の中には、今でも甘口系統の日本酒を好む場合があるらしい。

 

 こうした流れを思うと、自分は綿々と続く時代の波の一点に立っており、この先は今とはまったく違った好みや流行が誕生し、それが普通になっていくということを意識せざるを得ない。

 そしてそれは、何だか不思議で面白いようにも思えるのだ。




 No'16

【銘柄】仙禽 亀ノ尾 秋あがり 赤とんぼ

【酒造】せんきん(秋田)

【分類】無濾過原酒

【米種】亀ノ尾

【酒精】14%

【感想】味に深みがあり、複雑で濃厚。

    口に入れた瞬間、果物のジュースのような香りと、味わいがある。

    後味も独特で、面白い。



 No'17

【銘柄】英君

【酒造】英君酒造(静岡)

【分類】袋吊りしずく 吟醸原酒

【米種】福井五百石

【酒精】17%

【感想】コクはあるけれど、どちらかと言えばきりっとした飲み口の酒。

    口当たりはきつくないけれど、深みがある。

    香りはやや弱いか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る