▼Η



 ひとしきり猛威を振るった小さな嵐が去って、穏やかさが戻ってきた。

 パールが落ち着いてからアルミナはまた色々と話しかけているようだが、もう聞き耳を立てる必要も無いだろう。

 だから特に気にせず、こちら(ティーパーティ組)はこちらで話に花を咲かせていた。


「アル姉はやはり凄いな。尊敬すると同時に、自分の無力さを痛感してしまう」


 さっきからセレスティアの独白地味た愚痴が聞こえる。

 面倒なので一息に止めてやろう。


「アホか。人と比較することが全てじゃないだろ。それぞれスタート地点も辿った道筋も違うんだから、そもそも比べて劣等感を抱くこと自体が間違ってる」

「アホとはなんだ馬鹿が。比べあって競合してきたからこそ人は成長できるんだろうが、ふざけるな」


……口は災いの元。

 俺の口の悪さのせいか、話の花が、だんだん刺々しい血の華に変わってきたようだ。

 しかし俺は言い返す。

 口喧嘩だろうが負けるのは嫌いなんでね。


「自分より優れた一面を持つ他者を手本にするのは良いだろう。同じようになりたいのなら、そいつを目標にして精進に励めばいい。けどな、その目標にしてる他者も発展途上なんだ。そんな中途半端な生きてる人間を目標にするくらいなら、生きてる内には辿り着けないくらいレベルの高い【己が理想】を目標にしろ」

「……己が、理想を?」

「そうだ。人と比べるんじゃなくて、自分と比べろ。昨日より今日の自分、今日より明日の自分が常に優れていればいい」


 そうやって、ひたすら這いつくばってでも良いから前に進め。

 人より劣っていても構う必要など無い。

 スタートも道筋も、進む速さも全部違うんだ。

 なのにいちいち他者と比べて優越感に浸るだの劣等感に苛まれて悩むだの、愚の骨頂だろうが。

 一歩ずつでも前進して、成長して行ければそれでいいだろ。

 死ぬ前に己が理想を体現できればいいのさ。


「あくまで優れた他者は手本だとか、見本にすること。謂わば、己が理想という最終ゴールへ至るための【中継地点】だな。中継地点にいちいち劣等感を抱くなら、アホと言わざるを得ないだろ?」

「ぐぬぬ……言ってることは理解できるが、その馬鹿にした感じが癇に障る。斬るぞ」


 目が本気だ。

 座ったままだがすでに得物に手を掛けて若干前傾している。

 この距離なら座ったままでも抜刀一閃【首と胴体さようなら】になりかねん。


「……わ、悪かった。言葉が汚いのは俺の欠点の一つだ……改善の努力をする。だからオマエは、オマエの理想状態に【寛大な心】を追加してくれ」


 俺も自覚してるんなら、さっさと直せって話なんだよな。

……理論と実践が交わり難いのは世の常か。

 いや俺の意志の弱さ故、なんだけどさ。


「……ふん。自分の理想など、自分で決める」


……ってことは、俺の話に納得したわけだ――なんて言おうものなら今度こそ斬られそうだから口には出さない。

 しかし可愛いくらいに素直な奴だな。

 その分、直情的過ぎるのが玉にキズではあるが。

 やはりこうと決めたら真っ直ぐにしか進めない、猪突猛進タイプなのか。


「ははっ……やはり君たちの痴話喧嘩は、笑いを堪えるのが難しいなぁ」

「痴話喧嘩じゃねぇ」

「痴話喧嘩ではありません」

「おお、これは失礼……ぷふっ……あーハッハッハ」


 レヴァリウスてめぇこの野郎、わざと煽ってんのか?

 斬るぞ……ってその発想はセレスティアと同じだ、落ち着け俺。

 思わず得物に掛けていた手を、元の肘掛けに戻す。


「何やら楽しそうね。私たちも混ぜてくれない?」


 後方からアルミナの声。

 見れば、パールを伴ってこちらに来ていた。


「勿論だとも。お好きな席へどうぞ」


 レヴァリウスが得意満面の笑みで肯定し、すぐに紅茶の準備に掛かる。

 どんだけ飲ませたいんだよ。

 まず飲むか否かを聞け。


「ありがとう。パール、一緒に座る?」

「……うん」

「じゃあセレス、隣、失礼するわね」

「ああ」


 セレスティアが座る長ソファに、アルミナと、次いでパールも座る。

 男なら二人で窮屈だろうが、この三人には丁度いい感じだな。


「はい、淹れたての紅茶をどうぞ。熱いから気をつけて。紅茶が苦手なら、他にも色々あるよ」

「……って淹れてから言うんかい」


 思わず突っこんでしまった。


「ん? 何か問題が?」

「いや、俺らにしたみたいに、最初に紅茶を飲むか否かを聞かなかったな、と」

「ああそれはね……君たちにしたように、例え【飲まない】と言われても、私ならどうせ出すということに気づいたからさ」

「ああそう……」


 相手の返答など無意味か。

 つくづく面倒くせぇ野郎だな。


「あら、良い香りね。ありがとう」

「いえいえ」


 アルミナとレヴァリウスの間で受け渡しが済んで、次にパールへ。


「どうぞ」

「ありがとうございます……」


 頬杖をつきながら差し出された紅茶を目で辿っていくと、淡緑色の袖先から伸びる白い細腕がそれを掴み、更に目線を上げると、バッチリと、大きな青色の瞳と目があった。


「あ……」


 その瞬間、相手の――パールの喉が鳴る。

 大きな瞳は更に大きく見開かれていて、どうやら驚いているらしい。

……俺の顔を見て。


「……どうした? 俺の顔に何か?」

「あ、あの……ボクを助けに来てくれた人、ですよね?」

「ん? ああ、まぁそうなるな。俺一人が関わったわけでは無いが」


 その言い方だとパール個人を、と聞こえるが、正確には被害者全員の救出が目的だった。

 しかし、いきなり何の確認だ?


「あ、えと……助けてくれて、ありがとうございました」


 恥ずかしそうに、頬を染めながら頭を下げる。

 その一言を絞り出すために、勇気を出して声を掛けてくれたのか?

 ちょっと居住まいを正し、パールに向き直る俺。


「……こちらこそ、わざわざ礼を言ってくれてありがとう。できれば残りの二人にも言ってやってくれないか。この二人も、助けに来てくれたんだぜ」

「は、はい。あの……お二方も、ありがとうございました」

「どういたしまして」

「少し元気になったようで、何よりだ」


 レヴァリウスとセレスティアも、笑顔で迎える。


「お腹空いてない? せっかくだし、ここで夕食にしましょうか」

「そだな、腹減って死にそうだ」


 アルミナの提案に即座に便乗しとく。

 こまめに何か食べとかないと、俺の腹はすぐ減るし、すぐ鳴くから。


「良いね、そうしよう」

「うむ、異存ない」

「……うん」


 レヴァリウスとセレスティアも即座に肯定し、パールも遅れて頷いた。

 やっと食べる気になったか。

 生きていくと、決めたようだな。


「決まりね。じゃあ、何か作るわ」

「手伝おう」

「あ、ボクも」


 あのアルミナが料理するなどと言いだすとは……珍しいこともあるものだ。

 女性三人が連れ立ってキッチンスペースへと歩いていく。

 メンバーに若干の不安を覚えるが、後ろにメイド服も付いて行ったので、とりあえず食える物が出来るだろう。


「俺は――」

「知ってる」


 リクエストを伝えようとしたら、アルミナにはすでに読まれていたらしい。

 そうか、人の心を読んだ上での「何か作る」だったのか。

 意思疎通が効率的で助かる。


「良いものだね。誰かに手料理を作ってもらえる、というのは」

「まぁ、楽だよな」


 残された俺とレヴァリウス。


「そういうことでは無いさ。楽を求めるなら、外食したり、すでに出来上がってる物を買ったり、アンドロイドに作ってもらったり、もっと早くて効率的な方法はいくらでもある」

「ああ、まぁそうだな。健康にはよろしくないが。……ではその真意は?」

「人と人との繋がり、その温かさ、だよ。それがいま、ここにはあるだろう?」

「そう思うなら、そろそろ家庭持ったらどうだ?」

「んふふふ……なかなか痛いところを突いてくるじゃないか」


 いきなり気持ち悪い笑い方をしないで欲しい。

 そして目も怖いのだけれど。


「日がな一日、特にすることが無いにも関わらずここに箱詰めにされている私に、出会いがあるとでも?」

「……正直すまんかった」


 そうか、役職柄、ここに箱詰めなのか。

 てかとりあえずその自虐的な暗い笑みをやめて。


「まぁそれは冗談だけど、良い人が見つかればね、家庭を持ちたいとは思っているよ。むしろ君の方こそどうなの?」


 冗談かよ……てか今度は矛先を俺に向けてくるし。

 俺が家庭を、か。

 それについては、結構長く考えてきた。


「……ああ、まぁ近々、な」

「へえ? ついに決心したんだ?」

「ついにってなんだよ。まぁ……女を抱くなら、最初からそのつもりではあるさ」

「律儀だねぇ」

「そうか? 普通だろ」


 律儀、か?

 俺としてはそれが当たり前だと教育されてきたからな。

 後は相手の気持ちとタイミング次第なんだが。

 気持ちの方は大丈夫、だよな……多分。


「何かお悩みでも?」

「……そんな顔してた?」

「うん」

「……プロポーズって、どうすりゃ良いんだろうな」

「ああ……それは確かに、大いに考え抜いた方が良いね」


 そういう情報についてはまだ何も知らないに等しい。


「とりあえず先人たちの成功例を調べてみるべきか……」

「そうだね。後は自分が何を伝えたいか、相手をどうやったら喜ばせることが出来るのか、この二点を重点的に考えたら良いんじゃない?」


 自分が何を伝えたいかは明確だ。

 相手を喜ばせるにはどうするか……それには、相手が喜ぶポイントを把握しておかなければならない。

 相手の好みを、対象の様々な情報を集めておく必要がある。

 俺の中には……彼女に関してどれだけの情報があるのだろう?

 どれくらい、彼女を識ることが出来たのだろうか?

 プロポーズというイベントでは、俺がこれまで知り得た情報の積み重ねが――どれだけ彼女に興味を持って知ろうとしたのか、その結果が出るのだろうな。


「……なるほど、参考になる」

「いえいえ。成功を祈っているよ」

「そりゃどーも」

「式は、私も一枚噛ませてくれたまえ」

「……なんだその言い回し? 何を企んでやがる」


 相も変わらず貼り付けたままのその微笑みに、若干寒気を感じた。

 コイツに関わらせてはいけない気がする。


「失敬な……ただ、君たちに祝福を贈りたいだけさ」

「……その祝福で、血の雨が降りそうな予感がするのは気のせいか?」

「え? なんでまた? そんなもの、誰かが意図的に降らせない限り有り得ないでしょう。アッハッハッハ」


 なんですかその渇いた笑いは?

 白々しいにもほどがあるぞ。

 疑惑の眼差しでその顔に穴が飽きそうなほど見つめてみるが、レヴァリウスはしれっと紅茶を飲む作業に戻るだけ。

 なかなか尻尾を掴ませない男である。

 俺が阻止しようと動いても最終的には結局上手いこと画策されて、ドヤ顔でほくそ笑むレヴァリウスの顔が目に浮かぶようだ。


 嫌な妄想を振り払うように軽く頭を振って、気分転換に水を飲む。

 紅茶は一口つけただけで置いてある。

 飲み干したらきっと、次を注がれてしまうから。


 女子三名は和気藹々と料理中だ。

 パールはすっかりアルミナに懐いてしまったな。

 さっきまでの無表情が嘘みたいに、いまは人懐っこい捨て猫のようだ。

 もしかしたらこのまま……お持ち帰りされるかも知れない。

 親の同意も無く連れてったら未成年略取になるぞ。


「そう言やさっきアルミナが、パールの親がどうのこうの言ってたな」

「ああ、そう言えばそうだね。私は直接会ってないから分からないが、表面上は特に問題無さそうな母親だったと聞いている」

「ふ~ん……まぁ、外面は簡単に偽装できるもんな」


 その裏の顔――プライベートでの顔を知らないと、パールの問題は解決出来ないかもしれない。

 パール本人が色々話してくれれば良いんだが、言い辛いことだろうし、無理に聞けるわけもないしな。

 長期戦になりそうな予感がする……。


 親が迎えに来たのだから引き渡せばいい、と言うのは安直だ。

 親の隣が、子の安息の場所とは限らない。

 故に、未成年者と言えど一人の人間として人権を尊重し、拒否権なども認められている。

 それでも、耐え難い苦痛を受けていても【親だから】とただそれだけの理由で虐待の内容を隠し、自分の親を庇う子供は多い。


 一見美談かと思えるが、長期化していて双方共に改善を拒むならば、それは共依存だ。

【親だから】なんてのはただの口実で、本音は【現状から変化するのが怖い】なんじゃないのか?

 間違っていると思うなら、それが親だろうが何だろうが指摘すべきだし、指摘したくらいで壊れる関係性なら所詮その程度。

 それを恐れて現状に甘んじて、苦痛を受け続けることに何の意味がある?


「失礼します。ご夕食をお持ちしました」

「ああ、ありがとう」


 アンドロイドの合成音声とレヴァリウスの応答。

 白いロンググローブに包まれたアンドロイドの腕が、俺とレヴァリウスの前に料理を置いていく。

 立ち上る湯気と共に運ばれてくる芳醇な香り……そして白磁の器に満たされた茶褐色の濃厚なスープの艶と色とりどりの具材……これは、ミネストローネか。


 そしてメインはカボチャカレーだな。

 名の通りカボチャやピーマンなどの各種野菜類と木綿豆腐を具材とし、ココナッツミルクをベースとしたクリーミーで甘いカレーである。


「……美味そうだな」


 腹の虫がここぞとばかりに鳴るではないか。

 もう食っていい?


「そうだろう? 会心の出来だぞ」


 その手にフルーツの盛り合わせを持ったセレスティアが、何故か得意そうにドヤ顔で立っていた。

 料理をしていたため、長い金髪は結い上げられており、上着を脱いでシャツの袖も捲られ、白いエプロンなんぞお召しである。


「ん? セレス、料理出来たっけ?」

「貴様……どうしても斬り合いをしたいらしいな。宜しい、表へ出ろ」


 セレスティアが怒りにワナワナと両腕を震わせ始めて、その手に持つフルーツがこぼれ落ちそうなピンチ到来。

 あれ、失言か?

 もの凄い眼力で睨まれているぞ。


「待て待て、ホントに意外だっただけだ。だって昔セレスが作ったやつ、アレ食えたもんじゃなかっただろ?」

「何年前の話をしている? 一年あれば人は変われるぞ!」

「そうそう。あれから練習したのよ? セレス」

「なんと……」


 後ろから登場したアルミナが、セレスティアの両手からフルーツたちを保護してテーブルに移す。

 ナイスプレーである。

 しかし、あのセレスティアが料理の練習か……。

 剣ばかり握っていたイメージしか無いが、少し見ない内に人は変わるものだな。


「練習したのは良いが、じゃあセレスはどれを担当したんだ?」

「……デザート」

「そ、そうか」


 聞いてはいけないことに踏みこんだかも知れない。

 いや待て、フルーツ盛り合わせと言えど食えるか否かは重要だ。

 人類の食事を作れたのならば、それは彼女にとって大きな進歩である。

 チラッと対象を見てみると、彩り豊かな果実が散りばめられていて見た目には美味しそうだが……。


 あの乳白色のソースが怖いな。

 全体的にさらっと掛けられているが、アレにもしセレスティア秘伝お手製ソースとか混ざってたら、危険な味になっているかも知れない。

 セレスティアはどっかネジがぶっ飛んでるからな。

 レシピ通りに作れば良いものを、以前みたいに既存を超越しようと無駄に張り切ってオリジナリティを加えだそうものなら、そこから半径一〇kmは退避するのが賢明だろう。

……この言い回しでは、まるで爆発物のようだが。


「……何か、物凄く失礼な考察をしていないか?」

「ふふふ……鋭い勘ねぇセレス。ルフィアスなら、勿論してるわよ~」

「やめろアルミナ! 余計なこと言うなって! 血の雨が降ったらどうすん……ちょっと待てセレス。失礼な考察とかしてないから、落ち着け。いやホント落ち着いて下さいお願いします」

「……ではまず白状しろ。何を考えていた? 答え合わせはアル姉がしてくれるぞ」


 つかつかと幾分足早に歩み寄ってきたセレスティアに胸ぐらを掴まれ、強制的に椅子から立たされる。


「あら、随分と鍛えてらっしゃるんですねぇ、俺ってば八五kgくらいあるんだけど、それを片手で? 凄いなぁ、まるでゴリ……」


 危なッ。

 適当に褒めて別方向に話題を受け流す予定が、再度のうっかり失言をしそうになって止めざるを得ないことに。


「返答は簡潔に。次に余計なことを喋れば……」


 殺す……って目がそう言ってるんですけど。

 冷や汗がコメカミをつたう。

 くっ、どうすれば!?

 下手な誤魔化しはアルミナによって暴露されそうな気配だし……。

 仕方ない、ここは腹を括るか。


「え、えーと、ですね」


 腹を括った割には歯切れが悪かった。


「なんだ? ハッキリ言え」

「も、もしセレスが料理にオリジナリティを加えていたら……」

「いたら?」


 言うのか?

 言うのか俺!?


「ば……爆発、するんじゃないかと」

「貴様が爆発しろ!!」


 セレスティアの反応は早かった。

 俺が言い終えるや否や、腰の入ったキレのあるアッパーが腹部に炸裂。

 衝撃で持ち上がった身体はそのままセレスティアの手を離れ、後方へと高くぶっ飛んでいく。

 ついさっきまで座っていた椅子を越えて、しばしの空中遊泳。

 不意に訪れる床との激突と、転がる視界、ベッドの足に後頭部を打つ衝撃。


「わぁ……セレス、力持ちねぇ」


 アルミナの感嘆というか感想が聞こえるが、現状、そこに言及するのは些か的外れではないか?


「あれ? 筋力補助装置つけてる? いや、つけてない……よね。……装置無しでこれは、大したものだなぁ」

「ふふん。この程度、造作もありません」


 オマエもかレヴァリウス。

 そして俺を殴ってスッキリしたのか、セレスティアの声が明るくなった。


「あ、あの……大丈夫、ですか?」


 青髪を揺らす無垢な顔が、心配そうにこちらを覗きこんでいる。

 ありがとうパール……オマエだけは、あの汚れた大人たちのようにはならないでくれ。

 純粋な少女に笑顔を以て大丈夫だと示し、俺は……かくっと死んだ振りをした。


「……人に疑いの目を向けるのは、あまり良い結果を生まないわね」


 おいそこで上手くまとめにかかってるアルミナさんや……貴女が暴露しなければ、こんなことにはなってないんだが……。

 いや、俺が悪いと言いたいんだろうけどさ……。



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