発明発見系のSFが好きな人は読むべき。私はJPホーガンとかの技術的アイデアが政治をどのように変えていくかという感じが好きです。この話は、もう少し政治寄りで、ビジネスアイデアが政治と技術をどのように変えていくかという話ではないでしょうか?まだ、技術的課題の解決法は一部しか明かされていませんが、それがこの後どう転がっていくのか、楽しみで仕方ありません。
漫画プラネテスの設定世界が完成する少し以前の世界、これから宇宙ゴミ掃除屋が商売になるぞ!と時代の流れを作る現場の物語。SFだけど群像劇、政治小説な雰囲気で早くSFに戻ってぇぇぇぇと内心願ってる。複数の主人公たちがこの先同じ目標について絡み、出逢いをするのだろうけど早くそこまで話を繋げよ!余計な話を広げてんじゃねぇ!と焦らせられるお話。でも非常に面白いです。
この物語に出て来る技術は多分、どれもこれもあと一歩で現実になるものばかり。けれどそうなるのはほんの少しだけ先で、今ではありません。取り上げられる問題は我々とって遥か遠くの問題でありながらも、今このレビューを打ち込んでいる瞬間も超音速で頭上の上を飛び交っています。かつてSFは科学の遥か先にあるもの示すものででした。もしかするとこの物語は経済という視点から、科学と我々にほんの少し先を指し示す。そんなフィクションなのかもしれません。
流石、ビジネス系の物語を得意とするダイスケさんだ、という感じ特殊なジャンルでの専門的な話のはずだが、範囲の広い人にわかりやすく説明できていてとても良いそして、この話に出てくる技術は現状不可能ではないというのがすごい金さえあればこのSFは現実にできるだろうこれからの展開に期待だ