第3話ベルが鳴るから授業が終わる

身体が軽い、重圧から解放された同胞よ方々を眺めよ。ある意味の易しい数学は解けたのだ。黒板に書いてある文字に意味を感じたのだ、それを繋げた。占星術を習っているようだ、と思う。しかしその0、1秒後20年前フレディマーキュリーはエイズで腹上死した。誰も知らないし知りたくもないしどうでもいいし死にたきゃ死ねばいい。それより求めてるウサバラシ。バラカンバラバラ頭が同胞、だから私は新たな脳障害によってドッジボールごっこの犠牲者兎の追悼うなぎに参加するのです。


ある寒い夜のことだった。私は見飽きたような気がするような校舎を眺めていた。

校庭でサソリが死んでいるのを確認した後、強姦された女の麻痺感覚のような、或いは自発的でない注射を腕に一本入れたような、そんな気持ちでドッチボールがこちらを誘う。ヤリマン女のようだ、と思った。それについていくと小さい牢屋のような処に背を丸めたげっそりとした青い乞食が黙りこくっていたので。ポケットに入ったテッシュの中の精液を舐めて小屋を蹴り飛ばして「ああ・・ああ・・」と声を漏らす乞食を必死で痛めつけた。心が凍てついた気持ちなのでちょうど良いなとすら思った。

15分くらいで小屋から乞食が出たので私は淫売女を慌てて呼び「5分でかけつけますから!!」という声を聞いたのち電話をポケットに突っ込んで乞食を蹴り続けた。乞食から死臭が漂っているのがわかったのでこいつがこの世のものでないことを確認した後、ポケットからカッターを取り出し、素っ裸の乞食の女のように細い足を切りつけた。黒い墨が垂れてきた。いよいよこれは人外のものだな、と思い私は昨日の護身術の授業で習った喉元にさすまたをあてるかの如く、乞食の首元をカッターで切り裂きドクドク流れる墨飛沫と夢中な快感をひたすら弄びつつ刺していると、ポキリとカッターは折れた。乞食は身体から膿のようなものを吐き出しながらも、這いずりながら私から逃げようとした。

私は肩で息をするほどに興奮していた。携帯を取り出し11時を確認した。

予定どうり淫売が到着していた淫売はガラスの靴で乞食の頭を思い切り踏んづけた。

「アッ」

こときれたようだった。すると肉片とかした乞食が溶けて一匹のウサギになった。

我々は顔を合わせ、ピョンピョン跳ねていくウサギを追いかけた。気がつくと門を抜け市街地に出た我々はキスをした長い唾液が道に落ちてウサギの行く道が死地であることを示した。

12時女は灰かぶりの薄汚い醜い女になった。私はこれが妖怪の仕業であることを悟った。女の首は360度回転したのち獅子及び、街一体が地震を起こし私は深い穴に落ちてそれが女の嫉妬の涙や怒りでいっぱいの池であることを知った。私は遠い遠い空から誰かが待っているということだけを信じてそこでいつかの記憶を掘り起こしそこに隠れる事にした。それは或る学生時代の記憶だった。


何かが間違っている。それだけを信じて時間が過ぎるのをまった。

午前1時水彩のような雨が降ってきた。午前1時30分色が混ざった、その色は他人の吐瀉物のように心地悪いものだった。午前2時腹が減ったので女の涙を飲んだ。嫌な気持ちになったし女々しさの人類にとっての必要悪を知った。私は気が狂いそうだった。このままじゃあほんとにキチガイになっちまうじゃねえか?

時計を捨てた。捨てた時計をすぐ女が拾った。やがて奪い合いになった。女というものは時間に敏感な生き物だ。いや違う・・わからないがそこに何かあるから彼女らは拾うのだ。

もうどうでもいいから朝になれ、君の時計だ俺の時計は俺のみぞ知る夢に出てくる有象無象は全て目覚めた時に発露する右回りの正気と正確さを欠いた北朝鮮のミサイル。


三鷹で降りた。ここは霹靂。三日月のような鋭利さを。レコードはとっくに終わっていて存在しないB面を求めた。まるで男の欲情のようだと思った。そういえば俺は昨日の夜買った女の代金を払っていない。よくない流れだ、不安。もうこれ以上笑えませんから頭の下は獣同然。

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