　遊んでる面子や卓を立ててくれるGMの指定するものがお勧め！！　で、話は全部終わってしまうのだが、それでは話題がまるで膨らまないので、独断と偏見でそれぞれのサプリメントの特色を簡単に紹介したいと思う。なお、ステージ集などはそのステージで頻繁に遊んでくれる相手がいない限りまず使わないため、除外する。そのステージで遊んでくれる相手が出来るか、収録ステージに興味が沸いたなら、各自、購入を検討するといいだろう。

●『上級ルールブック』　オススメ度：☆☆☆☆☆

　一先ず、基本ルールブックの次に何を買えばいいのか？　と聞けば、だいたいの人はこのサプリメントをお勧めするだろう。SロイスやDロイス、ユニークアイテムなどの追加データは勿論、世界観に関する解説もたっぷりと詰め込まれており、エネミー用のEロイスなども収録されている関係で、GMをするにしてもPLをするにしてもまずは手にしておきたいサプリメントである。ぶっちゃけ、基本ルルブ1・2＋これでようやく、余所の大判TRPGの基本ルールブック収録データ量とほぼ同程度と言える。基本ルールブックでお試しプレイをしてみて、もし、DX3rdが諸氏等の肌にあうのなら、是非とも購入を検討して欲しい。

　しかし、大量にサプリメントを今後も購入する予定がある場合、『上級ルールブック』に収録されているPL用データのほとんどは他のサプリメントにデータを調整した上で分散収録されていることが多いため、注意が必要である。

　特に『アイテムアーカイブ』、『リンケージマインド』が良く採用されている環境では、『上級ルールブック』のデータの大部分は使用しないこともあるかもしれない。そういう場合は、世界観についてもっと知りたいと思うPLでない限り、GMが持っていれば十分とも言えるため、☆☆☆相当くらいまで優先度は落ちる。あくまでPL用データ目当ての場合は、諸氏等の所属するプレイグループで導入されているサプリメントをよく確認してから、購入を検討すると良いだろう。

●『エフェクトアーカイブ』　オススメ度：☆☆☆☆

　上述の『上級ルールブック』の次は断然こちらである。むしろ、エフェクトの追加データを最優先するなら、『上級ルールブック』より先にこちらを購入しても良いくらいである。内容は名前の通りのエフェクト集であり、追加エフェクトだけでなく、いくらかのデータ調整もされている。他にも侵蝕率効果表の更新やらリミットエフェクトやら新要素メモリーやらと色々な追加データが目白押しである。エフェクト調整に関しては、弱体化したエフェクトも強化されたエフェクトもあるが、まぁ、極一部以外は概ね適性調整か順当なバフ調整かのいずれかである。内容はともかくとしても、昨今のダブルクロスのオンラインプレイ環境はだいたいこちらの『エフェクトアーカイブ環境』を前提に遊んでいる人が多いため、長く遊ぶつもりなら、購入を検討すると良いだろう。

　ただ、性質上、世界観に関する記述はあまり書かれておらず、GM向けデータも追加エネミーエフェクトとサンプルシナリオ程度である。さらにDX3rdの世界観を詳しく知りたいと思っている場合は、こちらよりやはり『上級ルールブック』に軍配があがる。また、ウロボロスのエフェクトデータも当然収録されているのだが、ウロボロスは後述の『インフィニティコード』を所持していることが前提のシンドロームであるため、ウロボロス目当てで購入を検討する場合は、遊んでいる面子と相談しよう。

●『リンケージマインド』　オススメ度：☆☆☆

　こちらはロイスのデータ集である。Dロイスの追加と調整は勿論、Eロイスも収録されており、さらに、ロイスの扱いに対する公式からの提案記事や固定ロイスの拡張ルールなど、ロイスに関するデータがたっぷりと詰まっている。ついでに追加ライフパスなどもおまけについている。勿論本書にしか収録されていないDロイスなどもあり、特に「遺産保持者」のDロイスは強力かつ、余所のサプリメントにもデータが散っているため、これ以降に発売されたサプリメントを先に買う場合は注意が必要である。

　とはいえ、このサプリメント単体の追加データ量はそれほど多いわけでもなく、また、『エフェクトアーカイブ』と同じくデータ集という扱いのサプリメントであるため、世界観などについての記事はほとんど載っていない。まぁ、ロイス自体がDX3rdの世界観にとって非常に重要なものであるため、それが世界観の解説も兼ねているといえば、そうともいえないでもないが。

●『アイテムアーカイブ』　オススメ度：☆☆☆

　大量のアイテムデータを収録しているだけではなく、従来とは別物レベルで各種ルールやデータの調整がされた強力な大型サプリメント。普通のアイテムだけでなく、ユニークアイテム、Dロイス専用アイテム、FH専用アイテムは勿論、エンブレム、アイテムカスタマイズ、挙げ句にリレーションアイテムやトレイルデータまで収録されており、まさにアイテムと名のつくデータなら、2023年現在ではこれほどまでに大量のデータを収録しているサプリメントは存在してない。しかもエフェクト作成武器までほぼ全面的に調整が入っており、本書を採用している環境であるか否かで全く勝手が変わってしまう。『アイテムアーカイブ』導入以前と以後で次元が変わるレベルである。他のサプリ数冊分のデータが一冊に詰まっているため、これはもう仕方がないことである。

　ただ、あくまで本書はデータ集であるため、世界観に関する記事はほとんど収録されておらず、なんならサンプルシナリオも収録されていない。強力なデータがとにかく欲しい場合は垂涎の書であるが、DX3rdの世界について詳しく知りたい場合は、適切なサプリメントとは言い難い。

　また、PL用データ目当てだったとしても、本書単体では使用できないデータも極一部ではあるが存在しており、特にDロイス専用アイテムは『リンケージマインド』を購入していなければ当然使用不能である。FH関連のアイテムやエンブレムも当然『パブリックエネミー』がなければ、大部分がPLでは事実上運用不能である。

　とはいえ、それらを差し引いて考えても超強力なサプリメントに違いはなく、強力なデータを欲するPLであるなら、優先して購入を検討して良いサプリメントである。これを導入するか否かで環境が全く変わってしまう程のパワーがある事に違いはない。

　データ的な力を欲するPLには是非ともお勧めしたい超強力サプリメントであるが、データ集は基本的に非導入環境と混ぜて遊ぶことを推奨されていないため、「持っているけどGMから使用許可が出ない」という状況が発生する可能性が高い。『エフェクトアーカイブ』や『リンケージマインド』は発売からかなり時間が経過しているため、所有者も多く、この問題には遭遇しづらい環境になってはいるが……2023年現在発売間もない『アイテムアーカイブ』は、まだまだこの問題に遭遇する可能性が高いと言わざるを得ない。興味がある場合は日頃遊んでいるプレイグループとよく相談した上で、購入を検討すると良いだろう。

　発売から時間が経過し、所有者が増えてきたなら、恐らくは『エフェクトアーカイブ』と同じく、長くDX3rdをプレイするなら必携の書となるだろう。その場合は、☆☆☆☆相当になるサプリメントである。

●『レネゲイドウォー』　オススメ度：☆☆　

　追加ステージが目玉のサプリメントだが、同時に追加データ集でもあるサプリメント。性質上、汎用追加データはそれほど多いわけでなく、だいたいは異能ヒーローバトル風味の新ステージ「レネゲイドウォー」に関する追加データと、その世界観に関する記述である。だが、それでも、ここまでオススメ度が高いのは、単純に収録されている追加エフェクトデータが強力だからである。例え一度もレネゲイドウォーのステージで遊ぶつもりがなかったとしても、この数少ない追加エフェクトデータだけでも元が取れるほど、このサプリメントに収録されている追加エフェクト群は強力なのだ。さりげなく追加遺産データや追加秘密兵器データなど、Dロイス専用アイテムも若干追加されているが……これらは『アイテムアーカイブ』にも全て調整された上で再録されているため、通常ステージで主に遊ぶ予定であるなら、注意が必要である。

　ともかく、追加ステージで遊びたい人は勿論、単純に強力な追加エフェクトが欲しいPLにもオススメのサプリメントである。

●『ヒューマンリレーション』　オススメ度：☆☆

　雑誌付録データなどをまとめた追加データ集。性質上、非常に強力なデータが山盛りに詰め込まれており、エフェクトは勿論、リレーションアイテムやユニークアイテム、新システムつき追加Dロイス、追加遺産や追加秘密兵器、そのうえFHアイテムやエンブレムなども追加されており、とにかく色々なデータが欲しいと思うPLにはお勧めしたいサプリメントである。公式NPCの仔細な追加データなども売りである。

　とはいえ、性質上、今までのサプリメントを買っている事が前提の追加データが非常に多く、筆者個人の意見でいえば、あまりユーザーの事情を考えていないサプリメントとも言える。特にエンブレムデータは後述の「ユニバーサルガーディアン」に収録されているデータなのだが、このサプリメントは長らく絶版同然の状態で、電子書籍化されるまでは事実上入手がほぼ不可能であったため、データはあってもロクに使い方がわからないという状態が長らく続いていた。現状でも、いきなり「ヒューマンリレーション」だけ買っても、使い方が良く分からないというデータが多い事に変わりはないため、本来、オススメ度はもうちょっと下げるべきかとも思ったのだが……それを差し引いても追加エフェクトや追加ユニークアイテムのデータが余りに強力であるため、オススメ度は☆☆としておく。特にユニークアイテムが強力であり、中でも「デモンズシード」などは使用が許される環境なら、あらゆる環境で重宝される。

　しかし、アイテム関連の追加データは『アイテムアーカイブ』にほぼ全て調整・再録されているため、『アイテムアーカイブ』導入環境では、以前ほどのデータ的優位性があるわけではない。購入の際には注意しよう。

●『バッドシティ』　オススメ度：☆☆

　追加ステージとチームバトルルールなどが目玉のサプリメント。「レネゲイドウォー」と同じく、性質上、追加ステージの専用データが大半だが、性質が悪い事に一部のアイテムカスタマイズデータとエフェクトだけは通常ステージでも使用可能で、しかも強い。一部のデータは採用が許される環境なら、ビルドによっては最優先取得したいレベルの物まで含まれており、強力なデータを欲するPLなら、追加ステージに興味が無くても、中々無視できない内容のサプリメントになっている。そういった事情から、評価は☆☆としている。

　とはいえ、追加エフェクトのほとんどはリミットエフェクトであり、基本的に「エフェクトアーカイブ」を購入しており、なおかつある程度はデータに習熟していることが前提のサプリメントである。データ目当ての場合、上述のサプリメントをまず揃える方が無難であろう。何にせよ、性質上、トライブリードを良く使うPLには嬉しい内容のサプリメントである。

　なお、アイテムカスタマイズに関するルールやデータは『アイテムアーカイブ』にも調整・再録されているため、本書のデータ的強みは基本的に追加エフェクトのみである。

●『ネームレスシティ』　オススメ度：☆☆

　クトゥルフ神話をフューチャーした専用ステージである「クロウリングケイオス」の追加サプリメント。勿論、内容のほとんどは「クロウリングケイオス」に関するものであるため、通常ステージでしか遊ばないのなら関係のない記述とデータばかりが書かれたサプリメントなのだが……通常ステージでも使用可能なデータも若干収録されているため、ここで紹介しておくことにする。

　恐らく賢明は読者諸氏は「こんな限定的で専門的な内容のサプリメントがなんでオススメ度；☆☆なんだよ」と疑問に思うに違いないだろう。だが、聞いてほしい、これには訳がある。簡単に言えば、収録されてるアイテムがバカみたいに強いのだ。

　他にもスポットルールがいくつか追加されており、特にヴィークルに関するスポットルールはヴィークルを使うなら必須レベルの実質大幅強化である。スポットルールである以上、GMが認めなければ実卓運用は不可能であるが、もし認められる環境であるなら、ヴィークルビルドを使う場合、このサプリメントを持っているか否かで別ゲーになってしまうレベルである。具体的にいうと、このスポットルールを導入するだけで、導入していない環境では経験点を払わないと出来ないようことがいくつもタダで出来るようになる。

　もし、強いアイテムや強いヴィークルが欲しい場合は、例え「クロウリングケイオス」で一切遊ばないユーザーでも、購入を検討して良いサプリメント……で、あったのだが、2023年以前のアイテムデータをほぼ全て調整・再録した『アイテムアーカイブ』が発売されたことで、本書のデータ的優位性も相対的に低下した。『アイテムアーカイブ』非導入環境であるなら相変わらず強力なことに違いはないが、今後は「『ネームレスシティ』は導入するが、『アイテムアーカイブ』は導入しない」という環境は、クロウリングケイオスステージで遊ぶ場合以外では稀になってくると思われるため、興味がある場合はプレイグループの面子とよく相談してから購入を検討すると良いだろう。

　ヴィークルを重点的に運用するビルドを組みたい場合は、ヴィークルスポットルールは本書にしか収録されていないため、相変わらず強力である。

●『インフィニティコード』　オススメ度：☆

　追加シンドロームであるウロボロスのデータが目玉のサプリメント。ウロボロスを使うなら必要だが、非常にアイテムデータが充実しているサプリメントでもあり、もっと色々なアイテムが欲しいというPLにとっても必携のサプリメント……だったのだが、本書に収録されている全てのアイテムデータが調整された上で再録された『アイテムアーカイブ』が発売されてしまったので、アイテムに関しては本書特有の強みはなくなってしまった。

　追加エフェクトデータもあるが、本書のエフェクトデータはウロボロスやエネミーエフェクト含めて全部『エフェクトアーカイブ』にも収録されているため、エフェクト目当てならこちらを購入するのは後回しでいい。追加Dロイスもあるが、そっちもやはり、Eロイス含めて『リンケージマインド』に全部収録されている。ただ、本書はデータ集ではなく、純粋なサプリメントであるため、世界観に関する追加記事も多く、特にウロボロスの扱いについてプロジェクトインフィニティコード関連の記事と一緒にそれなりに詳しく書かれている。追加エネミーデータやGM補助ツールであるFS判定なども収録されているため、GMをするなら若干優先度が高まるサプリメントでもある。

　まぁ、とはいえ、エネミーデータなんて自分一人でつくれるし、FS判定なんて面倒なだけだからいいや、っていうGMなら、かなり優先度が下がると言わざるを得ない。購入するかどうかは自分の性質や囲んでいる卓面子と相談して欲しい。

●『ユニバーサルガーディアン』　オススメ度：☆

　長らく品薄だったが、昨今、ようやく電子書籍化された強力サプリメント。追加データにして新要素である「エンブレム」が目玉のサプリメントであり、非常にデータ量が豊富かつ強力でありながら、エンブレムデータの性質上、世界観も密接にかかわってくるため、DX3rdの世界も更に詳しく知る事ができる。追加ワークスなどもさりげなく収録されている。本自体の厚さはそれほどでもないのだが、内容はPLにもGMにも嬉しい記事が非常に豊富であり、長く遊ぶなら出来る限り手元に持っておきたいサプリメントの一つである。GM用のデータとしてもダブルハンドアウトやトリガーハンドアウトなどの……まぁ、明け透けにいって、サイコロフィクションなどの秘密みたいなハンドアウトを作成できるというデータが収録されており、シナリオ作成の幅を広くすることができる。

　とはいえ、それでもオススメ度は☆である。何故かといえば、品薄状態があまりに長く続いていた為、持っている人が現環境だと少ないからである。所持者が少ないサプリメントでありながら、強力なデータ集でもあるため、公平を期すために使用を禁止される事も多く、折角買ったのに使えないという事も昨今は多々あるのだ。そのため、PLとしてのデータ活用を目的に購入する場合は、周囲と相談してから購入を検討するのが無難であろう。

　また、2023年現在では以前のサプリメントに収録されたエンブレムデータが全て調整・再録された『アイテムアーカイブ』が発売したため、PL用データとしての本書の強みはほぼ消失した。依然、本書にしか収録されていないワークスデータは存在しているが……極少数であり、これのために購入しても良いと言えるほどのデータとは言い難い。今後は世界観をより詳しく知りたいPLやGMのためのサプリメントという側面がより強くなるだろう。

　DX3rdの世界観をより詳しく知りたいGMやPLには、☆☆☆☆相当のサプリメントである。

●『レネゲイズアージ』　オススメ度：☆　

　こちらも長らく品薄だったが、昨今、ようやく電子書籍化されたサプリメント。アージエフェクトと呼ばれる、PCの衝動によって取得できるデータが異なる120%制限エフェクトが目玉である。アージエフェクトは取得すると変異暴走と呼ばれる特殊能力も同時に適用され、暴走の効果が書き変わるという性質を持っている。この性質上、リアクションを戦略に組み込んでいるPCにとっては価値の高いサプリメントであり、衝動判定の目標値が高く設定される環境では、手軽な暴走対策として「別にアージエフェクトは使わないけど、変異暴走の効果が欲しいからアージエフェクトを取る」、ということもたまにある。他にもトレイルデータという、今までのダブルクロスのリプレイの歴史を振り返りつつ、リプレイ固有のオリジナル要素をそのままデータ化したという無茶苦茶なデータが収録されており、使用が許される環境ならデタラメに強力である。だが、勿論こんなものの使用が許される環境の方が稀有であり、普通は却下されておしまいであるため、データとしての有用性があるとは言い難い。しかも、トレイルデータは『エフェクトアーカイブ』に調整・再録されてしまっているため、本書特有の強みというわけでもない。

　そもそも、『ユニバーサルガーディアン』と同じく、所持者自体が昨今は少ないサプリメントであるため、アージエフェクトも使える環境がかなり限られる。また、120%エフェクト自体が、Eロイスがしこたま詰まれていない限り、普通はバックトラック2倍振り以上で戻ってくることを前提に運用するエフェクトでもあるため、初心者向けとは言い難い。

　あらゆる意味で、ダブルクロス中毒者（ジャーム）向けのサプリメントである。

●『パブリックエネミー』　オススメ度：☆　　

　こちらはFH所属のPCを作成できるという、他のサプリメントとは明らかに毛色の違うサプリメントである。FH所属PC用のデータが山盛りに詰め込まれており、FH用アイテムは勿論、FH用のDロイスやFH用のライフパスなども収録されている。無論、FHという組織やジャームについても仔細な解説記事が収録されており、GMにとっても非常に嬉しいサプリメントである。強力なサンプルボスデータや、GMなしでも遊べるシナリオクラフトなど、一風変わったデータが一杯詰まっており、読み物としては非常に面白い。

　だが、決して初心者向けではない。当然だが、FH用PCが使えるセッションなど限られている事は周知の事実であり、折角買ったところで一切データは活用しませんでした、なんて事はザラにあるサプリメントである。追加データを期待しての購入はあまりお勧めしない。

　これも、ダブルクロス中毒者（ジャーム）向けのサプリメントである。ただ、ジャームやFHの設定はDXの根幹でもある重要設定であるため、DX3rdの世界観をより詳しく知りたいGMやPLには☆☆☆☆相当のサプリメントである。

●『カッティングエッジ』　オススメ度：☆

　前述の新ステージ「レネゲイドウォー」に関する追加データが主なサプリメント。「レネゲイドウォー」用のAオーヴァード、来訪者の作成ルールや、追加ユニークアイテムなどが大量に収録されている。通常ステージでも使えるデータとして追加エフェクト各種（ただし、かなりデータ量は少ない）と新ルールであるカンパニールールなども収録されているが、基本的には「レネゲイドウォー」ステージで遊ぶユーザー向けのサプリメントである。通常ステージをメインに遊ぶ場合は後回しにして良いと筆者は思う。だが、「レネゲイドウォー」をメインで遊んでいるユーザーならば、☆☆相当のサプリメントと考えて良いだろう。

　また、カンパニーは採用できるなら雑に強い追加ルールである。使える環境なら目を通しておくと良いだろう。