ブラックドッグ
●解説
ビルド適正:白兵、射撃、ガード、RC
▼概要
無節操な何でもサイボーグ。
本当に何でもできるが、他の追随を許さない防御無視エフェクトである「バリアクラッカー」の存在から白兵・射撃にやはり高い適正がある。
高い防御力を持ち、カバーリングエフェクトも所持しているため、ガード屋としても一線級である。支援エフェクトもC値低下効果を持つため、普通に強い。
また、固定値を稼ぐのがやたらと得意なシンドロームでもあるので、乱数を憎み、固定値に魅入られた一部の熱狂的固定値原理主義者達が愛するシンドロームでもある。
イージーエフェクトもやたらと優秀であり、特に「タッピング&オンエア」があらゆる状況で生きる。
しかし、目玉のエフェクトは何と言っても専用装備をしこたま取得できる「ハードワイヤード」である。
基本環境でも7個、サプリメント「エフェクトアーカイブ」を有するなら14個もある「ハードワイヤード」専用アイテムから好きなものを選べるというだけでも圧倒的な汎用性を誇っており、おおよそ腐る場面が存在しない。
ミドル、戦闘共にあらゆる局面で活躍する。
強いて欠点をあげるとすれば、身体を機械化するエフェクトに性能の大部分を頼っているため、生身の肉体に拘るビルドをする場合はあまり性能を生かせない。
また、ブラックドッグは固定値を伸ばすのは得意だが、ダイスの数を増やすことは不得手であるため、ダイス数低下エフェクトなどの一部の妨害に弱いという弱点もある。
他にも、NPCイケメンや仲間を守りながら機械化した地肌を晒して「見ないで……」と涙を流したり、泣いたり笑ったりしてくれるNPCヒロインに乾いた笑いで「ごめんな、そういうのもう、わからないんだ」とか言ったりできるという大きな利点がある。
▼ピュアブリード
「ハードワイヤード」の存在によりあらゆるビルドが肯定されるが、「バリアクラッカー」と高い肉体能力値の事を鑑みると素直に白兵ビルドにするのが無難。「イオノクラフト」のお陰で移動もしやすい。
射撃も「ハードワイヤード」が優秀なため、できないことはない。射撃なら最大Lv増加ボーナスを利用して「雷の残滓」を採用するという手もある。邪毒は実質的に係数3のダメージ源であるため、通れば中々に悪くない。一度通ってしまえばもう使う必要はないため、省侵蝕率でもある。サプリメント「バッドシティ」を有するなら「雷の大弓」を利用するという手もある。
RCは「バリアクラッカー」が生かせないのでイマイチ。
利点としては何といっても「ハードワイヤード」の最大レベルが伸びる事であり、無節操に高い固定値をさらに無節操に伸ばすことができる。
肉体が高い関係で回避もしやすいため、一般エフェクトの「リフレックス」とあわせて「ゲットダウン」などを取得するのも悪くない。「ハードワイヤード」で固定値も一緒にのばせる。
また、HPを伸ばしやすく高いガード値を持つブラックドッグは「マグネットフォース」の存在により純粋なガード屋としても運用が可能である。完成が早い所も大きな魅力。
ピュアエフェクトはいずれも使いづらいが、「雷鳴の申し子」はHPを伸ばしやすいブラックドッグの特性と噛み合っているので攻撃偏重のビルドであるならば一考の余地がある。
▼クロスブリード
「ハードワイヤード」と優秀な支援エフェクトの存在により、あらゆるビルドと噛み合う。
だが、「バリアクラッカー」の存在を考えるとやはり白兵・射撃と相性が良い。
「ハードワイヤード」でHPもガード値も盛りやすいのでガード屋としても悪くない。ガード値増加エフェクトも非常に優秀である。
RCエフェクトも初期値が優秀かつ、「ハードワイヤード」での固定値アップも強いので、RC屋として運用する事も無論できる。
戦闘するなら基本的には「ハードワイヤード」による固定値アップか「バリアクラッカー」目当てと考えていいが、戦闘をしない支援屋であるなら「解放の雷」や「強化の雷光」、100%制限の「紫電の刃」などをとって「ハードワイヤード」にも「バリアクラッカー」にも手を付けない事もある。「解放の雷」は攻撃力増加とC値低下の抱き合わせであるため、雑に強い。サプリメント「ヒューマンリレーション」を有するなら「クロックフィールド」、サプリメント「バッドシティ」を有するなら、「オーバーウォッチ」などもある。これらもセットアップの範囲支援であり、優秀である。
▼トライブリード
支援屋かガード屋で無い限りは基本的に固定値増加と「バリアクラッカー」の付属品でしかないシンドロームなので、言う事はクロスブリードとあまり変わらない。
強いて言うならエフェクトの最大Lvが下がるため「ハードワイヤード」の汎用性が狭まる事と、オプショナルシンドロームだと「バリアクラッカー」がとれない事が難点。
しかし、それらを補って余りあるほどに「ハードワイヤード」が強く、ガード関連のエフェクトは相変わらず優秀なので十分選択の余地はある。
ガード屋である場合はサプリメント「エフェクトアーカイブ」収録のリミットエフェクトの「マグネットチェイン」に早く手が届くことが嬉しいといえば嬉しいが、そこまで大きな利点でもない。ただし、サプリメント「バッドシティ」を有するなら「ヴァジュラ」や「サンダーストーム」などのリミットエフェクトに手を伸ばしやすくなるため、最大Lv低下の利点が大きくなる。
▼専用Dロイス
専用Dロイスは攻めの「雷帝」と守りの「機械化兵」と役割がハッキリしており、選びやすい。
▼専用ユニークアイテム
「上級ルールブック」と「インフィニティコード」に収録された専用ユニークアイテムはどれもこれもが微妙な性能の趣味アイテムであるため、経験点が潤沢な環境でなければ運用は難しい。
フレーバー部分は中々魅力的であるため、ロールプレイの種に使う事が目的なら悪くは……いや、それにしても一度は、同卓するPLやGMと相談してから採用するのが無難であろう。
サプリメント「ネームレスシティ」に収録されている「ライトニングピストル」は、真価を発揮するためにはマイナーを消費する必要があるが、中々悪くない。
大幅にアイテムデータが追加・修正されたサプリメント「アイテムアーカイブ」では、白兵装備の「エッジランナー」が中々面白い性能をしている。装備枠を取らないため、ガード用の強力な両手持ち武器と併用することができる。ガード値を稼ぎやすいブラックドッグの特性とも噛み合っており、高いガード値と白兵攻撃力を両立したい場合、一考に値するだろう。
また、全体的に数値調整がされたため、「ライトニングピストル」の費用対効果が高まっている。
▼独断と偏見の便利エフェクト早見表
「ハードワイヤード」
万能常時バフエフェクト。
高い汎用性を誇り、手軽に大量の武器や固定値を準備出来る。
「バリアクラッカー」 80%制限
超強力防御無視エフェクト。
Lv回制限だが、どうせボスに使うので大して回数は必要ない。
「マグネットフォース」
カバーリングエフェクト。
制限の緩いカバーリングエフェクトはそれだけで強い。
「加速装置」
係数4の自己行動値増加。
行動値増加系のエフェクトの中ではかなりの高性能。
「磁力結界」
高性能ガードエフェクト。
ブラックドッグは装備でガード値を盛りやすく使い勝手がいい。
「アタックプログラム」
白兵射撃固定値増加。
地味ではあるが固定値は裏切らない。
「雷の残滓」
射撃邪毒付与。
邪毒は実質係数3のダメージ源であるため、通ればそこそこ強い。
「イオノクラフト」
移動エフェクト。
白兵屋になりやすいブラックドッグは良くお世話になる。
「メカニカルアクション」
マイナー行動増加エフェクト。
装備を構えたりなんだり必要な場合は手を伸ばす。
「ゲットダウン」
ドッジを白兵・射撃に置換する。
固定値を伸ばしやすく、攻防も両立する。
「解放の雷」
攻撃力増加バフエフェクト。
C値も下げる為、さりげなく高性能。
「強化の雷光」
ダイス&移動値増加バフエフェクト。
「解放の雷」とセットで。
「雷鳴の申し子」 ピュア
HP差分攻撃力増加。
使うたびに倒れることになるがそれに見合う絶大な効果が魅力。
「MAXボルテージ」 80%制限
攻撃力増加。係数が+10で固定でありLvで回数が増える。
Lv1でも2回撃てるので十分。
「ポルターガイスト」 100%制限
自己攻撃力増加バフ。
専用ビルドが必要になるが効果自体は強力。
「紫電の刃」 100%制限
装甲無視付与。支援エフェクト。
味方のアタッカーが装甲無視を持たない場合は握る。
「ロケッティア」(ヒューマンリレーション)
シーン内移動エフェクト。
使い勝手は悪いが1ラウンドで接敵出来ない場合はもうこれで。
「ライトニングリンク」 リミットエフェクト(ヒューマンリレーション)
攻撃力増加。
係数4の攻撃力増加は嬉しいが元のエフェクトがイマイチ。
「クロックフィールド」 (レネゲイドウォー)
セットアップ行動値増加。
至近とはいえ怒涛の範囲選択。弱いわけがない。
「クレイジードライブ」 80%制限(レネゲイドウォー)
係数4の攻撃力増加エフェクト。
暴走中しか使用できないのでガードと両立できない。
「雷神の降臨」 100%制限(レネゲイドウォー)
待望の係数5攻撃力増加エフェクト。
行動値0は厳しいがそれでも十分釣り合う効果。
「雷の大弓」 (バッドシティ)
係数3射撃攻撃力増加エフェクト。
強制単体化のデメリットがある。
「サンダーストーム」 リミットエフェクト (バッドシティ)
3d10も攻撃力が増加する強力なRCエフェクト。
デメリットもそれほど気にならない。
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