雲さんと買い物
「これだけでしたっけ?」
「後はクチナシと、
「それなら、確かあっちにありましたよ。」
「それじゃ、僕は
今日は
近所のスーパーに買い物に来ています。
いつもの買い物とは違い、
お
カートもカゴもすでに一杯になっている。
年末のスーパーの人の多さに
何とかリストの品物を
会計を
「人が多いね~。」
「毎年の事ですが、
やっぱりこの人の多さには
人に
買った物を店に置かれているダンボールに
「あ~・・やっと落ち着けます。」
「人
げんなりとした表情で言う私を見ながら、
いつもと変わらないにこにこ顔の
(その
全く重さを感じさせないのは
・・彼は決して
「今年も色々ありましたね。」
「いつも通りの気もするけどね~。」
ゆっくり
2人でそんな
・・話している内に、
今年1年の私自身の事を考えてしまい
「・・今年も、変われなかった。」
という、
「そんな事は無いと思うけどな~。」
不思議そうに
私は苦笑しか返せない。
何となく気まずくなってしまって、
私が黙っていると
「明日、1つ変わればいいんだよ。」
と、
私が、言葉に
彼は前を向いたまま、
「変わりたいんだったら、
昨日はしなかった事を今日するんだ。
そうすれば、
今日は昨日より1つ、変わった事になる。
次は、
今日しなかった事を、明日に1つするんだ。
そうすればまた、
今日より1つ、明日が変わる。
・・明日がそうやって変わっていけば、
1年後には未来が変わっているよ。」
「未来・・。」
「そう。
未来は、今日の集まった物だからね。
・・僕から見れば、
君は昨日と比べてちゃんと変わっているよ。」
だから、自信を持っていい。
彼が話し終えると同時に、
ちょうど家に
「ただいま~。」
のんびりした声を上げながら、
すると、
中から
・・内容から
また
「あ~・・。」
「みんなは、ちっとも変わらないなぁ。」
未だ
その際に聞こえた彼の
「・・変わらないのも、良いものだよ。」
という言葉は、
後ろにいた私の耳にだけ入ってきた。
無力な自分は変えたいけれど。
彼等といる自分は変えたくはない。
だから、
彼等と理想の自分が共に居る未来にする
(・・年は明けていないけど。)
明日を少し、変えてみよう。
そう思いながら、
騒ぎが大きくなった家の中へと
私は戻って行った。
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