私と朝日


「・・。」


何となく、目が覚めた。


頭の側に置いてある、

スマホの時刻を確認すれば


「・・・・5時半。」


だった。


まだ早いので、

もうひと眠りする為に目を閉じる。


「・・?」


そこで、

カーテンからオレンジ色の光が

差し込んでいる事に気が付いた。


寝ぼけまなこで窓に近づき、

カーテンを開いた私の目にうつったのは。


「・・おぉ。」


道路や道にはまだ人影が無く、

勿論もちろん車もいない。


静かな町を、

ゆっくりと昇る太陽がオレンジ色に

染めていくさまは・・単純な表現だが、

とても綺麗きれいだった。


海のように広がっていく光を見ていると、

何となく


(これが生きてるって事なのかなぁ。)


と、感じる。


太陽が生き物全てに、

今日1日の命を投げかけ、

元気づけているように見えたのだ。


その光景を見ていた私は、

2度寝するのを止めて起きる事にする。


・・だって、

せっかく太陽が元気づけてくれているのだから。


「今日も1日、普通に生きよう。」


大きく伸びをすると、

私は身支度する為に階段を下りて行った。





朝早くから起きた私を見て


「今日は雨が降るな!」


つるぎさんが揶揄からかって来たのだが。


・・午後には見事、豪雨ごううになりました。

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