海の夢
風は少しベタついていて、
(海かぁ。)
よくないかもなぁ。
そう思いながら目を開けると、
立っていたのは砂浜で、
目の前には一面の海が広がっていた。
「うん。やっぱり海だった。」
青く
大きな入道雲が水平線の向こうに浮かんでいる。
海鳥の
夏
「
・・これはちょっと、
砂浜はゴミ1つ無く真っ白で、
太陽に熱されて少し熱い。
当然辺りには誰も
私1人が砂浜に立っているだけだった。
(とにかく、辺りを少し調べるか・・。)
そう考えた時
「・・ぁ~。・・ぇ~・・。」
と海の方から、
耳を
それが子供の泣き声だと
私は
(あ、これダメなやつだ。)
そのまま全力でダッシュし、
私は海からなるべく遠ざかる。
『いいか?
他に誰もいない時に、
海から子供の泣き声が聞こえたら、
絶対に海に入るな。
その声は
『海に入れば、誰かが泣く事が起こる。』
という、
海に住まう
その時は必ず、
海辺に
水中で
奴は、
特に心の
そのまま
だから、
しっかり
あの時、
真剣な表情で教えてくれた
「なるべく遠くに・・!」
それから誰かを呼ぼう!
そう、思った瞬間だった。
「う、わっ!」
足を何かにグンと引っ張られ、
私は砂の上で
「遅かったか・・。」
引っ張られた足を見ると、
長い
引き
素手では
両手と首にも巻き付いてきた。
「ぐっ!」
息苦しさにもがく私の体は、
引き込まれていく。
(くっ・・そ・・!!)
引き
とうとう波打ち
(首、だけでも、なんとか!)
首元を見ようとした目が、
うっかり海の中を映してしまった。
「うっ!」
波打ち
少し深くなった辺りに・・
それは楽しそうにニヤついていて、
あの手のモノが
いつ見てもいい気分にはならない。
が
そんな事よりも、腹が立ってきた。
「・・こんなっ、訳の
好きにされて
私が叫んだ瞬間、
その場に強い光が
意識が遠くなっていく。
「・・うん、キレたな。」
久しぶりに見たぜ!
俺は笑いながら、
取り敢えず邪魔な
その場から飛び
「おー!
今日の客はでっけぇな。」
弱そうだが、仕方ねぇ。
「・・人に害なす奴は、片付けねぇと。」
それに、
これだけの力を持ったモノは、
放っておくと更に
俺は愛用の剣を出し、
軽く一振りして
そのまま相手を
何かに気付いた奴が逃げ出そうとする。
「逃がしは、しねぇ。」
俺に剣を出させた以上、
これは
「
・・せいぜい、
俺はせめてもの忠告をし、
笑顔のままで相手に向かって突っ込んで行く。
・・
「・・。」
「どうした?」
朝からボーっとして。
私は両腕を組み、記憶を探りながら言う。
「
何か夢を見た気がするんですけど、
思い出せないんですよ。」
それがこう・・モヤモヤと。
「朝から
後ろからやって来た
背中を思い切りたたかれ、
私の体は軽く吹っ飛んだ。
「あぶなっ!」
私を空中でキャッチする。
「何やってんだよ!」
「
悪ぃ悪ぃ!
「・・お前」
何かに気付いた
溜息をついて、止める。
「
「オッケー!」
まだ説教を続ける
出て行ってしまう。
「
不思議そうな
「久しぶりに、
武器で暴れたからだろう。」
「え?!武器で!?」
そっかー!いいなぁ!!
楽しそうなそのやり取りは、
目を回して
私には聞こえなかったのである。
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