仲間と庭
我が家の庭は、
私が植物を育てるのが下手で、
何かを植えて、
庭を
そういう訳で、
仲間達に庭の話を聞いてみる事にした。
「俺ん
まずは、近くにいた
「俺んトコは、
家に近い所は地面のままにしてあるな。
離れた所には木とか、
俺が造った
「何で、家の近くがそのままなんですか?」
疑問に思って
彼は笑いながら理由を話してくれた。
「弟子とかダチと、暴れるからな!
庭で
近くに物があると邪魔になるだろ。」
「なるほど。」
(
お礼を言って
今度はテレビで野球を見ていた
「俺の家の庭?」
「
「ふむ。
・・参考にはならんと思うが。」
その前置きに
彼は画面からこちらに向き直ると、
理由を説明してくれた。
「俺の家は、
集中できるように色々な物を置かないんだ。」
「そうなんですか。」
(確かに、
悩む私に、苦笑した
「参考にならんだろう?
・・庭の事なら、
「
意外な人選に
彼は楽しそうに笑った。
「あぁ。
それに、植物にも中々
「なるほど。
じゃあ、聞いてみますね。」
再び野球観戦に戻る
私は
(あ、いた。)
ソファーで
話しかける為に近づくと
彼から言葉が飛んでくる。
「
まだ何も言ってませんが。
視線が
「で、何か用か。」
本を閉じて向き直ってくれた
私は事情を説明した。
「庭を手入れする?」
「はい。」
「チューリップでさえ
何を教えろと言うんだ?」
「うっ!」
正論に痛む胸を押さえて
彼は溜息をつきながら言う。
「・・ハーブぐらいなら、
お前にも育てられるだろう。」
「ハーブ?
ミントとか、カモミールとかですよね?
どうしてそれなら大丈夫なんですか?」
疑問に思い聞き返すと、
説明してくれる。
「元は雑草だから、生命力が強い。
水を余りやらなくても、簡単には
ただ、
「へぇ~。
・・で、
・・。
痛っ!
デコピンはされたが、
庭の事は何とか聞く事ができた。
彼の家の庭には、
季節問わず色んな種類の花が咲いているらしい。
その中でも特に気に入っているのは、
『宝玉の木』
らしい。
名前の通り、
風が吹くと実や葉が
日差しでキラキラと輝くそうだ。
思わず
「見てみたいです。」
と言うと、
「今度見せてやる。」
と、少し
その後、
2人でホームセンターに行き、
いい香りのするハーブを選んで、
庭に植えた。
水をやると、
ハーブから独特のいい香りがするのが、
今の私のお気に入りである。
雨の日もその香りがするので、
雨の日の楽しみが1つ、増えたのでした。
それから
庭の
『
朝日に輝いているのを見つけた私は
その日、
送り主のおやつを少し多めにしたのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます