それぞれの過ごし方
今日も、
朝から雨だった。
外に出られないので、
仲間達は室内で好きな様に過ごしている。
私もぼんやりと過ごしていたのだが、
ふと、気になる事ができて彼
「
「なんだ~?」
カードゲームで対戦中の
ソファーに転がったままゆるく声を掛けると、
同じくゆるい返事が返ってくる。
「
「ん~・・。」
手札から1枚場に出し彼が何か告げると、
相手から叫び声が上がった。
どうやら、良いカードを引いたらしい。
「読書してるな。」
「読書ですか?」
余り彼のイメージに合わず、
思わず聞き返してしまった。
それでも
笑いながら説明してくれる。
「俺、本好きなんだ。
特にハードカバーの、重くて
気に入ったら、
原文と
言語によって、ニュアンスが変わるから
面白いんだよな。」
「へぇ~。」
説明を終えた
相手の出したカードに悲鳴を上げた。
どうやら、逆転されたらしい。
「
「シャキッとしろ。」
本を読んでいる
眉を
仕方なく、
ちゃんと座り直して
「
「
手元から目を離し、
彼はこちらを見ながら答えた。
「武器の手入れをした後、
その後には
「雨の日も
「当然だろう?」
私の質問に不思議そうな顔をしたが、
その後に少し考えながら続ける。
「それ以外なら、音楽を聴くぐらいだな。」
「ジャンルは?」
「クラッシックだ。
よく聞くのは、ショパンの
静かで、落ち着いた音が好きなんだ。」
目を閉じて楽しそうにそれだけ言うと、
彼は再び視線を本に戻してしまった。
「お前は?」
カードゲームを終えた
片付けながら私に
「私ですか?
ん~・・ぼんやりしてますね。」
そう言ってソファーにまた転がると、
目の前に
「それはいつもじゃん。」
「他には無いのか?」
私は自身の雨の日の行動を思い出す。
「・・え~っと。」
ごろごろしたり、だらだらしたり、
のんびりしたり、ボーっとしたりですね。
全部同じだな。
「お前はもう少し」
出かけていた
「おーい!
人気のアイス、手に入ったぞ!」
早く食おうぜ!
それを聞いた私は、
「チョコレートがいいです!!」
「わかってるって!」
すっかりアイスに気を取られた私は、
ソファーに残された2人の会話を
聞いていなかった。
「
「食い物の事だけは、
昔から反応が早いんですよ・・。」
「ま、いいじゃんか!
食欲があるのは元気って事だ!」
俺らも行こうぜ!
・・そうですね。
2人は話を
アイス
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます