第4話:スクランブル❗

 緑に覆われた首都・TOKIO上空に無数の小型のゴキブリ戦闘機が襲撃してきた。




 どこから現れたのか。



 ウジャウジャいやがる。




 スクランブルが掛かったあたしたちは、地下の格納庫で、各々、戦闘メカに乗り込もうとした。



 教官が一言だけ告げた。

「いいか、コレは演習じゃない。実戦だ」



「フフ……、わかってるって」

「お姉様たちに任しときなさい✨😉✨💕」



「バカかァ~~ー~❗ お前らァ~❗❗❗

 今までの訓練とはワケが違うンだァ~~ーー❗❗❗❗」

 教官の怒鳴り声が響いた。



「デッケ~声出すなよ」両手で耳を押さえた。


「いいか。最後にコレだけは言っておく。

 お前らへの命令だ❗❗❗」

 リーダーたちも向き直って聴いた。




 外じゃバンバンやりあっているようだ。

 地響きが起こった。




「しょせん……地球防衛軍の通常兵器じゃ、相手になんねェ~~ーー❗❗❗」

 教官はマジな顔で言った。

「でしょうねェ……😅💦💦」


「お前らに命令する❗❗❗

 いいかァ~~ーー❗❗❗❗

 これだけは、死んでも守れェ~ーー❗❗❗❗」



「えェ~ーー❓❓❓❓」




「みんなァ~~ーー❗❗❗

 絶対に、❗❗❗」



「え、何言ってンだよ。

 ったり前だろ~❗」




「特にお前だ。ルン! 油断するな。絶対に最後まで気を許すなァ~~ーー❗❗❗」



「フフゥン……」

 わかったって……。



「これは冗談じゃないンだ。ヤバくなったら、逃げろ。いいか、深追いするな。

 単独行動を取るなァ~~ーー❗❗❗❗」

 おいおい、ひと言だけッて言って、どんだけ命令があるんだよ。



「お前らの命は、のモンじゃない❗❗❗」

 目頭が熱くなった。



「ハハ、何、マジになってンだよ」



「オレには子供がいね~! だから、お前らの事を本当の娘だと思ってる❗❗❗」



「うッわァ~…… キショいぜ。ジジー」




「うっるさい。明日もあさっても、ずっとお前らにキショいって言われながら、訓練を続けていきたいンだ」

 ついに、ジジー教官は泣き出した。



「ううゥ……」マジか……

 何だよ。お涙頂戴か。どんなスポ根だよ。



 代わってリーダーが応えた。



「わかっています。我々の第一の指令は絶対に死なずに帰還する事❗」



「フ、帰ってきたら、スイーツ奢れよ」

 あたしは、教官にハイタッチを要求した。



「ああ、思いっきり腹下すほど食べさせてやるぜ」

 ジジーは右手を挙げた。


「フン、このセクハラ・ジジーがァ~❗❗」

 そういってパッチンとハイタッチし戦闘メカのコックピットへ乗り込んだ。



 次々と教官にハイタッチし、全員が搭乗した。




 さぁ、レディアース!GO~❗❗



 全員出撃。

 待ってろよ。





 ゴキブリども、片っ端から殲滅してやるぜェ~ーー~ーー❗❗❗❗





 一匹残らず、昆虫(バズ)・バスターズ。



 首都TOKIOは、ゴキブリに集(たか)られた腐肉のように蝕(むしば)まれていた。


「おいおい、やってくれるね~。ゴキブリ野郎がァ~~ーー❗❗❗❗」

 あたしたちは、空中でビームライフルを撃ちまくった。



 バッテリーが上がるまで、これでもかってくらい撃ち込んだ。




 一気にゴキブリどもは散っていく。



 逃がしはしね~。


 そっくり纏めてゴミ箱へシュートだ。


「ルン~!」

 教官の声がヘッドホンで響く。「一人で無理すンな~!」



 フン、あたしに任せておけば、こんなゴキブリの良いようにはさせねーって。




 だが、やつらの親玉が出てきやがった。




 ゲッゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲェ~ーー~ーー~ーー❗❗❗❗





 デッケ~。今までのゴキブリとはワケが違う。



 その大きさは、あたしたちメカの何十倍もありそうだ。


 さすがに、これだけのデカさだ。



 ビームライフルをいっくら撃ち込んでもビクともしない。




 どうする逃げるか。


 ジジーの命令。



 必ず生きて帰って来い! 

 というセリフが脳裏を過った。




 だが、ここで逃げてど~する。

 どこか、弱点があるはずだ。





 よ~し、一気にカタつけてやるぜ~❕




 このゴキブリ野郎が~ーーー!


 あたしの前にひれ伏せェ……❗❗❗








 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆ノ∠※。.:*:・'°☆









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