第3話:緊急警報

 太陽系……。




 バズノイアと呼ばれる昆虫型エイリアンの宇宙戦艦がワープしてきた。

 巨大な宇宙要塞のような戦艦だ。


 モニターには地球の様子が映っていた。


 艦内にいるのは、三葉虫のようなフォルムの昆虫型エイリアンだ。



「ふむ……、これが、ジオと呼ばれる惑星か」


「かなり緑化が進んでいるようだな」



「フフ、我らの植民地としては最適だ」



あなどるな。先の戦闘で先行部隊は壊滅したそうじゃないか」


「フッハハ、何を言うか。我らと一緒にされては困る」



「そうだな。一気に占領してくれよう」


「っで、万一に備えて、あの計画は……?」



「抜かりない。ま、戦力で劣る事はないだろうがな」

 船内に笑い声が響いた。





 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆






 地球防衛庁。

 屋内プール。



 あたしたちは、サングラスに水着を着て、リクライニング・シートでアイスを食べて、リラックスしていた。




 完全にリゾート気分だ。



「いっや~、訓練後のアイスは格別だね~」



「言えたね。コレがなかったら、やってらンね~ってェ……」



 あたしたちは、バカンス気分だったが、リーダーと副リーダーは黙々とプールの中で水泳をしていた。




「しっかし、今日は暑いね~」

「45度越えだってさ。信じらンな~い」


「今さら~。年中、40度ジャン。真っ昼間に外、出ると紫外線、浴びて三秒で死んじゃうよォ~ー~」

「マジ😆⤴⤴ 受けるゥ……」


 そこへ教官が駆け込んできた。



「お前らァ~、いつまで油売ってンだ~❗」



「え…、油なんて売ってね~けど……」

 皆、おどけて肩をすくめた。



「遊んでンじゃね~って言ってンだよォ~ーー」

「えェ……、だって、休憩時間でしょ。

 ねェ~……」


「今、何時だと思ってンだよ。とっくに休憩は終わってンだろ」



「え~そうなの……」

 顔を見合わせた。



 プールから上がってきた副リーダーが、

「そうよ。さっき私が声をかけたでしょ」

 と言った。




 あたしたちは、口々に、

「あ~そういえば、聴いたような気がする」

「全然、聴こえなかった」

「聴いたかもしれない」

 と応えた。



「お前らな~……😔💦💦💦」

 教官は頭を抱えた。




 その時、スクランブルを報せる警報が轟いた。



 一気に、緊張感が走った。


「お前ら、緊急警報だ。用意しろ~!」

 

 えェ……❓❓❓❓

 何だよ。



 おいおい、少しくらいシャワーを浴びさせろって……。



 これだから、ゴキブリ野郎は困るンだ。




 ったく、デリカシーのね~ヤツらだぜ。





 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆









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