第2話:女子パイロット部・女子~ズ💓😍💓
研究所の地下にあるメカ格納庫では、整備員がバズノイド対戦型・メカ、レディアースをメンテナンスをしていた。
あたしたちは、整備のオジさんに甘えるようにリクエストした。
「ね~、もっと可愛くしてよ~👄✨💕💕
全然、カワイくないですけど~……✨💕💕」
「言えてる~。もっとピンクを基調にカラーリングしてよ~✨💕💕」
「は~……😓💦💦」
整備員のオジさんは困惑顔だ。
「おいおい、無理言うなって、お嬢さんたち~……」
「ぶゥ~ー……」
けど、あたしたちだって、こんな武骨なロボットなんてゴメン願うわ。
「あァ~、も~、テンション下がるゥ……」
「もォ~、下げ、下げェ~ーー~⤵⤵」
整備員のオジさんは、美少女たちクレーマーに囲まれ小さくなるばかりだ。
「ちょっと、待てよォ~ー~……」
教官のジジーが割って入ってきた。
「ゲェ……ジジーだ」この教官が口うるさくて
「お前ら、ふざけてンのか~~~❗❗」
「ふざけてません」
「ふざけてまァ~~ーー~す」
「ちょっとだけふざけてま~~ーーす」
美少女三人が次々と応えた。
「はァ~~ー❗❗ お前らな~、ロボットを可愛くして、ど~なるンだよ」
思わず教官は怒鳴った。
「え~、だってね~……」
「テンション上がンじゃん。ジジーだって、クラブでブーちゃんが隣にいンのと、美少女が隣にいんのじゃ、テンション違うだろ~」
「それは、まぁ……😔💦💦」
「だろォ~ーー❗❗❗」
「ダッサい服より、オシャレなコーデの方が、ムッチャ、テンション上がンじゃん」
「ン~ー、それとコレとは違うだろ~」
「違うくないジャン。こんな地味~な色合いじゃ、街に繰り出せないジャン」
「あのな~、だからデート気分か」
「何よ。ど~せならテンション上げ上げの方がい~ジャン」
あたしたちの言葉に教官もタジタジだ。
防衛庁。教官の野上はエレベータで降下。
地下会議室。
円卓で長老たちが会議をしていた。
そこへ、野上が入室。
長老たちに混ざって、40歳代の海野の姿もあった。
「野上です。」深々と礼をし入室した。
「うむ、ご苦労」長老たちの視線が一斉に注がれた。
「っで、あの子たちの訓練の状況は」
40代の比較的若手の海野が聞いた。
「はい、どうも緊張感が足りなくて」
長老たちは笑っていた。
「フ、しょせん、まだ子供だからな。私たちにとっては、孫のようなモノだ」
「ただ……」海野は畏まって、
「地球の命運を託すというのは、如何なモノですか」
「ですが…… 現状、彼女たちしかおりません」
眉をひそめて、教官が応えた。
「う~む、20年前、植物星人のモノと思われる宇宙戦艦が不時着した。その中に眠っていた7体のロボット……」
モニターにそのロボットの映像が映った。
「我々の科学を遥かに超越した技術が搭載されておった」
「はい・・・」
「そして運命の12年前……
ヤツらが襲来した」
「バズノイアと名付けられた異星人による攻撃だ」
大型モニターに12年前の戦闘の映像が映った。
地球の通常兵器などバズノイアには通用せず、ほぼ一方的にやられていった。
そこに、救世主として現れたのが、バズノイド対戦闘用ロボット・レディアースだ。
その時、搭乗していたのが、教官の野上と海野であった。
レディアースが次々とゴキブリ型戦闘ロボを撃破した。
「あの戦闘は、地球防衛軍にとっても悲惨な出来事だった。
既存の地球の軍備では対応できず、若きパイロットが植物星人のロボットに搭載し、戦闘に加わり敵を殲滅したのだったな」
「その一人がキミだったな。野上君」
「はい」教官が頷いた。
「またいつの日か……。ヤツらが襲撃してくるか、わからない」
「何しろ我々、地球上の通常兵器では太刀打ち出来ンのだからな」
「彼女たちに闘ってもらう以外ない」
「はぁ~……」認めたくないが、今の地球では他に選択肢がなかった。
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆∠※。.:∠※。.:*:・'°☆
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