第5話:バトル後のスイーツ

「バッカやろ~~ーー❕」

 お決まりの教官の罵声が飛んだ。



 このジジーの言語機能はイカれてンのか。



 バカやろ~以外の言葉を聞いた試しがない。




「お前、言ったよな~。絶対、深追いするなって……。

 何度も何度も……!!」




「聞いたような気がするゥ~ーー……」

「聴かなァ~~い」

「聞こえなァ~~ーー~い」

 3人が順番に言った。




「はァ~、お前らな~」

 教官は頭を抱えた。



「ふざけないでよ」

 メガネの副リーダーが呆れた口調で怒鳴った。

「私たちだって、一歩間違えば、死ぬかもしれないのよ」



「フン……」

 そんな事ぁ、わかってるさ。


 わざわざ言うなって……。




「けど、無事帰還したし~……」

 とあたし。



「無事じゃね~だろ。

 見ろ。右レーザーライフル大破。右腕損傷。頭部大破。

 って……、ほぼ原型を留めてね~だろ」




「あ、マジ~……!!」

 あたしのメカだけ大幅に修理されていた。



「マジ~じゃねェ~ーー❗❗❗❗

 リーダーたちが助けに入んなきゃ、ゴキブリ野郎に食い殺されてるトコだ❗❗❗」

 教官は尚も怒ってる。




「じゃ、ご褒美は……!」

「は~……😲💦💦💦💦」教官は唖然。



「ほら、スイーツゥ……💓😍💓」

 あたしはこれ以上ないほど満面の笑顔。




「お前な~。ふっざけた事、言ってンなァ~~ーー❗❗❗❗」



「何でよ。無事帰ってきたら、スイーツ奢るって言ったジャン」




「無事じゃね~だろ。あれを見ろよ❗❗❗」

 大破したメカを指差した。




「いっや~、だから、それだけ激しい戦闘だったって事ジャン。ねぇ~ーー❗❗」



「お前な~、都合のいい解釈をすンな~」



「ルンとは、やってられないわ」

 メガネの副リーダー。


 あたしだって、ゴメンだ。



 別に好きであんたと一緒にチームを組んでるワケじゃない。



「勝手すぎるのよ。ルンは❗❗

 チームの輪を乱すわ」


「まぁまぁ……、ルンも悪い子じゃないのよ」

 ツインテール。


『おいおい……』

 お前はいつからあたしのステージ・ママになったんだ。



「そ、身勝手って取るか、個性的って取るかでしょォ~ー😆🎶✨」

 アイドルもどき。



「個性的って❓❓❓」メガネッ娘が呟いた。




「ホラ~、ルンは、常識にとらわれないって、トコが魅力ジャン」




「そ~そ~。」あたしも同感。



「もともと常識の欠片もないンだから仕方ないけどね」

 メガネっ子。


「っるさいな~。あんたらみたいな優等生はパターン化して先が読まれやすいのよ」



「そ、その点、ルンは何を仕出かすか、わからないって強みがあるわ」

 その言い訳にメガネっ娘も教官も呆れ顔だ。




 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆ノ∠※。.:*:・'°☆




































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